今日は、「アンノウン」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は、自動車事故から目覚めると、妻であるエリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)が自分のことを忘れ、別の男が自分の名を名乗っていた。異国の地に居たマーティンの身元を証明するものは何もない上、何者かによって命を狙われるようになる。マーティンは、タクシードライバー、ジーナ(ダイアン・クルーガー)の助けによって、自分を取り戻すための行動に出るが――。
というお話です。
始まり方が上手いですよね。学会に来た博士が交通事故にあい、戻ってみると、誰も自分を知らないっていうところが、ドキドキしました。謎だらけで、解明のしようが無いように思えて、どーするんだろうって、ググッと観ている人間を引き込むところが凄いよなぁ。だって、もし、海外に行って、自分の身以外、全て盗られてしまったら、どうしたらいいんだろうって思いますよね。
誰も自分を知らないし、途方にくれるマーティン=リーアム に、事故で入院していた病院の看護士が探偵を紹介してくれるんです。そして、マーティンは、この探偵と一緒に自分の過去を探し始めます。また、ここで上手いなぁって思ったのが、この探偵さん、場所がドイツという事で、ドイツが分裂していた時に活躍した秘密警察に居た人という設定なんです。ドイツならではの独特な設定で、ここでまた、裏が深そうだなって思わせます。
もー、話してしまいたいんだけど、この映画は、ネタバレしてしまうと面白くないので、絶対ネタバレ出来ないんですよね~。ああー、話たいっ!!
マーティンと一緒に、過去を探ってくれるのが、ダイアン・クルーガー演じるジーナなんですが、彼女は、不法就労者で、ボスニアで両親を殺され、ドイツで身分証を手に入れるためにお金を稼いでいるんです。日本の認識だと、不法就労者って、どーも暗くて目立たないアジア系かアフリカ系の人という気がしていたのですが、ヨーロッパだと、あんなキレイな金髪美女が不法就労者なんですね。なんか、驚いちゃった。私の世界は狭いなぁ。
探っていくうちに殺し屋に襲われ、必死で逃げるのですが、普通、植物学者は、そんなカーアクションとか出来ないですよ。学者のくせに、すごい体力です。そして、あなた方がバリバリ逃げるから、どんどん犠牲者が増えました。一体、あんたの過去を調べるだけで、何人の人が死んだんじゃ~!!このマーティン、絶対、この映画の後、「96時間」の話に続くんだろうな。極悪ですっ!!
思ったんですけど、まず、誰も自分を知らないと言っているのだから、落ち着いて、人の話を良く聞いてみようよ。落ち着いて、妻だった人や、自分の名を語っている人に話しをして聞いてみたら良かったんじゃないの?いきなり僕が本物のマーティンだって言っても、脅えるだけだよ。ちゃんと話を聞いていれば、記憶も戻ったかもしれないし、納得した行動が出来たかもしれないのに。どー考えても、能無しオヤジが一人で大騒ぎしているように見えてしまう。ま、それだから、この映画、途中からグイグイ面白くなるんだけどね。
ハッキリ言いましょう。この映画、超お薦めです。私は、面白かったなぁ。そう来るかって感じの展開で、観ているこちらが、色々な想像をして観れるような作りになっています。普通なら何かの目的で誰かが成りすましているという話になるんだろうけど、途中から、あれ?もしかして、マーティンがおかしいのかもって思えてきて、どれが本当の話か、解らなくなってきます。マーティンがおかしいのか、妻が脅されているのか、目的は何か、とっても楽しめるので、ぜひ、ご覧になってくださいね。
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