昨日、ブロガー試写会で、「唐山大地震」を観てきました。女性限定の試写会で、ゆったり観る事が出来て、しあわせでしたよ~。
「トーキョー女子映画部」 というサイトなのですが、私のお気に入りなんですよ。記事が、アットホームな感じで、試写会募集などもあり、楽しめます。 お知らせですが、この「トーキョー女子映画部」さんのご好意により、3月7日(月)九段会館で開かれる「唐山大地震」の試写会プレゼントをします。記事の下に応募要項がありますので、ご応募ください。
ストーリーは、
1976年7月28日、マグニチュード7.8の大地震が中国の唐山市を襲う。姉弟の一人しか救えない状況で、母親(シュイ・ファン)は断腸の思いで息子を選ぶ。しかし奇跡的に娘(チャン・チンチュー)は命を取り留めており、彼女は養父母のもとですくすくと育っていた。そんな中、彼女の養母が病死し、さらには自身の妊娠が発覚する。
というお話です。
この映画は、大地震に遭われた方は、辛くて観れないのではないかと思いました。地震によって、壊れていく街と被害にあう人間達がリアルに映像化されていて、その酷さに、涙が出ました、これは辛い・・・。でも、こういう状態になるのだということを、誰もが知った方が良いと思うし、命の大切さ、家族愛を描いているので、観た方は、必ず何か心に響くものがあるのではないかと思います。
双子を持つ夫婦が地震にあい、夫は死に、母親は娘と息子、どちらかを助けたらどちらかが死ぬという状態で、決断を迫られます。母親なら、どちらも選べないですよね。辛い選択です。でも、決めなければどちらも死んでしまうんです。でも、選べないですよね~。実は、試写後の座談会で、ご主人が中国人という方がいらして、中国では男を尊ぶ考えがあり、どちらかと言うと息子を選ぶだろうと話されていました。そういう国民の常識のようなものが日本と違うので、そこら辺は、前もって知識を入れておいた方が観やすいかもしれません。
娘は、押しつぶされて死んだと思われていたのですが、それほど酷い状態ではなく、死体置き場で息を吹き返します。それからの32年間の家族の話なんです。地震によって、引き裂かれた家族、引き裂かれた心が、32年の歳月を隔てて癒されていくところが、もう、号泣でした。色々な思い違いがあったり、それぞれの事情があったりして、それまで遭う事が出来なかった家族が会えた時、それは、何から話して良いかわからず、よそよそしい雰囲気から始まるけど、でも、家族はやっぱり家族なんだっていう思いが噴出して、号泣・・・。このラストの家族の演技は表情は観ていただかないと伝えられません。本当に良いです。
中国映画なのですが、アクションなどは一切無く、偏った政治的な思想によっての映像などは、ほとんどありませんでした。冷静に、自分の国がこういう経路を辿ってきたのだということを描いています。唐山大地震でも、中国共産党の軍人が助けに入るのですが、中国の軍隊って恐いって思いました。地震後、毛沢東の葬式の時も、軍が凄い数で整列していたりして、昭和初期の日本のようで、恐いなぁって思いました。現在の話の映像では、軍も進化していて恐いというイメージは無くなっていましたよ。
考えてみれば、1976年にこの唐山地震が起きており、それから32年で、これほど発展してしまった中国という国は、変わるスピードが早すぎて、付いて来ていない部分が多々あるのではないでしょうか。日本は、60~70年かかって発展してきた訳でしょ。それを、一気に進めてしまったら、やっぱりバランスの悪い部分が出てきますよね。だから、ニュースとかで尖閣諸島の事件とかを見ていると、なんだか、変な国だなぁって思うけど、まだ、国民の意識が、現代の他国の常識に付いてきてないんじゃないかと思います。難しいですよね。人間の意識が一番進むのが遅いから、大変です。
でも、中国という国を冷静に、こう変わってきたのだということを映像化してきているということは、随分、意識も進んできて、中国人というのではなく、世界人としての認識をしてくれている方達が出てきているのだと思い、素晴らしい事だと思います。近い国なんだから、出来れば仲良くしたいですよね。
地震の事、家族愛の事、命の大切さを描いている上に、中国の事も少し解っちゃう映画なので、ぜひぜひ観ていただきたいと思います。お勧め映画です。観る人によって、色々な見方があるので、観た後に、友達と話すと良いかと思いますよ。私も、観た後、直ぐは、家族の愛とかが一番印象に残っていたけど、思い出せば思い出すほど、色々な見方があるなぁと考えさせられました。
P.S - またも、建築目線を書いちゃいます。唐山地震の時代建物は、きっと無筋(鉄筋が入ってない)だったんだと思うけど、あっという間にボロボロになっていましたね。その後の地震でも、中国の建物の壊れ方は、本当に構造計算してんの?っていうような感じでした。それを観ると、日本の建築物って、すごいです。阪神大震災後、耐震基準が上がったのですが、それより15年ほど前にも、一度、耐震基準を厳しくしているので、この映画のような壊れ方はしないと思います。こればかりは、日本に住んでいて良かったですね。地震は多いけど・・・。
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『唐山大地震』試写会/3組6名様ご招待
■試写会日程:3月7日(月)18:00開場/18:30開映(上映時間:135分)
■場所:九段会館大ホール(東京都内)
ブログのユーザー名のところに、「ゆきがめ」か、「ゆきがめのシネマ」とお入れください。
ご応募はトーキョー女子映画部サイトにて受付ます。抽選・発送もトーキョー女子映画部が代行します。
応募先 http://tst-movie.jp/fukyu_tozan.html
応募〆切:2月18日(金)23:59まで
『唐山大地震』
3月26日(土)より全国劇場公開
配給:松竹
公式サイト http://www.tozan-movie.jp
©2010 Tangshan Broadcast and Television Media Co., Ltd. Huayi Brothers Media Corporation Media Asia Films (BVI) Limited All Rights Reserved.
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