先日、「パラダイス・キス」を観てきました。
ストーリーは、
都内有数の進学校に通う女子高生・早坂紫（北川景子）は、親の望むままに学校と塾を往復する日々を送る自分の生き方に疑問を抱き始めていた。そんなある日、ファッション業界を目指す専門学校生の小泉（向井理）から学園祭のショーモデルにスカウトされる。最初は戸惑う紫だったが、夢をひたむきに追い掛ける仲間と共に過ごすうちに、自分の歩む道を見いだしていく。
というお話です。
この映画というか、この原作漫画もそうなのかな。全員、高校生だよね。大学受験の前でしょ。１８歳だよねぇ。それなのに、お酒飲んでるの？それなのに、会社、起業するの？なんだか、まったく現実離れしていて、疲れました。お酒もタバコも、未成年はダメですよ（定義ではね。）。まして、おおっぴらにそんなのやっていいの？それとも、もしかして、服装学院の人は、ほとんどがダブッているってこと？それも、２～３年も・・・。だけど、嵐と実和子は、ユカリと同級生のハズだから、18才以下だよね。どういうこと？？？あまりのトンでもない設定に、笑ってしまいました。いくら、昔の少女マンガだからと言っても、映画化に際して、もう少し、修正したほうが良かったのでは？やはり、映画で未成年の飲酒場面は、問題ではないかと・・・。
ユカリの設定は、それほど酷くなかったけど、あのジョージの設定は何っ！！未成年が一人でマンションに住んでいて、お金持ちの妾の子だからって、その豪華さはなに？？今どき、ありえないでしょ。バブル時代の漫画かも知れないけど、少し、考えて欲しいです。ジョージは、ファッションデザイナーの卵でしょ。天才（天災？）なんでしょ。その服装は、どーよ。見ていて、イタくなりました。日本でも海外でも、その服装は浮いているでしょ。いくら、向井君がカッコイイからと言って、その服を着せるのはどうかしら・・・。かわいそう・・・。ユカリの衣装も、水商売っぽくて、全然良くないんだけど・・・。下品な服装では、誰も感激しないって・・・。
北川さん、かわいくて好きなんです。今回も、かわいかったですね。イタイ内容だったけど、彼女のおかげで、最後まで観れました。高校生をやるには、キツイけど、まぁ、仕方ない。だって、向井君だって、もうすぐ３０歳なのに、高校生やってるんだもんね。もう、そのキャスティングが、既にミスだと思うんですよ。いくら旬の俳優たちだからって、年齢が設定と違いすぎるのは、観ていて辛いです。
ダメ出しばかりですが、やっぱり、漫画原作の映画化の場合は、脚本を、そうとう良い人に頼んで、現実の世界の情勢に合わせていくことも、大切だと思います。せっかく、良い原作なのに、情勢に合わないままやってしまうと、こういう事になってしまうという典型かな。
テーマは、良い話ですよね。自分の道は自分で見つけて、自分の足で歩くこと。努力とチャンスさえつかめれば、必ず夢が叶うということ。今まで、受験をして、良い大学に入ることが夢で、自分の未来なんて、何もなかった女子高生が、自分の夢を見つけて、自分の足で立って、進んでいくという、素晴らしい話でした。困難なことからも逃げずに、どんどん花開いていくユカリは、北川さんにピッタリの役でしたが、１８歳というのは・・・。ねぇ。せめて、女子大生に設定を変えていれば・・・。
大人が観るには、あまりにも現実とかけ離れているので疲れるし、イタい感じですが、中学生や、ギリギリ高校生までなら、まあ、楽しめるかもしれません。でも、あくまで、マンガの話だと認識させないと、とんでもない勘違い人間が出てきてしまうかも…｡現実は、厳しいんですよ。こんな、努力もしないで成功する人はいませんから。
とりあえず、公開してしまったものは仕方ない。向井くん、北川さんのファンの方には、喜ばれるかも知れません。アップも多いし、話を考えなければ楽しめます。お勧めは出来ないけど・・・。時間つぶしに、良いかもしれません。
・パラダイス・キス＠ぴあ映画生活
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