今日は、「牡丹亭」という演劇というか、昆劇なのですが、それを観てきました。初めて玉三郎様を観たのですが、あまりの美しさに、驚きでした。本当に男性なんですよね。声まで女性のように美しくて、ビックリでした。
ストーリーは、
杜麗娘はある春の日、陽気に誘われ生まれて初めて部屋を抜け出し、次女の春香が見つけた花園に遊ぶ。美しく咲き乱れる花々や鳥の声に包まれてまどろむと、夢の神に連れられて、自分を探して追ってきたという麗しい若者・柳夢梅が現れる。瞬く間に恋に落ちた二人は、十三人の花神たちの祝福の中で結ばれ、歓喜の時を過ごすが、母親の呼び声にふと目が醒めて、気がつけばすべて夢であった。その日から、夢の若者に恋焦がれ、どんどん生気を失くして行く杜麗娘は・・・。
というお話です。
いやぁ~、玉三郎さん、本当にお綺麗ですね。ビックリしました。自分が女性として恥ずかしくなるほどです。
お話は、傑作といわれるもので、全部上演すると10日かかるというものなのですが、今回は、原作55幕から「遊園」「驚夢(堆花)」「写真」「離壊」「幽媾」「回生」という6章を選び、上演でした。この6章で、ほとんど話しはわかります。ファンタジーものです。夢の中で出会った男に恋して、彼を探して、恋を成就させるというものですが、ちょっと、その執念が恐い・・・。古典ものだから、突っ込みどころはたくさんあるのですが、ま、傑作だから文句は言えませんよ。
中国語での上演だったのですが、言い回しがすごく抑揚があって、眠りを誘うんです。催眠術でもかけられてるみたいなの。だから、1幕目と3幕目で、少しウトウトしてしまいました。あれ、絶対眠くなるよな~。でも、中国語って、どうしてあんなに判り難いの?同じ発音のものがたくさんあって、普通、ある程度聞いていれば少しは判ってくるのに、まったく解りませんでした。

皆さん、すごい化粧や衣装で、もちろん素晴らしかったけど、ちょっと笑ってしまいました。化粧がすごいのねー。米米クラブのジェームズ・小野田さんみたいでした。玉三郎さまは、美しいし、女性は、それほどすごい化粧ではなかったけど、男性は凄かったですね。相手役の男性の化粧も、キレイに書いているんだけど、ツルッとしていて、なんだか、おでこをパーンと叩きたくなっちゃいました。(笑)
現代劇も好きですが、たまには、こういう古典の傑作を観るのも、新しくて良いですね。感動します。なんだか、ちょっと大人になるというか、新しい脳のシナプスが繋がるというか、少し開眼したような気持ちになりました。
ちょっとお値段は張りますが、時々は、こういう良い物を観るのも、人間的には良いのではと思いました。ぜひ、お時間があったら、行ってみて下さい。今月末頃まで、赤坂ACTシアターで上演しています。
