フランス映画祭、13作目は、「トムボーイ」です。
ストーリーは、
家族とともに引っ越してきたロールはミカエルと名乗り、様々な方法で近所の子供たちに自分を男の子だと思い込ませる。日々をともに過ごすうち、同年代の少女リザはロールに好意を抱き始める。リザの自分への好意をどう受け止めるべきなのか、ロールは葛藤する。更に、男の子のように振る舞うロールの態度は、最初は気にしていなかった家族との間にも波紋を巻き起こす・・・・・・。
というお話です。
ロールは、かわいい女の子なんですけど、見た目はボーイッシュな男の子。引っ越してきた新しい街で、なぜか男の子として、近所の子供達と遊び始めるんです。学校が始まれば、バレてしまう嘘なのに、どうしてそんな嘘をついたのか、周りは全く解りません。
きっと、最初は、大して気にせずについた嘘だったのだと思うんですけど、みんな、信用して、一緒に遊んでいる女の子にも、好意を抱いてしまう。段々と言えなくなって、大事になっていってしまう・・・。こういうことって、結構、あると思うんです。つい、ついてしまった嘘が、どんどん深みにはまって、抜けられなくなること・・・。

私は、嘘をつくと、顔に出てしまうので、こんなに上手く嘘が続かないのですが、顔に出ない人だと、周りが気がつかないので、後戻り出来ないほど、その嘘が浸透してしまうんですよね。私、結構、信じてしまい、”え、嘘だったんだ。”っていう事があるんだよなぁ。嘘つかれると、結構、傷つきます・・・。(~_~;) だから、自分が嘘付くのが下手で良かったなって思う。でもね、必要な嘘もあるから、全ての嘘が悪いとは思わないです。助けるための嘘もあるから。
ロールがついた嘘は、周りが傷ついてしまう嘘だったので、悪いですよね。でも、子供の頃に、こういう嘘をつくと周りの人が傷つくっていうことを学んだので、良い大人に成長するんじゃないかな。子供は、なんども失敗して、大人になっていくし、失敗が多ければ多いほど、考え方が多様して、厚みのある人間になります。先が楽しみですね。でも、大人がちゃんとサポートしてあげてくださいね。
この映画は、それほど派手な内容ではありませんが、こういう嘘ってあるよなって思えて、なんとなく、ジーンと考えさせられる映画でした。日本公開はあるかなぁ・・・。ちょっと大人しい話なのでねぇ・・・。もし、公開されたら、子供って、こんなこと考えているんだとか気がつく作品なので、ぜひ、観に行ってみてくださいね。