イタリア映画祭7作目は、「穏やかな暮らし」を観ました。
ストーリーは、
イタリア人のロザリオは、15年前から、ドイツの田舎町でホテル付きレストランを経営している。ドイツ人の妻と息子との忙しいが平穏な日常を送っていた。ある日、ロザリオをイタリア人の二人の青年が尋ねてくる。その一人は、ロザリオが、昔イタリアに残してきた息子だった。二人の青年は、ゴミ処理施設建設の利権に絡む要人暗殺を以来されたヒットマンであり、ロザリオもまた、昔、同じ組織に所属し、同じ仕事をやっていたのだ。せっかく、穏やかな暮らしを手に入れたロザリオだったが、また、暗い世界に引き戻されていく。
というお話です。
これ、日本でも、良く、暴力団関係の映画とかであるような内容でした。足抜けしたくても、簡単には抜けられない組織の恐さ。そして、一度、そういうところに入ってしまうと、段々と感覚がマヒしてしまい、悪い事と良い事の区別が出来なくなってしまうということを描いています。日本人は、昔からこの内容は、結構、観ているので、理解しやすいと思いますけど、またですかって思うかもしれません。

主人公のロザリオは、昔を忘れて、普通のレストランのオッサンになっているのですが、端々に、細かいこだわりとかが見えて、組織では、結構、腕の良い殺し屋だったのではないかなぁと思えるような雰囲気を醸し出していました。細かいこだわりがあるという事は、正確な仕事をするために必要なことですよね。そんな風に、平穏な日々を過ごしていたところに、災いはやって来る。

ロザリオの息子ディエゴは、子供の頃、母共々、父親に捨てられ、父親を良く思っていません。恨んでいると言っても良いでしょう。その反面、父親を恋しく思っているというのが、ところどころに見受けられました。
それとは対照的に、ドイツで出来た息子マティアスは、無垢な少年で、恐ろしいことは何も知らず、両親に守られている子供で、きっとディエゴも、ロザリオに捨てられるまでは、こんな少年だったのだろうと思わせます。

ごめんなさい。この映画の内容、あまりにも観たことあるような感じで、極妻っぽい(妻は出ませんが・・。)ので、感想の書きようがありません。やっぱり、極道は極道から抜けられず、堅気になりたいと思ったら、いつまでも逃げ回らなければならないという、良く知った展開なんですもん。
この映画、日本公開は、難しいかな・・・。だって、観たことある内容なんだもん。でも、主演のオジ様は、超カッコイイですよ。まぁ、いくらオジ様趣味でも、もう少し若い方が良いけどね。(笑)