2日目5作目は、「ズーム・ハンティング」を観ました。
ストーリーは、
ルーイーはファッション雑誌の写真家で、探偵小説作家の姉ルーシンと共同生活をしている。ルーイーはひょんなことから、狂おしいまでに情熱的にセックスしているカップルの姿を写真に撮る。数日後、その女性が他の男と結婚したことを知るルーイーは、作家としての壁に突き当たっているルーシンと秘密を分かち合う。姉妹はそのカップルを観察し始め、次第にルーシンは見たことをルーイーに知らせずに小説に書くようになる。観察すればするほど、姉妹はより多くのことを知っていく。そしてルーイーは、真実が自分の想像をはるかに超えたものであることを知る。
というお話です。
この映画、すごく面白かったです。
ストーリーがとても良く考えてあって、東野圭吾っぽいサスペンスかな。誰が何をやっているのか、誰が犯人なのか、そもそも犯罪はあったのかという、面白い展開です。本当に良く考えられていて、感心しました。
最初は、興味本位で始めた覗きなんだけど、どんどんそれにのめり込んでいって、気になって気になって、相手が知りたくなる。そして・・・。ということなのですが、以前も、こんな感じの話、ありましたよね。”ボディ・ダブル”とか、”ディスタービア”とか。でも、アジアの映画ということで、どこか、生活の中に潜んでいる恐さみたいなのが、とっても身近に感じて、ドキドキしました。
映像も、自分の目で観ているものと、カメラのファインダーを通して見ているものとの違いが面白いです。そして、妹の目で観ているのか、姉の目で観ているのかも、上手く交差していて、面白いんですよ。展開の切り替えも上手いし、スピーディーに話も進み、観ているこちらを飽きさせません。
ぜひ、この映画、日本公開して欲しいですん。本当に面白いんですもん。女優人も美しいし、これから、台湾映画は、日本で受けると思いますよ。中国じゃなくて、台湾映画として、ちゃんと宣伝して欲しいです。

そうそう、ネタバレになるかも知れないけど、どうしても書きたいことがあります。ラストなんですが、小説家の女性が上から見下ろしていて、見下ろした先に、映画に出ていた男女と小説家の姉の姿があるんです。だから、最後の最後、一瞬のカットだけで、これは、すべて小説家の書いた小説の中の話なのだと表現しているのだと思いました。でも、一瞬なので、もしかして、違う解釈なのかもしれません。もし、公開されたら、ここのところの解釈を皆さんに聞きたいなぁって思いました。
私は、超お奨め作品です。公開を切望しています。
主演女優のチャンさんです。超お綺麗でした。