今日は、ちょっと腰が痛くて、映画を観に行く事が出来ませんでした。捻っちゃったのかしら。
で、海堂さんの小説「ジーン・ワルツ
」を読みました。
あらすじは、
北海道極北市で産婦人科医である三枝久広が一人の妊婦の術中死により逮捕された事件が産婦人科医療に大きな衝撃を与えてから半年後、帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曽根崎理恵は発生学講師の傍ら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院「マリアクリニック」に勤務していた。久広の母・茉莉亜が院長を務める産科医院「マリアクリニック」は先の逮捕事件の煽り受けた上に、茉莉亜が末期の癌に侵された事により閉院が決定し、理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。
というお話です。
映画にするには、面白い医療サスペンスだなって思いました。でも、正に今、日本で問題になっている体外受精や代理母などが描かれているので、どのように描かれるのか楽しみです。映画の受け入れられ方によって、もしかして、今後の法改正などにも繋がれば、不妊で悩んでいる女性には嬉しいことだろうし、また、問題も出てくる事でしょう。
確かに、体外受精が簡単に出来るようになってしまえば、ハッキリ言って、本当に自分の子供をお腹の中で育てているのか、核心が持てないということもあるでしょう。この小説の中にもあるのですが、カッコウの托卵の話が出てきます。自分の卵を他の鳥の巣に産み落とし、育てさせるというものですが、それが人間にも当てはまってきてしまうということです。
それ以外にも、出産を簡単な事と考えてしまっている方達に、出産がどれほど危険な事であるのか、そして、産婦人科医師が、どれほど危険な仕事をさせられているのかという事が描かれています。確かに、医療ミスは問題でありますが、ミスが出るほどの過酷な勤務を科せられていることもあるし、医療の種類によっては、予測不能の事だってあると思うんです。
どんな仕事をしていても、ミスは出てきます。それをカバー出来るような仕組みが必要なのに、経費を減らすばかりでは、ミスは無くならないですよね。どうでもいい公務員の給料などは、どんどん減らして、医療などの命に関わるところに税金を使って欲しいです。
2011年2月に映画公開だそうなので、ぜひ、楽しみに待ちたいと思います。主人公の女医を菅野美穂さんが演じられるそうなので、すごく楽しみです。クールで鋭い頭脳を持つ女医役なので、期待しています。
小説も、ぜひ読んでみてください。それほど長い小説ではないので、一気に読めると思います。海堂さんの小説は、本当に面白いなぁ。私、大好きなんです。このシリーズは、他に、「医学のたまご」「マドンナ・ヴェルデ」「ひかりの剣」などが出ています。私は、まだ読んでいないので、これから読まなくちゃ。
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