今日は、「ガンダム00」を観てきました。
ガンダム00の完結編なんだけど、ちょっと物足りないというか、これで終わりなの?って感じでした・・・。
ストーリーは、
西暦2314年。私設武装組織・ソレスタルビーイングの活躍により、地球は一時の平和を謳歌していた。だが130年前の木星探査船が地球圏に接近したことで、事態は一変する。生体反応のない廃船だと思われた“それ”は、人類の存亡をかけた戦いの始まりを告げる存在だった…。再び集結する、ソレスタルビーイングのメンバーたち。さらに人類の水先案内人たるイノベイターへと進化した刹那は、新たな危機の中で、自らの進化の本当の意味と直面する。そして明らかになる、イオリア計画の最終段階とは!? 「来るべき対話」とは、一体何なのか!?
というお話です。

この”00”シリーズは、TVであまり観ていなかったので、いまいち、入れ込みが足りない感はあるのですが、今回の劇場版、それほどの感動はありませんでした。というか、ファーストガンダムから30年余りたち、人間を描くということが出来なくなってしまったように思えました。
ファースト時代は、戦争の中で、人間として生きる若者達の苦悩と、人間か進化を受け入れていくという過程が描かれていたように思うのですが、この”00”は、進化が進みすぎて、中間が無いようで疲れます。普通、進化というのは、緩やかに起こるものであり、極端な変化は進化とは見なされず、異端として排除されるという過程をたどるのですが、今回は、いきなりイノベイターという極端な進化を遂げた人間と、それを利用しようとする人間に分かれていて、あまり現実的とは言えません。そして、そのイノベイダーを狙って異生物が飛来し、戦闘になるというのが、ちょっと・・・。
ストーリーが、あまりにご都合主義というか、付けたしのように思えて、なんだか、受け入れがたかったです。ま、戦闘の描き方とか、戦術とかは面白かったし、それなりに、刹那の進化における悩みというか、普通の人間と感情が変わってきてしまっている感は、とても良く解ったんですが、いかんせん、どうして異生命と戦わなきゃいけないのか、納得が行きませんでした。これって、ネタバレかな?
イオリア計画の「来るべき対話」って、こんなことだったの?これ、絶対対話出来てないでしょ。対話とは、交流があり、そして文化の交換もあり、お互いの生物同士が高めあうという事だと認識しているのですが、これ、ただ、追い払ったとしか思えませんでした。ああー、これ、ネタバレだよね~。ごめんなさい。だって、計画がまったく最終段階に達してないんだもん。
私は、TV版をすべて観ている訳ではなく、理解も浅いと思いますが、この劇場版のラストでは、ファンの方も納得出来ないのではないですか?これ、解決していないですから。まして、MSが活躍するかと思いきや、出て行くと壊れる、そして取り込まれるみたいな展開で、それほどMS同士の戦いを楽しむことも出来ませんでした。ああー、消化不良です。
ところで、改めて考えて見ると、このガンダム00は、「沈黙の艦隊」と似ていますね。武力(武装)による制圧で、戦争を無くすというところが。やはり、最初から対話なんてヌルイことをしていたのでは、いつまでの戦争は終わらず、ある程度の圧力をかけない限り、対話もありえないということなのでしょう。他国に、勝手に領有権を主張されたり、威圧されたりしている日本は、最悪ですね。対話なんて言っても、相手は聞く耳持ってないです。ある程度、こちらも力を持たない限り、対等に対話など出来るわけがありません。相手国は、常識など通じない野蛮な人種です。それなりの意識を日本人も持たない限り、潰されてしまいます。いい加減に、政府も目を覚まして欲しい。
今の日本を見ていると、イノベイダーなんて進化ではなく、人種として退化しているようにも思えて悔しいです。どうしてこんなに軟弱な精神の国になってしまったんでしょう。昔は眼力とかで人を黙らせることが出来たような武士道の国だったのに・・・。
とりあえず、ガンダムシリーズを観ている方は、抑えておいたほうが良いのではないでしょうか。但し、ガンダムシリーズを全く知らない方が観ても、理解が出来ないと思います。私は、”00”は、それほど観ていませんでしたが、このシリーズを観ているので、理解は出来ました。興味のある方にのみ、お奨めいたします。
・劇場版 機動戦士ガンダムOO-A wakening of the Trailblazer-@ぴあ映画生活
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