【イタリア映画祭】「キスを叶えて」 愛に気が付くと、神様も微笑んでくれる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

イタリア映画祭が始まりました。最初の映画は、「キスを叶えて」です。


ストーリーは、

シチリア島のリブリーノにある団地の広場に、大きく白い聖母像が設置されるのを13歳のマヌエラは眺めていた。しかし、この像は、あっという間にサッカー少年たちによって壊され、その頭部は行方不明となる。マヌエラの母はクリーニング店で働き失業中の父を責め、姉は夜遊びに勤しんでいた。ある夜、マヌエラは聖母像の夢を見る。翌朝、神父に夢の話をして、夢の通りに聖母像の頭部を探してみると、マヌエラの話した場所から頭部が見つかった。聖母の声を聞いた少女として、マヌエラは、一躍有名になるのだが・・・。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キスを1

13歳の少女が、荒れた家族の中で、心の助けを求めていた時に不思議な出来事が起きます。奇跡を起こした少女ということで、たくさんの人が詰め掛けて、自分もその奇跡の分け前を貰いたいと大騒ぎします。これ、日本でも良くありますよね。ちょっとした事なのに、マスコミが詰め掛けて、大事になってしまうっていうことって・・・。儲かるかもって、ハイエナのように集ってくる人間って最悪です。そんな大人の汚い部分と、見た目はいい加減に見えるけど純粋な13歳の少女の対比が、とても面白いと思いました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キスを2

不幸な時は、一気に悪い事が重なったり、幸せな時は、良い事がどんどん起きたりしますよね。でも、何事も調子に乗って、やり過ぎてしまうと、人間関係にヒビが入ったり、必ず、歪が出てくる事が多いんです。この映画の中でも、なんだか、降って沸いたように金回りが良くなって、幸せそうにみえるんだけど、ぜんぜん心が裕福じゃないんですよ。子供は、とっても冷めた目で見ています。子供の目から見ると、真実が見えるのかもしれませんね。大人になると、たくさんの物が見えてしまって、真実が見えなくなる。もちろん、神様も見えなくなるのでしょう。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キスを5

盲目の女の子が、聖母の奇跡を受けるために、マヌエラの所に連れてこられるのですが、この少女も、大人を冷めた目で見ていて、子供同士で、大人の騒ぎを笑っています。大人は、子供は何も理解していないと思って、色々話していますが、ちゃんと子供たちは理解しているし、大人の行動を見ています。大人は、子供に見られても恥ずかしくないようにしないとね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キスを4

普段は、全然気が付かずにやっている事でも、冷静に見てみれば、恥ずかしいと思うような事がたくさんあったりするんですよね。つい、年を取ると、”ま、いいか。”と思ってやってしまっていることってありませんか?たまにやってしまうのは仕方が無いにしても、子供の前では、極力見せたくないですよね。もし、見せてしまったら、悪い事なんだって認識させた方が良いと思う。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-キスを3

そんな、大人の汚さと、子供の純粋さ、そして、親が汚い事をやっているのを子供が見て、嫌な思いをしている事が結構あるのだということを、思い知らされる映画でした。

コメディータッチで、シビアなことでも、ちょっと笑わせてくれたりして、楽しめる映画でした。

この映画は、日本公開するかなぁ・・・。ちょっと難しいかなぁ。でも、私は、好きですよ。カメ


今回の「イタリア映画祭」は、ゲストが一切居ないので、ちょっと寂しいですね。カチンコ



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