先日、”いばらの王-King of Thom-”を観てきました。
ストーリーは、
謎の奇病“メドゥーサ”が世界中にまん延し、人類は治療法を未来に求めることに。カスミ(花澤香菜)をはじめ選ばれた160人は、古城に作られた冷凍睡眠施設で眠りにつくが、目覚めるとそこは異様な空間に変わり果てていた。仲間たちが正体不明の奇獣に襲われ次々に命を落とし、何とか生き残ったカスミたち7人の命懸けの脱出が始まる。
というお話です。
マンガ原作のアニメーションです。原作は人気らしいのですが、私は、まったく知らず、事前情報をまったく入れずに観に行きました。
はっきり言って、この映画だけでは、謎がたくさん残ります。申し訳ありませんが、今回は、ネタバレしてしまうと思います。でもね、ある程度知ってから行かないと、理解が難しいと思うんです。
ラストで、とりあえずの謎は解けるんですけど・・・。カギは、主人公のカスミとシズクが双子だということ、そしてシズクはカスミを守護したいと思っているということ。”私はアルバでありオメガである”という聖書の言葉があるように、カスミとシズクの双子は、最初であり最後であるんです。原作ではどういう解説なのか解かりませんが、私は、このように理解しました。人間の進化には、必ず、最後の者と最初の者がいて、繋がっていくのです。これ以上書いちゃうと、ラストの解説になっちゃうので辞めますね。

メデューサという奇病が人間の進化を促進するための存在という説明はあるんだけど、身体が硬化するのがどうして進化に繋がるの?進化した人間は、寿命が無くてメデューサ病にならないっていうんですが、それだけ?って感じです。なんだか、メデューサという病気が発生した意味が解かりませんでした。これ、少しネタバレですね。
そして、これが最大のネタバレ。ヴィナスをコントロールしているAI=アリスですが、人間のアリスも出てきます。AIのアリスと人間のアリスの関係が全く解からずでした。人間のアリスが最初のメデューサの宿主なのですが、人間のアリスを実験している時には、AIは人間に従っていたのに、新しい宿主が来たら、その宿主にAIが従っているところも、どうしてって感じでした。乗っ取られたと思って良かったのかな?

結局、メデューサの宿主を捕まえていたけど、この病気は、ウィルスなのか、病原菌なのか、一般人に蔓延してしまったのは、製薬会社のテロだったのか、この病気の治療法はあるのか、まったく解決しませんでした。
この映画は、自分である程度理解して楽しまないと、ただの女子高生が出てくるアクションアニメで終わってしまいます。一つ一つ理解をして、後から、あー、あそこはこういう事なんだなって思い返して、全体を把握するということをしないと、難しいかも。だって、無駄な伏線(ゲームのモンスターとか)が多すぎて、どれを拾っていいか判らないんだもん。原作を読んでいると解かりやすいのかなぁ。
でもね、まあ、私は楽しめました。謎は多いけど、自分の空想で補足すると、自分のストーリーになるからです。映画製作者や原作者が考えてなかったような内容にも作り変えられる。もしかしてこうだったかもとか、楽しめるでしょ。これって、やっぱり、オタクと呼ばれる方々の方が、より理解出来るのかもしれません。こういう内容に慣れていないと、難しいです。
・いばらの王 -King of Thorn-@ぴあ映画生活
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