先日、「モンガに散る」を観てきました。
ストーリーは、
1986年、台北一の繁華街モンガは商業地区として繁栄する裏で多くの極道組織が覇権争いを繰り広げ、抗争の絶えない街だった。ある日、この街に引っ越してきた高校生のモスキートと、モンガで一番の権力を持つ極道の親分の一人息子で校内勢力を仕切っているドラゴンが出会い、意気投合した彼らは青春の日々を謳歌(おうか)するが……。
というお話です。
台湾映画にある独特な暗さが出ている映画だと思いました。1986年の台湾って、こんな雰囲気だったんですね。日本と比べると、ちょっと古い感じなんです。着ているものとかが、”ノルウェイの森”の時代と同じくらいかなぁ。昔で言うパンタロンとか、そんな感じなんです。不思議な感じでした。
高校生の頃から不良で、そのまま極道になるのですが、それほど悪いことをするのではなく、親の金で遊びまわっているボンボン達みたいで、それほど極道には見えませんでした。台湾の極道って、兄弟の契りを交わしたり、なんだか、難しいんですね。親兄弟より、仲間と一緒にいることの方が多いみたいだし、かといって親をないがしろにする訳でもなく、なんだか、よく解りませんでした。とにかく仲間の結束が固くて、驚きました。
そんな彼らが、時代が変わる時に色々な事件に巻き込まれ、だんだんと仲間の結束が揺らいでいくという話なんですが、それにしても、男の友情って、こんなに強いんですかね。特に、ドラゴンとモンクと呼ばれる二人が仲良くて、観ていて、モンクはゲイなのかなぁって思ってしまうほどでした。結局は、どっちだったのか解りませんが・・・。(笑)
友情と親兄弟の絆とに振り回され、その事件が裏切りなのか友情なのか、時代が変わっていく時に、異文化を受け入れない年寄りと、未来を読んで異文化を仕方なしに受け入れていく若者が正しいのか、どちらとも言えないところが悲しかったです。何時の時代も、どうしてもこういう確執って出てくるんですよね。
日本だって、最近で言うと、ホリエモンと、それを嫌がって潰しにかかった政治家と検察ですよね。ホリエモンは確かにやりすぎちゃったけど、同じ事をやっているヤフーの孫さんや楽天の三木谷さんは捕まらなかったんだから、不思議ですよね~。ま、ちゃんと礼儀として貢物を色々な所に配ったんだろうなぁ。
話を戻して、戦後の日本のような”モンガ”に生きる5人の悲しい運命が感動でしたが、やっぱり日本人には、ちょっと解り難いかなぁ・・・。あと、女性には、特に解り難いかも。私、ドラゴンに対するモンクの愛情が、理解不能でしたもん。ホモ? 残酷な場面もあるので、万人にはお薦めできませんが、台湾系の映画が好きな方で、特に男性には、お薦め出来るかも知れません。女性も、イケメンを観るために行くならイイかも。
・モンガに散る@ぴあ映画生活
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