【F映画祭】「ツイステッド・ルーツ」 フィンランド映画祭オープニング作品 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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10月30日から始まった「フィンランド映画祭」に行ってきました。30日も東京国際映画祭で観ようかと思っていたのですが、チケットが取れなかったため、朝から一日、フィンランド映画祭に行く事にして、5作品のチケットを購入しました。


オープニング作品は、「ツイステッド・ルーツ」です。


ストーリーは、

代々受け継がれてきたアンティーク家具の修理店を営むミッコは遺伝性疾患のハンチントン病が進行し経営の危機に立たされていた。妻で教師のミルハミはある日、行方不明になった弟のヤンヌの保証人として多額の借金を肩代わりさせられる。ふたりの間には長らく顔を見せていないミッコと先妻との息子サカリ、ミルハミとの間にできた娘のピラ、中国人の養女ルミがいる。ミッコは病気のことを子供たちに隠し、ミルハミは借金のことを家族に打ち明けられない。家族にはそれぞれ秘密があり、打ち明けられないでいた・・・。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ルーツ3

遺伝性の難病が、ひとつのキーポイントになっているのですが、父親から家具屋を受け継ぎ、病気も受け継ぎ、一族は、長い間受け継いで、その地で暮らしてきているんです。死んだら何が残るのかって、狩をしながら自分に問いかける彼は、遺伝病のせいで、記憶力も低下して、手も震えてきて、不安でいっぱいになっています。でもね、家族に話せないんですよ。心配かけたくないしね。


こういうのって、どんな家族にもありますよね。家族の事を思って話せないということが多々だと思うのですが、でも、ギリギリになって話すよりも、やっぱり、少し余裕を持って、話をして欲しいですよね。そうすれば、準備も出来るし、対処も出来るかもしれない。心配かけると解かっていても、どうしても話さなきゃいけないことは、早めに話さないとと、思いました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ルーツ1

5人の家族、それぞれの状況が描かれますが、どれも、現実に身近にありそうな話で、考えさせられる事が多かったです。中国人の養子がいるのですが、最近は、フィンランドでも、海外からの養子が結構あるそうです。先妻との子供と後妻との子供、3人の子どもが居て、そして妻と自分なのですが、大人でも子供でも、いろいろ悩みがあるんですよね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ルーツ2

色々な問題があったとしても、家族の絆は大切にしなきゃっていうことを、教えてくれる内容です。何度も壊れそうになる家族だけど、でも、助け合って生きていくという、未来が明るい映画でした。大切なのは、形あるものではなく、絆なのだという事を教えてくれます。死んだら受け継ぐ物が残るのではなく、絆が残っていくのだと気が付かせてくれる映画なんです。


実は、フィンランド映画祭って、暗い作品が多いのかなと思っていましたが、辛い事があっても、救いがあって、明るい未来が見えてくるという作品で、とてもステキな映画だなって思いました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ルーツ4

出来れば、日本公開して欲しいけど、どうかなぁ。フィンランド版”家族の肖像”みたいな感じで、良さそうなんですけど。期待して待ちましょう。私は、お奨め映画の一本です。カメ




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