今日は、「ショパン 愛と哀しみの旋律」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
祖国ポーランドを逃れ、パリに辿り着いたショパン。作曲家としての名声を手にしつつあったショパンだったが、パリでは認められず失意の底にいた。そんな時、パリ社交界の寵児である女流作家ジョルジュ・サンドと出会う。あまりにも率直に愛を語るサンドの情熱にのまれ愛が始まった。すでに2人の子供をもっていたサンドは、母でありながらも、愛を抑えることは出来なかった。ショパンはサンドの愛のもと次々と名曲を生み出していた。しかし、ショパンと愛に身をやつす母を快く思わないサンドの子供たちは、二人の愛にある悲劇をまき起こす…。
というお話です。
フレデリック・ショパンの激動の人生を描いているということなのですが、う~ん、激動というか、年上のオバ様に弄ばれた孤高の天才という感じですかね。お金持ちのオバ様がパトロンに付くというのは、良くあるかと思うのですが、オバ様にのめり込んでしまうというのは、ちょっとどうかなぁ・・・。マザコンばりばりじゃないですか。周りの人も、ちょっと考えて、忠告してあげればいいのに、誰も助けてあげないんだもん。
ショパンがハマったオバ様は、作家のジョルジュ・サンドなのですが、このオバ様、超パワフルな女性で、男装で社交界に出たり、女性権利拡張運動などをした方だそうで、交流関係も、とても派手だったようですね。この映画でも、何人目かの男がショパンだということが描かれていました。15歳も年上なのに、男性がメロメロになるような女性って、魅力的な女性なんでしょうね。映画では、それほど魅力が伝わってきませんでしたが・・・。
ショパンとサンドの関係は、10年近く続いたようですが、随分と色々な問題が起きます。特に、サンドの子供との折り合いが悪くと言うと、聞こえが良いですが、ショパンも子供達も、精神的に子供のままで、どちらもマザコンなんです。キ○ガイなの?って思うほど、サンドの息子は変でしたね。こんな男、気持ち悪くて女性は相手にしないだろうなぁ。娘の方は、母親が息子に掛かりっきりだった為に、自分は愛されていないと思い、やっぱり悪い方に向かうんですよ。もー、この人達、めちゃくちゃだなって思いました。
ショパンもサンドも、どちらも天性の才能を持ち合わせていて、惹かれあったのかもしれないけど、天才の子供は天才ではないので、子供達が、そんな天才たちの関係を受け入れられなかったというのは解ります。それにしても、息子には、イライラしたなぁ。
この作品、物語の構成がとても悪いんです。ショパンの人生を追って描いているのは解るけど、どーも繋ぎ方が悪いの。たとえばケンカの場面があったら、決着が着く前に話しを切り、いきなり数年後とかに飛んで、そこでは仲良くやっている、みたいな・・。観ているこちらは、はぁ?仲直りしたんかいっ!?って感じなんです。そういう出来事がいくつかあって、映画の作り方自体に問題があるなぁって思いました。話が解らない訳ではないんですけど、見難いですよね。
ショパンの音楽は、やはり見所です。良い曲が多いから、途中で止めないで、最後まで聞きたい~って思いました。やはり、ピアノ曲は、モーツァルトかショパンですね~。本当に良かった。
映画として観ると、結構、辛いかも知れません。問題ありだと思います。でも、それを上回るくらい、音楽が良いので、プラスマイナス0かな。私は、ショパンの曲が聞けただけでも、良かったし、ショパンって言う人が、どういう人生を送って、死んでいったのか解って、良かったです。曲だけより、その人の人生も分かると、また、なんとなく奥行きが出てきて、音楽が楽しめるかなって思います。ショパンの曲や、クラシックに興味のある方は、ちょっと観て見ると、楽しめるのではないでしょうか。
あ、そうそう、若い年下男性を捕まえるには、どれほど女性がパワフルに頑張らなきゃいけないかが解るかも知れません。若い男の子を捕まえたい女性には、良いバイブルになるかも・・・。(笑)
・ショパン 愛と哀しみの旋律@ぴあ映画生活
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