2本目は、”ハートの問題”を観てきました。
ストーリーは、
人気脚本家のアルベルトは、ある晩、心臓に違和感を覚えて病院へ出向く。救急救命室のベッドで横たわる彼の隣に、心臓発作で瀕死の患者が担ぎこまれた。一命を取り留めたアンジェロは自動車工、全く世界の違う二人だったが、たちまち意気投合し、退院後もまるで少年のように楽しい時間を共にすごしていた。やがて同棲していた恋人に振られてしまったアルベルトを、アンジェロは家に招き入れる。アンジェロの妻ロッサーナは何の相談もされず、まるで家族がひとり増えたかのようなアルベルトの扱いに怒りを覚えるが、アンジェロは聞き入れない。彼の態度は、まるで自分の人生でかけがえのないものを、親友に託そうとしているかのようだった。そして・・・。
というお話です。
この主役二人ともが心筋梗塞で病院に運び込まれるのですが、その状況が、あー、日本の病院でも、こんな風なんだろうなーって感じで、健康には気をつけなきゃ~って感じるものでした。救命救急って、出来れば運ばれたくないですよねー。ま、そんなところで知り合った二人は、一緒に命が助かったということで、運命共同体のような気持ちになったんだと思います。

二人の職業の対比が面白いと思いました。一方は、業界と呼ばれるところで名前を売っている人、一方は自分で工場を経営する労働者。脚本を書いているアルベルトは、人の観察力が鋭くて、出身地や子供の名前など行動を見ているだけで当ててしまい、それを理解出来ない労働者のアンジェロとその妻は、占い師なの?って不思議な顔で見る場面があるんです。お互い、それぞれ得意分野ってあって、そこに踏み込むと魔法のように感じてしまうんでしょうね。

生きていたら、いつかこういう場面に遭遇するのではないかという出来事を、面白く楽しく、身近に感じるようにしてあり、シビアな内容を、受け止めやすく作ってあって、好感が持てました。監督が女性のようで、映像の中にも、やわらかさがあったように思います。
ちょっとネタバレになっちゃうけど、二人のうち一方は回復へ、一方は悪い方へっていう事って、多々ありますよね。どうしても、誰もが健康回復出来るわけじゃないんです。そんな時に、”藁にもすがる”という感じで、友達に頼ってしまう気持ち、解かる気がします。

この映画、日本公開は無いかも知れないけど、とっても観やすい映画なので、1作目のドキュメンタリーっぽいのより、受け入れられるんじゃないかな~。感動作だから、秋とかに観たいかも~。機会があったら、観てくださいね~。
