今日は、ゲキxシネ「蛮幽鬼」の試写会に行ってきました。
3時間の2部構成です。そこら辺の簡単なアクション映画を観るより、断然こちらの方が、ドキドキハラハラして、面白いですよ。あんなCGを多用するより、よっぽど凄いです。
ストーリーは、
遠い昔。一つの政権で統治され始めた島国・鳳来の国で、友の無念を晴らすことだけに命を懸ける復讐(ふくしゅう)の鬼、伊達土門(上川隆也)は、サジと名乗る男(堺雅人)の協力を得て、幽閉されていた監獄島から脱獄する。土門は順調に復讐(ふくしゅう)の道を突き進むが、かつて将来を誓った女、美古都(稲森いずみ)と再会する。
というお話です。
以前、ゲキxシネ「五右衛門ロック」を観て、すごく面白いなぁって思って、劇団新幹線ファンになった私ですが、今回、ゲキxシネ「蛮幽鬼」が公開になると聞き、楽しみにしていました。そしたら、試写会が当たったんです~!!嬉しいっ!!
で、観てきたのですが、これ、また、超面白いです。「五右衛門ロック」とは違い、すごくマジメな話で(あ、五右衛門ロックもマジメだけどね・・・。)、基本は、「巌窟王」をベースにしているのかなぁ。友人に裏切られて、復讐の鬼と化すというものですが、すごい展開を見せます。いったい誰が一番の策略家で、何の目的で彼の親友を殺し、彼を陥れたのか、そして、最終的な目的は・・。ということで、すごい話が練られてるんです。最後の方で、”そいつが一番悪いやつなのかよっ!!”って驚いたもん。
上川さんが主役の土門なんですが、目力が凄いんです。最初は、優しい学者の顔なのに、復讐の鬼になったら、全然顔が違うの。目が恐いんです。さすがだなぁって思いました。そして、土門の相棒となるサジを堺さんが演じているんですが、これが、また、すごいんだ。笑いながら敵を簡単に殺していく役なの。堺さん、ピッタリでした。あの優しい顔で殺して、そして、たまに鋭い目を向ける。またも目力です。この二人の目力だけでも、凄いのに、稲森さんの悲しげな顔と、早乙女くんの美しい顔。それ以上に、上川さん、堺さん、早乙女くんの殺陣、凄いですよ。あんなにキレイな殺陣、芸術的ですね。踊っているように相手を殺していく。あまりの美しさに、目が釘付けです。
そんな真剣な立ち回りの中に、橋本さん、高田さん、粟根さん、山内さんなどなど、みなさんが、フッと面白い事をやってくれて、笑えるんですよ。結構、アドリブとかもあるのかな。面白いです。ずーっと真剣な話で、あの目力で突き進まれると疲れてしまうだろうけど、ふっと笑える事や気を抜けるようなことをしていただけると、本当に楽しめます。3時間、まったく退屈せず、眠くならず、惹きつけられたまま楽しめるんです。
このゲキxシネって、本当に面白いです。ちょっと料金は高いけど、観る価値はあると思いますよ。前売りだったら2000円だから、3D映画を観るのと一緒でしょ。そう考えると、とってもお得だと思います。だって、舞台を観ようと思ったら、大体、13000円位からでしょ。それも、人気の舞台は、全然手に入らない。特に、この劇団新幹線の舞台は、チケットを取るのが大変です。だから、ぜひ、このゲキxシネで楽しんでみたらいかがでしょうか。
この「蛮幽鬼」は、どんな方が観ても面白いと思いますよ。子供でも、学校で「巌窟王」を読ませたりするんだから、このお話だったら良いと思います。もちろん、友達とでも、カップルでも、楽しめます。特に、悲恋も描かれているので、カップルで観ると良いかもしれません。
このゲキxシネ、すごくお奨めです。ぜひ、一度、このゲキxシネを体験してみてはいかがでしょうか。
そうそう、ミュージカルを映画にした洋画なんて、このゲキxシネには、比べ物になりません。この迫力、ぜひぜひご覧になってください。あ、私、別に、お金貰ってる訳じゃないですからね。(笑)
・《ゲキ×シネ》蛮幽鬼@ぴあ映画生活
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