「お父さん、元気!」 言葉に表せない深い愛のものがたり | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京フィルメックスで、”お父さん、元気!”を観てきました。 ネコ


ストーリーは、

短編集で、10作のお話が組み合わされていました。1・父さんの時計、2・心願、3・原点、4・期待、5・パパ、泣かないで、6・後ろ姿、7・昔の夢、8・どうして別れられようか、9・鉄の門、10・息子よ、まだおぼえてるか?、という10作です。それぞれ独立した短編により、様々な父親像を描いたオムニバス映画で、”心願”では、ガオ・ジェが外では強面に振舞いながらも家に戻ると事故で障害を負った子供を気遣うヤクザの父親を演じ、”昔の夢”では、社交ダンスに興じる退役した老父の姿が描かれ、”後ろ姿”では、ノスタルジックな線路沿いの街並みの中で、父親の息子に対する愛が描かれています。


チャン・ツォーチ監督の新作で、短編のオムニバスなので、とても観やすくて、よかったです。どの話も、違う角度から父親の愛を描いていて、感動するものでした。

誰もが覚えがあると思うのですが、母親と違って、父親って、ちょっと近づきにくい雰囲気がある時ありませんか?なんか好きなんだけど、でも、ちょっと恐くて、ちょっと話しづらくて・・・。でもでも、すごく愛してる感じが、この映画にとっても良く描かれているんです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-お父さん

私は、短編のどれも良かったのですが、特に、”後ろ姿”という作品が、好きでした。高校生の息子が、朝、寝坊して、母親に早く学校に行きなさいと怒られているんです。そこに父親が仕事から帰ってきて、息子が父親に駅まで送って欲しいのに”送って”と言えず、もごもごしていると、母親が父親に息子を送ってやってくれと言って、送ってもらいます。息子は父親の背中を見てて、言葉も何もなく線路沿いを進みます。父親は、駅まで息子を送って、駅の横の店で朝食を買い息子に持たせるんです。その父親は、シャツもズボンも裏返しにして着ていて、生活が苦しいのに、息子には辛い思いをさせないという親心がとても伝わってきて、父親ってこういうもんだよなぁと、感動しました。こういう深い愛って、ステキですよね。


どの短編も、本当に”お父さん元気でいてね。”って言いたくなるような素晴らしい作品でした。映画のエンディングに、街中で色々な人に”お父さんに一言”というインタビューをしていて、お父さん大好きとか、いつまでも元気でいてねとか、会いたいとか、改めてお父さんに一言いおうとすると、涙が出てくるみたいで、皆さん、涙ぐみながら、ありがとうと言っていました。


この映画を観て、やっぱり父親に、"お父さんの子供で良かった。”と伝えておきたいなと思いました。以心伝心で分かっていても、一度はちゃんと伝えておかないと後悔するんじゃないかと思って・・・。

お父さん、大好き!!カメ


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