今日は、4本観たのですが、終わって帰ってきたら12時過ぎていたので、とりあえず、1本の感想を書きますね。本当は、どれも印象的な作品で、感想を書きたいんだけど、睡眠も取らないともたないから・・・。
フランス映画祭の2本目は、「6階のマリアたち」です。
ストーリーは、
舞台は1960年のパリ。投資会社を経営しているジャン=ルイは、妻や子供たちと堅実で退屈な日々を送っていた。ある日、同じ建物の6階に6人のスペイン人家政婦たちが住んでいることを知り、彼女達に興味を持ち始め、段々と交流を深めていく。開放的な彼女たち、その中の若いマリアに惹かれていき……。
というお話です。
この映画、とっても面白かったです。朝一番の作品だったので、申し訳ないけど、それほど力を入れていなかったのですが、あまりに面白くて、感動してしまって、いきなり朝から盛り上がってしまいました。ステキな映画ですよ。
主人公のジャンは、育ちも良いし、お金持ちなんですけど、なんだか物足りないんです。妻も、悪い女性ではないんですけど、セレブマダム特有の無駄な事に時間とお金を使い、何も家の仕事をしなくて、子供も面倒を見ずに寄宿学校に入れてしまっているんです。ま、良く言う、無駄な女ですね。そんな妻との生活に、ちょっと疲れを感じている時に、表情豊かなスペイン人の女性たちに出会います。彼女たちは、活き活きしていて、仕事も一生懸命、遊びも一生懸命するという、ステキな女性たちです。そんな彼女達を知ってしまったジャンは、どんどん彼女達に惹かれて行くんです。当たり前ですよね。どんな人でも、光り輝いている方に引き寄せられますもんね。
輝いて見える女性たちなんですけど、本当は、スペインから出稼ぎに来なければならないような問題を抱えていて、内面には、誰もが悩みを持っているんです。そんな悩みを、6人で集まって、慰め合って、励ましあって生きているんですよ。こういう女性たち、本当に魅力的でした。みんな、それぞれ個性的なんだけど、でも、まとまりが強いんです。
その女性の中でも、マリアは、ジャンの家で雇われている家政婦なんですが、ある問題を抱えていて、仕事は完璧、気持ちも優しい女性ですが、どこか影があるんです。そういう女性って、男性にはとても気になるのでしょう。でも、雇い主と家政婦の関係だし、ジャンの妻もいるので、色々問題が・・・。楽しいですよ。
この作品、日本公開決まってないのかな?こんなに面白いのに、どうして公開しないの?これ、女性には、とても受けると思いました。一緒に観たお友達も、すごく良かったって言っていたし、私も、ラストの方で、感動して、涙ぐんじゃいました。良かったなぁ~。
ぜひ、日本公開を希望する作品です。もし、どうしても公開しないのなら、DVDだけでも出してくれないかな。ぜひ、女性に観て欲しいです。お金があって、時間があって、無駄な事をしている人生なんて、面白くないし、生きている意味がないです。せっかく生きているんだから、活き活きと楽しんで生きなくちゃっていう気持ちにさせてくれる映画なので、もし、観れる機会が出来たら、観てくださいね。本当に、お薦め映画です。