2日目4作目は、「臍帯」(日本映画・ある視点)を見ました。
ストーリーは、
出産後に捨てられ、養護施設で育ったミカは大人になり、自分を捨てた母親・直子を探し当てる。そこには優しい夫とひとり娘の高校生・綾乃と幸せに暮らす直子の姿があった。数日間、遠目から監視を続けるミカ…。そしてある決心をする。
というお話です。
それほど込み入った難しい話では無いのですが、今までに無いような心理的な脅迫間とおどろおどろしさと、血のどす黒い赤さが、その映像に見えるような内容でした。決して、赤を使っているわけではないのに、血の赤が見えてくるんです。もう、これだけでも恐いでしょ。単純な話ながら、すごく深くて、後から考えれば考えるほど、あの場面は、こうだったんだとか、ああだったんだとか、発見が出てきます。
ぶっちゃけ、これ、ホラーですか?って聞きたくなるほど恐かったです。ぞーっとするの。確かに、子供を捨てる親は最低だし、ひどいと思うけど、このやり方って、どうなのよ・・・。恐いっす・・・。ホラーっす・・・。
復讐のようで復讐じゃなく、ただ、母親の愛が貰いたくて貰いたくて、この行動になるのでしょうが、あまりの怖さに、声が出ませんでした。
映像は、全体的に暗く、かすかに入る光を上手く効果的に使っています。それが、寒々しさを、より引き立てています。もう、この映画は、観てもらわないと説明出来ません。この凄さは、観た人には伝わると思います。
きっと、公開されても単館だと思うけど、映画好きな人は、ぜひ、観てみる事をお奨めします。ちょっと独特な世界を体感出来ると思います。面白いと思いますよ。
