「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 すべてを病気で片付けるのは、納得行かない。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 の試写会に行ってきました。ビール


ストーリーは、

戦場カメラマンとして世界中を駆け回ってきた塚原安行(浅野忠信)は、人気漫画家の園田由紀(永作博美)と結婚し子どもにも恵まれるが、彼のアルコール依存症が原因で離婚。やがてアルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに不思議な安堵(あんど)感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を取り戻すが……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-酔い1

あの西原さんの元御主人の自伝です。アルコール依存症の酷さを、初めて知りました。でも、どうして止められないのか、観ていても不思議に思いました。私もお酒を結構飲みますが、止められないほど飲みたくなるって無いし、たくさん飲むと、飲んだ後に二日酔いとかで辛いので、その後2~3日は、お酒が飲みたくなくなります。そんなお酒を止められなくなるって、私には理解が出来ませんでした。でも、現にアルコール依存症で苦しんでいる人がいるのだから、何か理由があるのでしょう。


そんな酷い父親でも子供は慕っているし、元妻の由紀も心底嫌いになれないのだから、人間的に、ステキな人だったんですね。でも、繊細で優しくて、結局、運命と戦って勝てなかった人。この映画の中で、医者が「この病気は、誰からも同情されない病気です。」っていうセリフがあるんですけど、私も同情は出来ないなと思いました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-酔い3

やっぱり、こういう依存症になったり、ウツ病になったりするって、どうしても逃げている人間としか私は思えないんです。よく私に、「あなたは強いから。」という人がいますが、最初から強かった訳じゃない、ある時の選択によって、強くならざる得なかったんです。その選択で逃げてしまっていたら、いつまでも逃げる状態で、依存症やウツになっていたかも知れない。ただ一度の選択の違いだけなのに、いつまでも逃げ続ける人間は病気という名前の下に保護されてしまう。不公平だなって思うの。時々、私だって、病院に入って、好きな事だけやっていられるなら、どんなに幸せか・・・。なーんて思ってしまう私は、パワーが弱くなっているのかな。最近は、タバコを吸う人までも病気だからって保護されてしまうし、なんだかムカついてしまって・・・。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-酔い4

彼を支える由紀の愛は、本当に広くて深くて、彼は、元妻が由紀だったからこそ、最後まで幸せに暮らせたのだと思います。普通の女性だったら、こんな話になってないよ。だから、この映画は、由紀=西原さんが人間的にとても成長していて、素晴らしい女性だったからこその映画であり、女性ってこうありたいなぁっていう目標のような、理想のような、そんな感じに思えました。


最後の方で、由紀が「なかなか死なないもんだねぇ。」ってしみじみ言う場面があって、そんな言葉なのに、「ああー、この人は、本当に鴨志田さんのこと愛してるんだなぁ。」って感じました。すごく愛しているからこそ、生きていてくれて嬉しい=死なないね って言葉になったんだって思いました。すごい愛の言葉だよね。これ、愛が無かったら、タダの嫌がらせだから・・・。(笑)

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-酔い2

アルコール依存症という病気がどれほど酷いもので、どんな病気を併発してしまうのか、周りの人間がどれほど苦しむのかということが、この映画を観ると、とても良く解ります。内容としては、愛の映画ですけど、でも、病気の事を色々教えてくれるし、ぜひ、一度観てみるとよいと思います。お勧めしたい映画です。
但し、途中、ちょっと進みが遅い場所などがあって、私も少しウトウトしてしまいました。カメ


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