今日は、「ミックマック」を観てきました。
ストーリーは、
発砲事件で頭に銃弾が残ってしまったバジルは、ガラクタ修理屋のプラカールと出会い、ユニークな仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。新たな人生を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人に仕返しをしようと企む。
というお話です。
いや~、面白かったです。フランス映画祭で上映されて、アメリの監督作品なので、観たかったのですが、時間が合わずに観れなかったんです。
面白い映画なんですが、すごい問題定義をしている作品なんですよ。
主人公のバジルは、頭に弾丸が残ったままで放り出され、修理屋の仲間と暮らすことになるのですが、この一緒に暮らしている人達が、とっても温かいんですよ。そこに居る人は、社会から弾かれてしまった人で、得意なものもあるけど、でも、社会に適応出来ない人達。この設定が、なんとなく、アメリを思い出させる感じでした。ちょっと人と変わっていて、うまく関われないという悲しさと楽しさが両方存在して、なんとも言えずに惹き込まれます。
映像も、さすがフランス映画という感じで、おしゃれです。特に、修理屋の中の、みんなの居住場所ですが、ガラクタを利用して、こんなに面白くステキになるのかっていうくらい、考えられていて面白いです。それに対して、武器商人たちが住んでいる家には、あまり家庭というものの匂いがありません。この対比もイイなって思いました。
武器商人になると、人間、あんな風に、感覚がおかしくなるんですかね。人間として見ているのは、自分と自分の周りの人間だけで、それ以外は、生きているものとして認識していないんじゃないかと思いました。だからこそ、ミサイルとか銃とかを平気で売れるのでしょう。売った先の事なんて、一切考えていないんでしょうね。本当にムカつきます。
この映画、武器商人が武器を売るから、戦争や抗争が無くなる事はなくて、そのせいで、犠牲になっている人間がたくさんいるのだと教えてくれます。武器商人と言えば、最近では「アイアンマン」のトニー・スタークが有名かな。あと、ニコラス・ケイジがやった「ロード・オブ・ウォー」のユーリ・オルロフですかね。描く方向が違うと、こんなに違っていて面白くなるんですね。
なんだか、考えがバラバラしてしまいましたが、とっても面白くて、最後に観ているこちらも心が温かくなるようなラストが訪れます。楽しみにしてください。
どんな方が観ても楽しめますが、やはりフランス映画なので、派手な展開やアクションを期待しないで下さいね。でも、結構、アクションも頑張っていますよ。
私は、とても好きな作品です。ガラクタ屋=修理屋の仲間に入りたかったなぁ。
・ミックマック@ぴあ映画生活
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