「白夜行」 雪穂は、全ての女性が持っている、恐ろしい一面に思える・・・ | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「白夜行」の試写会に行ってきました。夜の街


ストーリーは、

昭和55年、質屋の店主が殺されるという事件が起きるが、結局被疑者死亡のまま解決。だが、当時の担当刑事笹垣(船越英一郎)は、何か腑に落ちないものを感じていた。数年後、事件の殺人犯と目されていたがガス中毒死した女の娘雪穂(堀北真希)は美しく成長し、一方質屋店主の息子亮司(高良健吾)も事件後は家を出ており……。

というお話です。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-白夜1

白夜行は、原作も読んで、TVドラマも観ていました。今回の「白夜行」は、結構、満足の出来る出来だと思います。彼らの、悲しみと苦しみと、耐え難いほどの深い深い闇を観ることが出来ました。酷い大人たちの犠牲になった子供達が、子供のまま大きくなり、その欲望のままに突き進んでいく様は、まるで獲物を狩るジャッカルのようでした。雪穂が獲物を見つけ、亮司が獲物を狩り、雪穂が食べる。亮司は、それが自分の義務だと思っていて、雪穂は、亮司がエサを運んでくるのが当たり前だと思っている。どちらも当たり前だから、疑問は抱かない。すごい構図ですよね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-白夜5

原作者の東野先生は、主人公たちの説明出来ない負の感情を描きたかったと書いていらっしゃいますが、この映画でも、負の感情が描かれていたと思います。雪穂は、子供の頃の酷い経験に縛られ、亮司は、自分の親が雪穂に与えた苦しみを一身に背負って生きている。生きていながら、生きる事を諦めてしまっているような、そんな雰囲気と、大人が自分達に与えた苦しみへの復讐をし続ける二人。本当に、ずっしり重くのしかかりました。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-白夜4

堀北さん、大人になって、上手くなりましたね~。あの可愛い顔で、すんごい事をやっていきます。それも平然とやってのけるから、素晴らしいっ!!いいよぉ~!!大人になってからは、ほとんど雪穂の面から描いているので、亮司=高良くんは、思ったほど出番ば多い訳ではありませんが、要所要所で、ビシッと雪穂のフォローをしていく高良くんは、雪穂の影のように、いつも見守っていて、女性としては、こんな男性がいてくれたら、どんなに幸せだろうと思いました。でも、映画の中の二人は、全く幸せではないんですけどね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-白夜3

二人を追う笹垣=船越さんの役は、TV版では武田さんがやっていたのですが、TVではすごくイヤな役だったのに、今回は、優しい刑事の役でした。船越さんの容姿もあるのかもしれませんが、鋭い刑事だけど、本当はすごく優しい人間で、二人を助けてやりたいとずっと思い続けている感じがとても良く出ていました。TV版では、刑事を憎んだけど、今回は、笹垣が二人を助けてくれたら、どんなに良いかと思ったくらいです。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-白夜2

私は、この映画、ぜひお薦めしたいと思いました。とっても深いです。深く考えさせられる映画でした。観た後に、何度も思い返して、考えてしまいます。でも、何度考えても、決着しないと思います。だって、理屈で押し通せないんです。人間の心は、理屈では計り知れないほど、不思議なものなんです。だから、理解しようとしないで、観て、感じてきて欲しいです。面白いですよ~。(*^。^*) カメ



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