「密告者」 驚くほどまとまっている、全国公開されても良いような作品 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

東京フィルメックスの7作目鑑賞は、「密告者」です。


ストーリーは、

犯罪情報局の捜査官ドンは、常に捜査に密告者を使っていたが、ある事件で素性が暴露された密告者が瀕死の重傷を負うという事態が起こり、罪の意識を背負う。1年後、ドンは、上司から宝石強盗団の捜査のために密告者を使うよう命じられ、ガイという名の若者を密告者として潜入させる。警察は強盗団のリーダーを逮捕することに成功するが、犯罪の痕跡は全て消されており、起訴するには証人が必要となる。ドンの上司は、ガイを承認として出廷させるようにドンに命じるのだが、ドンはガイの身が危うくなることを感づいていた。そしてドンが取った行動とは・・。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-密告1

これ、全国公開になっても良いくらいの内容で、とても良い出来でした。起承転結がキッチリしていて、とても観やすいし、伏線で刑事の話などもあって、本当に面白いんです。


警察は、犯罪を失くすという名目で、色々な人を利用したり、嘘をついたり、汚い面を持っているんでしょうね。でも、それが人の為になるからこそやってくれているのだと理解していますが、その為に利用された人は、辛い立場になったり、生きていけなくなったりして、万民の為といいながら、じゃ少数民はいいのかってことになったりして、もー、誰がなんだか解らなくなってしまいます。安全は、人の犠牲の上に成り立つということが、こんなに平然と行なわれていて良いのか、考えてしまいました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-密告2

捜査官のドンは、自分の仕事に忠実でいようと思いながらも、人としての良心を捨てきれず、段々と壊れていってしまいます。過去に自分の妻とも上手く行かなくなってしまった事実もあり、1年前は自分の密告者を人間として普通に生活することが出来なくなってしまうような悲劇に合わせてしまったり、もう、既にボロボロなんですよ。それでも、仕事と割り切って、部下を従えて頑張っている姿が、あまりにもかわいそうでした。


そして、利用される密告者たちも、警察に弱みを握られていて、どうしようもなくて密告者になっている奴がほとんどで、警察って卑怯だよ~って思うような場面がたくさんありました。これって、現実もそうなんでしょうね~。だって、情報提供者にあげるハズの報酬を、渡さずに、全部警察の裏金にしていたっていう事件ありましたよね。酷すぎるよ・・・。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-密告3

イケメンのニコラス・ツェーが、ボウズにして、活躍しています。やっぱ、イケメンは、髪が無くてもイケメンなんですねぇ。ステキでした。他の役者さんたちも、アクションが凄かったりして、ずーっとドキドキハラハラの連続でした。面白かったなぁ。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-密告3

この映画、日本公開、決まってないのかしら。全国公開してもイケるレベルだと思うんですけど、ダメなのかなぁ。すごく面白いですよ。題名をちょっと考えて、変えて欲しいけど、でも、日本で話題になると思います。もし、公開されたら、ぜひ観に行ってください。私は、すごくお奨め映画です。カメ



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