小栗くんがこの「時計じかけのオレンジ」を舞台で上演するとのことで、またも、このDVDを観ています。
ストーリーは、
ベートーベンをこよなく愛する15歳のアレックス・デラージをリーダーとする少年4人組"ドルーグ"は、今夜もコロヴァ・ミルク・バーでドラッグ入りミルク"ミルク・プラス"を飲みながら、いつものように夜の世界の無軌道的な暴力行為"ウルトラヴァイオレンス"の計画を立てていた。労働の担い手とならない老人はホームレスとなっていたが、アレックスたちは酔って寝ていたホームレスを棍棒でめった打ちにする。その後、仲間と共に金持ちが住む一軒家へ強盗しに出かける。アレックスは男性器をかたどったオブジェで老婦人を"トルチョック"し撲殺した後、仲間から裏切られて彼だけが警察に逮捕され、懲役14年の実刑判決が下った。収監されて2年。牧師と懇意になるような模範囚を装っていたアレックスは、「ルドヴィコ療法」の被験者となることと引き換えに刑期の短縮の機会を得る。12年の獄中生活から逃れるためアレックスは志願した。そして・・。
というお話です。

スタンリー・キューブリックの作品で、日本での公開は1972年。古い映画なのに、すごく新しい感じです。既に、映画の世界の中だけの言語を用いていたり、暴力や残酷さが、現代に起こり始めているものに告示しています。世界が、こんな風に酷くなる事を予想していたかのような映像です。ハッキリ言って、普通の精神の人間が真剣に観ると、気分が悪くなるんじゃないかな。

この映画、暴力を誘発する作品だという見解もあるようで、確かに、子供達には見せたくないような内容ですよね。自分というものを確立した大人が観る分には、映画という世界の中で人間の根源にある悪を表面化させた作品で、人間はこんなに単純に悪の世界だけに生きれるものではないと解かっているので、問題ないかと思います。それにしても、衝撃的な作品です。

この映画の主演のマルコム・マクダウェルさん、今も頑張ってらっしゃいますね。若い頃は、すごいイケメンで、ステキなんだけど、今のおじいさんの顔でしか知らなかったのが残念です。もっと古い映画観ようかしら。年表を見ていたら、なんと、あの最低映画「北斗の拳」実写版に出ていたらしくて、驚きです。どうしてそんな映画に出たの?(^_^;) 最近では、ココ・シャネルやザ・ウォーカーに出ていました。
これを舞台でやるって、どうなるんだろう。ドラッグ入りミルクを飲むバーは、同じようなデザインになるのか。人を襲うところは、どのようになるのか。とにかく残虐なシーンが多いので、それをどのように表現するのか楽しみです。

皆さんも、一度、観てみたらいかがでしょうか。すごく面白いとは言いがたいけど、不思議な映画で、楽しめると思いますよ。お薦めします。
・時計じかけのオレンジ@ぴあ映画生活
時計じかけのオレンジ [DVD]/マルコム・マクドウェル,パトリック・マギー
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