先日、「ランナウェイズ」を観てきました。
ストーリーは、
1975年、ロサンゼルスで暮らす15歳のジョーン(クリステン・スチュワート)の夢はロックスターになること。ロックは男のものと相場が決まっていた時代、彼女は周りから変人扱いされていた。だが、音楽プロデューサーのキム(マイケル・シャノン)との出会いがジョーンの運命を大きく変え、彼女はシェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)をボーカルに迎え、10代の女の子だけのバンドを結成する。
というお話です。
1970年代に本当にあったガールズバンドだったんですね。私、この映画、まったくのフィクションかと思って観に行ったのですが、全然違いました。この時代って、女性がバンドをするっていうことが無かったというのに驚きました。ロックは男性のものだったんですね。デビット・ボウイとかローリングストーンズは知っているけど、その時代がこんな状態だったというのは、初めて知りました。私が覚えているのは、ネーナとかユーリズミックスとか、女性が前面に出ているものだったから、ちょっと年代が違うのかな。
ダコタ・ファニングとクリステンが出ているというので、観に行ったのですが、ダコタちゃん、本当に美しく成長しましたね。演技も上手いし、文句なしでした。クリステンも、「トワイライト」の時のように、守ってもらう女より、戦う女の方が合っているんじゃないかなぁ。しっかり自分の意思を示せる女性を、力強く演じていました。こんなに人気があったグループだったなら、解散しないで、もっとやりようがあったんじゃないかなって思いました。勿体無いですよね。映画の中で「女性版ビートルズになれるぞ!」っていうセリフがあるんだけど、続けていれば、伝説にはなれたかもしれません。
音楽は、あまり私好みではありませんでした。やっぱり古いなぁって気持ちがしましたね。ロックは、嫌いなほうではないのですが、このグループの音楽が、私にはダメなのかも・・・。でも映画の中の音楽としては、合っていたかなぁ。雰囲気も、衣装も、何もかもがレトロな感じだったので、この音楽が合っていたのかもしれません。
それにしても、このグループ、日本に来ていたんですね。日本の解釈が酷いなぁと思いましたが、この時代は、レストランのウェイトレスが舞妓さんばりの人だったんですかね。(笑)酷いなぁ・・・。それと、俗に言う追っかけという人達のパワーの凄さに驚きました。今の韓流ファンのおばさん達に匹敵するか、あるいはそれ以上のパワーで恐ろしくなりました。この時は、日本人に恥じらいという言葉が無かったのかしら・・・。追っかけは良いけど、節度を持ちましょうね。

シェリーとジョーンが、飛行機内でクスリをやっている場面があるのですが、この頃は、クスリに対して、あまり厳しくなかったんですね。日本でもクスリをやっていて、結局、シェリーは中毒で病院に入ることになるんです。これほど、ロック界には、クスリが蔓延していたのかなぁと思いました。確かに、クスリでもやってなきゃ、あんな激しい音楽は出来ないのかも・・・。でも、クスリはダメでしょ。身体が壊れちゃうもん。10代の頃は、先のことなんて考えてないのだろうし、何にでも興味があるから、分からないでもないけど、でも、やっぱりクスリはダメだよ。取り返しが付かなくなるから。人がやっていても、踏み止まる勇気も必要です。自分を大切にしてください。
実際のランナウェイズだそうです。
70年代のノンフィクションなので、その時代が好きな方やロックを知っている方には、結構、嬉しい映画なのではないかと思います。ダコタちゃんとクリステンさんのファンの方にも、良いかな。でも、一般の方が観に行くと、途中、ちょっと眠くなったり、退屈になるかも。面白いんだけど、波がそれほど無いので、アクションやサスペンスが好きな方には、あまりお勧め出来ないかな。
無茶が出来る若い頃を懐かしく思える作品です。ぜひ、楽しんでくださいね。
・ランナウェイズ@ぴあ映画生活
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