「パンドラの匣」 太宰さんの少し明るめの作品 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、”パンドラの匣”の試写会に行ってきました。カギ


太宰治の生誕100年ということで、今年は、太宰の作品がいくつか映画化されていますが、その中でも、一番、明るめのポップな映画です。

ま、ポップといいながらも、流れる空気は、太宰なんですけどね・・・あせるにひひ


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-パンドラ2

ストーリーは、

結核を患う少年・ひばり(染谷)は、終戦を機に「健康道場」という風変わりな結核療養所に入所する。そこで出会う、結核患者の面白い仲間たち、美人婦長の竹さん(川上)と看護婦のマァ坊(仲)などなど、色々な人たちとの日々。ひばりは、日々の出来事を、同じ療養所を出所したつくし(窪塚)宛の手紙につづり、やがて生きる活力を取り戻していく。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-パンドラ1

うう~ん。太宰の作品なんだけど、どこか滑稽で、笑ってしまうシチュエーションがたくさんあって、楽しめました。でもね、やっぱり、空気が、モヤモヤ~っとしているというか、戦後直ぐの作品特有の、もやが掛かったような雰囲気がありました。


私、観た後でも、あまり良く理解が出来ていないんだけど、ま、太宰の作品だから、こんな感じかな~って理解でいいのかなーとも思っています。パンドラの匣の中には、災いがたくさん詰まっていたけど、最後の希望が残っていたんですよね。ひばりは、戦後の混沌とした日本に居ながら、療養所で、生きるという楽しさを見つけていく。彼にとって、それがパンドラの匣の最後の希望と同じだったのではないかと思いました。

でも、外に出たら、何が待っているのか。外の人間は、暗くうつむいて描かれているので、太宰にとって、外の世界は、暗かったのでしょうね。ああ~。



ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-パンドラ3
せっかく太宰の生誕100年なのだから、”ヴィヨンの妻”と、この”パンドラの匣”を観て、太宰の明と暗の作品を観て見たら面白いのではないでしょうか。芸術の秋だし、お勧めですよ。

でもね、観てると、ちょっと眠くなる人がいるかも~。カメ


”パンドラの匣”(by.Yahoo)