「乱暴と待機」 演劇から小説へ、そして映画化。面白いからこそでしょう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「乱暴と待機」の試写会に行ってきました。リンゴ


ストーリーは、

番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)が引っ越した先にいたのは、あずさの高校時代の天敵、奈々瀬(美波)だった。しかも、奈々瀬は怪しい男・英則(浅野忠信)と兄妹のフリをしながら同居し、英則は屋根裏から奈々瀬をのぞくことを習慣にしていた。しばらくして番上と奈々瀬が接近したことから、さらに4人の関係はいびつになっていく。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-乱暴3

イヤイヤ、もう、超、強烈な作品です。面白いです。

元々は、舞台で上演されていたもので、それを小説にして、今回の映画化となったそうです。舞台で人気だっただけあって、映画も、とっても不思議な人間関係と強烈な個性を持った4人が入り乱れ、本当に楽しめます。


まず、浅野さん演じる山根と美波ちゃん演じる奈々瀬の関係が、超変です。見様によってはストーカーの山根を兄と呼んで(兄弟ではありません。)一緒に暮らしている時点でどっちも変態でしょ。でもね、これが成立しているんだなぁ。笑ってしまいます。そして、小池さん演じるあずさと山田さん演じるあずさの夫番上は、それまでは普通の夫婦だったんだろうけど、奇妙な2人に会う事によって、夫婦の関係がおかしくなっていくんです。可愛そうでしょ。酷いよなぁ・・・。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-乱暴4

で、考えてしまうのが、2人の女の性格なんです。奈々瀬は昔で言う”ブリッ子”なんです。なんでもいう事を聞いて、断ったりしないんだけど、でも、男性に依存して楽をする女性。あずさは、姉御っぽくて、自分が助けてあげなきゃと思ってしまう甘やかし方で、俗に言う”貢いでしまう女”なんです。映画を観た後のトークショーでも話題になって、貴方のタイプはどちら?っていうことなんですが、ハッキリ言って、女性って、どちらも使い分けてませんか?だって、男性を落とすまでは、まず”ブリッ子”タイプで近づいて、次にあずさのように尽くす女を演じるじゃないですか。で、結婚してしまうと、奈々瀬のように依存して楽をする女になる。これ、鉄板でしょ。(笑)

もー、こういう女性、たくさん観てますから、嘘じゃないですよ。(笑)

私も、この計画を練ってたんだけど、結局、”ブリッ子”も”尽くす女”も出来ず、尽くしてくれる男性を探してしまいました。(笑)

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-乱暴1

女性の2面性を描いている映画ですが、女性には、2面だけじゃなくて、3面も4面もあるので、ま、男性は気をつけて欲しいという話ですかね。この映画、表面的には、男性が好き勝手やっているように見えますが、良く考えてみると、女性が男性を操っているというのが見えてきます。そこら辺がとても面白いですよ。

浅野さんや山田くんの怪演が素晴らしいです。久々に、こんな変な2人を見ました。浅野さんの、変に低い声と、山田くんのTシャツオンリーの恥ずかしい姿を笑ってください。強烈です。
この中で、一番まともなのは、あずさだと思うのですが、小池さん、本当に貫禄出てきましたね。上手い!!これからの邦画には、必ず居て欲しい女優さんです。これからも期待しちゃいます。

美波ちゃんも、変態っぽい演技が笑えます。舞台で揉まれてきて、ここまで来たんですね。他のベテラン勢に負けていません。すごいです。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-乱暴2

この映画、あまりたくさんの場所で上映しないのが残念です。ワケの解からん不思議な雰囲気を、たくさんの人に味わって欲しい!!私は、お薦め映画の1本です。ぜひ、ご覧になってください。カメ



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