今日は、”宇宙戦艦ヤマト 復活編”の完成披露試写会に行ってきました。
ストーリーは、
西暦2220年、太陽の300倍の質量を持ち、光をも飲み込む暗黒の天体、移動性ブラックホールが宇宙から地球へと迫っていた。地球連邦政府は、移民船団を組織し、その第一次移民船団の責任者に古代雪を配する。そしてサイラム恒星系アマールへの移民を決行するが、謎の大艦隊の攻撃に遭い、船団が壊滅、古代雪も行方不明となる。移民団への攻撃を受け、地球連邦宇宙科学局長官の真田は、古代進を移民船団の護衛艦隊司令に任命し、アクエリアスに沈んでいたヤマトを復活させ、乗り込ませる。移民を乗せ、アマールへ向かう古代は、妻の雪の生存を信じ、その手腕を発揮する。謎の艦隊からの攻撃を避けてアマールまで移民を運ぶことが出来るのか・・・。
というお話です。

すごく懐かしい感じで、ま、懐かしむだけなら良いと思うのですが、最新技術で映画を観ている私達は、昔のセル画時代の感じの映像を観せられても、なんだかゲンナリというか、息苦しくなる感じなんです。宇宙での戦闘シーンとか、ヤマトの発進シーンとかはCGを使って、キレイに仕上げてあるのに、いきなりアニメの画像になったりして、ちぐはぐなんですよ。でね、いくらアニメでも、同じ原画を反転させて使うのって、ダメでしょ。今時、TVのアニメでさえ、あんまり反転の画像使わないよ。あ、アニメを分からない人には申し訳ありませんが、昔のアニメは、セル画でやっていて、原画をたくさん描くのが大変なので、同じ原画を反転させて、違うシーンとして使っていたんです。そんなことを、今もしているヤマトは、どうなんだろう・・・。
話としても、真っ二つに割れたヤマトを、いったいどうやって再生して、アクエリアスから復活させたのか。どう考えても、そんなものを復活させるより、最新技術で新しい戦艦を作ったほうが良いと思うのは私だけなんだろうか。だってさー、技術が進歩すれば、もっと効率の良い船の設計が出来るでしょ。建築で言ったら、いまでも竪穴式住居を作ってるようなもんですよ。まいっちゃうな・・・。

映像に関しては、CGでの戦艦や戦闘機は、とってもキレイでした。でもね、戦闘機のデザインが良くないの。スターウォーズとかガンダムで育ってきている私は、あの飛行機って感じの戦闘機は、面白くないんですよね。メカデザインも、もっと若い人にお願いすれば、面白いデザインが出来たかも知れないのに・・・。
全体を観た感じの感想は、古いっ!!って感じでした。これほど世界や日本の技術が進んできているのに、今だ、26年前を引きずっているので、観る人には、なんなんだろうって感じに見えます。
もっと若い頭脳を入れて、新しい空気を取り入れないと、ただの趣味の映画としか思われずに終わります。日本の武士道とか潔さとかを伝えたいと思うのなら、もっと角度を変えて表現していかないと、受け入れられないと思いますよ。偉い人が頑張るのも良いけど、ある程度は若い人に任せないと、時代にあったものになりません。
西崎さん、もう少し、考えて欲しかったです。あなたがすごい人だというのは分かりますから、もっと大らかな気持ちで新しいものを受け入れてください。そしてそれを表現してください。

偉そうですが、子供の頃から、このヤマトを観てきた私は、ああー、26年たっても、またも同じかーと思い、笑ってしまいました。ヤマトを知らない人は、これでは、まったく興味を抱くこともないと思いますよ。
そうそう、まして、ラストで”第一部完”って書いてありました。いい加減にしてよね。
毎年毎年、地球を宇宙人が狙ってくるわけ無いでしょ~。それこそ、無限に広がる大宇宙なんだから、地球だけを誰もが欲しがるわけないじゃん。あまりにもありえないよ~!!
貰ったプレスです。
とりあえず、昔からのファンの方には、お勧めします。ヤマトがキレイになってます。普通の人は、観に行っても、何がなんだか、良く分かりません。はぁ~?って場面が多々ありますので・・・。ま、楽しんできてください。
