昨日、舞台「テンペスト」を観て来ました。
ストーリーは、
19世紀江戸末期の琉球王国。
天才美少女真鶴は、王府で働くことにあこがれ、名を孫寧温と語り、宦官と身を偽って科試（国家試験）を突破する。琉球の為に懸命に働く寧温に、薩摩藩の青年士族、浅倉雅博との運命的な出会いが待っている。運命の悪戯、時代に翻弄されながらも、真鶴と雅博のふたりの愛はより強く、お互いを求めていくが…。
これは、性別を偽り、自分の気持ちを偽りながら、琉球を守ろうとした女の壮大な愛の物語である。
というお話です。
原作は、池上永一さんの人気小説で、文庫だと４巻あるのかな？長いみたいですけど、それを３時間くらいにまとめて上演するので、結構飛ばすのかなって思ったけど、ちゃんと重要な場面をじっくりやるので、はしょってる感は、あまりありませんでした。
いやぁ、面白かったですよ～。すごく綺麗でした。時代的には、坂本龍馬とかの時代と同じだと思うんだけど、あの時代、江戸だけじゃなくて、沖縄でも、大変なことが起こっていたのですね。あまり沖縄の歴史は勉強することが無いので、琉球がどういう立場で、琉球王朝がどうやって滅亡していったのかなど、まったく知りませんでした。こんなに壮大な物語が、あの、１日で周れる沖縄で起こっていたのかと思うと、驚きです。（テンペストの話はフィクションですが・・・。）
内容は、仲間さん演じる真鶴が、琉球を守る為、子供の頃から英才教育を受け、男として、今で言う公務員になり政局を動かすのですが、もちろん、その歴史的な話も面白く作ってあるのですが、女性が物として扱われていた時代に、女性でも政治が動かせる能力を持っていることを証明するために頑張る姿も描いていて、奥が深い話となっています。色々な出来事によって、男性になったり女性になったりしなければならず、その度に、振り回されてしまう真鶴が、とってもかわいそうでした。もー、全部捨てて、自分の好きに生きれば良いのにって、何度も思っちゃいました。
仲間さんが主演とのことで、超期待して行きました。だって、すごく美しいじゃないですか。生仲間さん、どうかなって思っていたら、本当に、超綺麗でした。私も、舞台挨拶やレッドカーペットなどで、美しい人を随分見ていますが、仲間さん、本当に声が出なくなるほど美しかった・・・。特に、琉球舞踊の場面では、全身からオーラが凄かったです。容姿だけじゃなく、動作の全てが完璧で、ステキだなって思いました。
相手役の山本さん、超カッコイイですね～。薩摩なので、荒っぽく、奥手でかわいい男性を上手く演じられていました。西岡さんが、４役くらいやっていたのかな。あまりのバラエティさに、驚き、楽しくなっちゃいました。西岡さん、また出てきたの～って感じで、面白いの。もう一つ、強烈なキャラ、生瀬さんの聞得大君なんですが、いきなりアップで幕に顔が映ったり、すごいメイクと衣装で、出てくる度に、笑ってしまいました。途中で、パンダのニュースやＮＺ地震のニュースなどを上手く使って、セリフにしていたりして、本当に面白かったですね。生瀬さんが影の主役みたいでした。トリックと同じ堤監督なので、いきなりカツラが取れたりして、”モヤモヤ”が出たりするんじゃないかと期待してしまいましたよ。（笑）
舞台構成も良かったし、途中で飽きることも無く必死で観てしまいました。いや～、面白かったなぁ。もう、東京公演は終わってしまうけど、これから大阪とかに行くみたいなので、良かったら観てみてください。
そういえば、この「テンペスト」 ７月に、ＮＨＫ ＢＳプレミアムで、ＴＶドラマとして放送されるそうです。主演は、もちろん仲間さんですよ。舞台だと、結構、コストが高いけど、ＴＶで観れるので、ぜひ、夏のＴＶドラマを期待してください。ＢＳが観れないとダメかも知れませんが・・・。
とにかく、豪華な舞台で、満足しました。観に行って良かったなぁ。お友達が、たまたまチケットをオークションで見つけて、誘ってくれたんです。観たかったから、すごく嬉しかったなぁ。私、オークションの使い方というか、利用の仕方が良く解らず、チャンスを逃してるみたい・・・。一度、ちゃんと勉強してみないと、と思ってるんだけど・・・。う～ん。
- テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)/池上 永一
- ￥620
- Amazon.co.jp
- テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)/池上 永一
- ￥620
- Amazon.co.jp
- テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)/池上 永一
- ￥620
- Amazon.co.jp
- テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)/池上 永一
- ￥620
- Amazon.co.jp