先日、「阪急電車 片道15分の奇跡」を観てきました。
ストーリーは、
阪急今津線の車両内。白いドレスを着て結婚式の引き出物を抱えた女性(中谷美紀)に、見知らぬ老女が声を掛ける。一方、暴れる彼氏を前に動揺する若い女性(戸田恵梨香)。降りる彼を追う彼女にもまた、老女が声を掛けるのだった。そして、電車で知り合った同級生のカップル、大学受験を控えた高校生、みんな悩みを抱えていた。
というお話です。原作 がとても良かったので、期待して言ったら、それ以上に良かったです。オムニバスといいながらも、全ての人物が、電車の乗客としてつながっていて、そのつながり方も温かいんですよね。ちょっとした事なんだけど、それが、すごく嬉しくなっちゃうような、そんな感じなの。
普段、電車に乗っていても、ほとんど隣の人と関わる事なんて無いけど、ちょっとズレてあげるとか、荷物を棚に上げてあげるとか、赤ちゃんに微笑むとか、そんなちょっとしたことが、気持ちを柔らかくしてくれますよね。そういうのって、すごく大切なことで、人間に余裕を持たせます。やっぱりさ、人間に余裕がある人に、上に立って欲しいよね。震災後の今の政府には、この余裕がある人が一人も居ないんですもん。上手く行くもんも行かなくなるの当たり前です。困ったもんだ・・・。
映画の感想に戻りましょう。電車に乗った老女と少女、この二人が、話の軸っぽいかな。彼女たちの周りに、どの人も居て、それぞれの悩みや未来を考えいます。
結婚するはずだった彼氏を寝取られた女性が復讐するんだけど、中谷さん、カッコイイですよ~。ハッキリ言って、人の男を寝取るような女には、これくらい復讐しても、足りないくらいです。案外、これくらいの事されても、全然平気かもよ。頭悪い女だろうからね。(笑)中谷さん、ステキだったな。復讐して、スパッと新しい道を歩き出す、原作の女性にピッタリでした。大好きな女優さんです。
たくさんの出演者の中で、大学生のカップルがとっても可愛いです。勝地くんと谷村さんなんですけど、とっても普通で、とっても温かいカップルなんです。二人とも、ちょっとした事に感動出来る子で、こんな二人の子供が出来たら、良い子に育つんだろうなぁ。小さな事に感動出来る人って、大きな事だと人の何倍も喜べるから、どんどん幸せになっていくんですよね。どうせなら、幸せに生きていく方が得でしょ。(笑)
そういえば、大阪の五月蝿いオバちゃんが出てくるのですが、ほっんとに最悪ですよね。関東でも関西でも、恥じらいを忘れたオバさんは最低です。下品極まりない。どこまでも図々しくなる彼女たちは、もう既に女ではありません。出来るだけ関わりたくないけど、結構、周りに居ますよね。自分は、決してこういうオバさんになりたくないと思って、気をつけています。女性は、幾つになっても女性として生きていかないとね。
原作に、このキャストがピッタリなので、映画も成功したと思います。人気の原作を映画にして成功した、とても良い例だと思います。もちろん、監督が素晴らしいのは当たり前なのですが、今回は、キャストが本当にピッタリでしたね。どの役の方も、ステキでした。
私は、この映画、とってもお薦めしたい映画の1本です。とっても温かい気持ちになるので、観終わった後、初夏の気持ちいい緑を見ながら公園でも散歩して、電車に乗ると、少し、幸せが近づいてくるかも知れませんよ。
・阪急電車 片道15分の奇跡@ぴあ映画生活
阪急電車 片道15分の奇跡 - goo 映画
「阪急電車 片道15分の奇跡」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
- 阪急電車 (幻冬舎文庫)/有川 浩
- ¥560
- Amazon.co.jp