「悲しみのミルク」 ペルーの近代史には、こんな辛い時代があったのだと知りました | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京フィルメックスにて、”悲しみのミルク”を見てきました。みずがめ座


ストーリーというか、解説は、

80年代から90年代にかけてのペルー内戦を背景に、戦争によるトラウマに苦悩しながらもたくましく生きようとする女性たちの姿を描いたヒューマン・ドラマ。ゲリラによるレイプ被害に遭った母親に育てられ、母乳を通してその悲しみが伝わってしまったために奇病にかかってしまう女性の日常を静かに見つめる。メガホンを取ったのは本作が長編第2作となるペルーの若手女性監督クラウディア・リョサ。第59回ベルリン映画祭で金熊賞に輝いた。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミルク1

衝撃的な作品でした。

始まって最初のシーンで、主人公の女性の母親が歌を歌うのですが、それは自分の夫が殺されたときの歌で、”目の前で夫が殺され、自分がレイプされ、レイプした奴らは、死んだ夫のイチモツを切って私の口に突っ込んだ。奴らは、その光景を娘に全て見せた。”という歌で、いきなりの衝撃的な詩に驚きました。そして、それが現実で、その事件を見た娘は、大きくなって、その精神的後遺症に悩んでいるんです。あまりに酷い・・・。

そして、彼女は、レイプされないように、自分の中にジャガイモを入れて、自分の純潔を守ろうとするんです。なんだか、もう、恐くなってしまいます。この衝撃は、作品を観ていただければ分かりますが、すごいです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミルク2

そして、ペルーの結婚式や葬式など、日本と全く違う習慣が描かれていて、とても面白いと思いました。色々な国があって、色々な人々が暮らしていて、それぞれ、心に傷があったり、悩みがあったり、その文化によって、様々なのだということが、この作品で分かります。


ストーリー構成も良く出来ているし、映像もキレイだなぁと思いました。さすがに映画祭で賞を貰っただけのことはあるなぁと思いました。この作品、日本でも公開してくれないかなぁ。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ミルク3

こういう衝撃的な作品は、ぜひ、色々な人に観てもらって、考えて貰いたいと思います。

日本でもレイプ被害で心に傷を負って、外に出られないとか、男性に近寄れないとか、一瞬のことでも、それから一生悩まされている人もいると思います。そういう女性の悲鳴を、この映画を観て、誰もが感じて考えることが必要なのではないでしょうか。


公開されたら、ぜひ、観に行って下さいね。カメ


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