昨日に引き続き、腰が痛くて、仕事をするのが精一杯で映画に行けませんでした。
と言う訳で、2011年公開の映画「阪急電車」の原作を読みました。
ストーリーは、
宝塚市の宝塚駅から西宮市の西宮北口駅を経て今津駅までを結ぶ阪急今津線。神戸線との接続駅であり運転系統が分割される西宮北口駅から宝塚駅までは、所要わずか14分のミニ路線である。この作品はその宝塚-西宮北口間の8つの駅を舞台とし、その乗客が織り成す様々なエピソードを、1往復に当たる全16話で描写する。
というお話です。
短めのエピソードが連なっていて、全てが阪急電車の中で始まり、そして、全ての話が少しづつ重なっているというおしゃれな雰囲気の小説です。とっても読みやすいの。短編で読みやすい小説って、電車に乗っている時に読むのにちょうど良いですよね。とても電車向きの話と言っていいかも・・・。
結婚直前で同僚の女に男を寝取られたOL、暴力を振るう最低彼氏と別れる女子大生、図書館で出会い同じ電車に乗り合わせた男女、孫娘とペットを連れた老女、この4組の人間が、電車の中で色々な光景を目にして、色々考えたり、絡んだりするんです。読んでいると、自分が電車の中で観たことのあるようなエピソードがいくつもあったりして、腹が立ったり、微笑ましかったり、色々な感情が沸きあがってきます。
電車の中で、おばさんが大声でワイワイ喋っていたり、席に荷物を置いたり、携帯電話で喋っていたり、携帯禁止区域の座席で携帯のゲームをやっていたり、混んでいるのに足を投げ出していたり、どう考えても入れない隙間に無理やり座ろうとする太ったおばさんが居たり、なんだか、本当に電車の中って、面白い世界ですよね。私は、通勤ラッシュにあったりすることは無いのですが、逆に、昼などのハンパな時間に乗ると、本当に面白い人がたくさんいます。人間観察が好きな私には、絶好の観察場所なんですよ。帰ってきて、主人にこんな人が居たんだよ~とか話してます。
この小説のOLの役を中谷さん、女子大生の役を戸田さんがやるようですが、どうなるのかなぁ。すごく楽しみです。このOLの役は、強烈なので、中谷さんならステキに演じてくれるだろうと期待しています。私が思うに、とっても良い映画になりそうなんだけど、まだ、撮影にも入っていないみたいだから、(今年の12月にランクインらしいです。)まったく情報が無くて、予想が付きませんね。でも、関西テレビの方が監督をやるそうだし、阪急電車に愛着がある方達の制作なら、温かい映画になるんじゃないですかね。楽しみです。
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