東京国際映画祭 23~24日 「映画人、松田優作の世界」 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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映画祭も大詰めで、2日目の”松田優作の世界”のオールナイトを終えました。


昨晩と同じく、ナビゲーターは、河井真也プロデューサーです。


ゲストは、1人目は、宮川一朗太さん、2人目は、優作映画の監督 御法川修監督、三人目は、松田美由紀さん、そして、4人目はオダギリジョーさん、5人目は、岸谷五朗さんです。


まず、宮川さんは、”家族ゲーム”で、優作さんと共演して、彼に役者としての基本をすべて教わったそうです。宮川さんは、この作品がデビューで、何も分からなくて、すべて教わったそうです。自分の演技に自身が無くなった時に相談したら、自身なんて無いほうがいいんだと教わったそうです。テングになるより、悩んだほうがよっぽど良いと言われたそうです。なんか、素敵ですね。この映画は、宮川さんが16歳の時の作品で、その彼が、今、優作さんが亡くなった歳を超えたということで、考え深いものがあると言っていました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-松田1

御法川監督は、お会いしたことは無いんですが、優作さんの”SOUL RED Yusaku Matsuda"の監督をさせていただいて、改めて優作さんのすごさを感じたそうです。


松田美由紀さんがいらして、自宅での優作さんのお話や、息子さんお二人のお話をしてくださいました。出会いから亡くなるまで、色々あったようですね。優作さんが29歳の時、美由紀さんは17~8歳だったそうです。二人の関係は、普通の夫婦のようではなく、仕事と生活が一緒になっていて、家の中でも仕事の話をずーっとしていたそうですよ。それだけ真剣だった方のようです。家に帰ってくると、帰ってきた時のドアの閉め方で、怒っているか和やかか、分かったそうです。もう、その瞬間に緊張したって言ってらっしゃいました。優作さんは、家でも優作さんだったそうです。彼は、怖そうに見えて、すべてを曝け出して生きている人だったので、いつも裸であるいているようなもんだったそうです。お話を聞いていて、優作さんの人となりが、段々見えてきました。

そういえば、優作さんは、”ニーチェ”の”ツァラトゥストラはかく語りき”をバイブルのように読んでいたそうです。で美由紀さんに哲学の話をずーっとしていて、それが美由紀さんにとって、とても楽しかったそうです。


美由紀さんがオダキリジョーさんを呼んで、3人でのトークになりました。

美由紀さんって、本当に開けっぴろげというか、素敵な人なんだなぁって思ったのですが、ぶっちゃけ聞いちゃうんですね。オダキリさんに、どうやって奥さん(香椎さん)と知り合ったの?どういう馴れ初めなのって詰め寄ったりして、面白かったです。オダギリさんは、”今、僕らが離婚するって、騒がれているので、どんどん騒いじゃってください。面白いので。”って、楽しまれていました。夫婦の事なんて、本人たちしか判らないので、何が本当か分かりませんよね。ダメな時はダメだし、良い時は良い。ベタベタ一緒に居なくても、絆が強い夫婦もいるので、他人に言われたくないですよね~。うちも、こんなに仲が良いのは、別居状態だからじゃないかなぁ。別に、嫌いで別居している訳じゃなくて、お互いの仕事のクオリティ(あ、カッコいいこと言っちゃった。)を大切にする為に必要なら、それが良いですよね。うちなんて、別居してるから上手く行ってるんじゃないかなぁって思う時もあります。喧嘩しても、会えないと寂しくなるから仲良くなっちゃうんですよね。それぞれの形があって良いと思います。

そういえば、美由紀さんが、息子の松田翔太くんが、オダギリジョーさんの”時効警察”の後に同枠でドラマをやらせていただいて、”オダギリさんが、このドラマの時間枠というものを広げてくれたから、僕もそれを引き継いで頑張らなきゃいけない。”って話していたそうで、新しいドラマ枠を広げたオダギリさんもすごいし、息子がこんなに成長したのかと思ったんですっておっしゃっていました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-オダジョー

そして、美由紀さんと岸谷さんと3人のトークになりました。岸谷さんは、優作さんのいちファンとして、いらっしゃったようで、”僕は、優作さんに会ったこともないし、本当のファンだから、優作って呼び捨てにしてるんです。”っておっしゃっていて、本当に好きなんだなぁっていう感じが伝わってきました。優作さんのお葬式にも、行ったそうです。もちろん入れなかったので、葬儀場の外で、ずーっと佇んで見ていたそうです。

優作さんのソウルを引き継いで行けたら、そんなに嬉しいことは無いと話してらっしゃいました。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-岸谷

なんか、誰もが優作さんが好きで、本当に亡くなったことを悲しんでいるのが伝わってきました。

会場も、満席で、これほどに人を惹きつける松田優作さんって、すごい人なんだなぁって思いました。


実は、私は、松田優作さんの作品をちゃんと大画面で観たことが無くて、今回、初めて観せて頂いて、感動でした。家族ゲーム、すごく面白かったです。あのブラックレインのハードな感じもあれば、家族ゲームのコメディアンっぽい優作さんもいて、本当に面白い人なんだなぁって思いました。どんな役も、自分の役といて租借して、その役になりきってしまう、すごい人ですね。カッコいいです。


トークの後に、優作さんの主演作”熱帯夜”と”家族ゲーム”の上映がありました。

この熱帯夜というのは、フジテレビがテレビ用に製作したドラマで、3話あり、それを編集して映画のように製作しなおしてDVDとして発売した作品です。大画面上映は初めてだそうです。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-松田2
家族ゲームも、すごく面白かったです。シビアな問題を描いているのに、つい笑ってしまう、名作ですね。


私、これから、ちょっと、松田優作にハマってしまうかも・・・。カメ


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