”ウイグルからきた少年”のマスコミ試写に行ってきました。
65分の短編よりちょっと長い感じの映画です。現在のウイグル自治区の問題を取り上げたフィクションですが、フィクションには思えないような内容です。
ストーリーは、
中国、新疆ウイグル自治区から逃げてきたウイグル人のアユブは、建設途中で打ち捨てたれた廃屋でカザフ人の少年カエサルとロシア人の少女マーシャと共に兄弟のように暮らしていた。ある日、廃屋の管理人であるチンピラのブラートが来て、”良い話がある”と言い、アユブをある場所へ連れて行く。アユブは、”捕らえられた母親を助け出してやる”という約束を信じて、テロ組織の思惑により、人間爆弾(自爆攻撃者)に仕立て上げられ、その身を犠牲にするための一歩を踏み出し始める・・・。
というお話です。
モントリオール国際映画祭公式招待作品
新疆ウィグル自治区というと、ニュースで、民族の衝突が起きて、戦闘状態になっているとか、そんな話ばかりしか聞いたことが無いのですが、この映画は、去年撮影したようで、もちろん荒れていますが、それほど衝突などが起きている雰囲気ではありませんでした。でも、民族によって虐げられていて、子供なのに身体を売って稼ぐなど、酷い状態の地域でした。
国によって、こんなに違うなんて、日本がいかに幸せな国だということを思い知らされます。
ネタバレになるので、書けませんが、大人が子供を利用して、戦争をするということが、信じられないというか、許せないと思いました。そしてそんな事までしなければならないほど、迫害され、本当の事を伝えられないこのウイグル人達は、本当にかわいそうだと思いました。
どうして中国は、キチンとした情報を出さないのか、なぜ、あんなに他民族を迫害するのか、すごく問題だと思います。今回の映画は、カザフスタンでのお話でしたが、このウイグル人を巡る問題は、もう、世界が介入して、解決してあげなければいけない問題なのではないかと思う、今日この頃です。

もし、気になったら、この映画、観に行ってください。料金は、普通の映画より、少し安いようです。
世界の問題を見るのも、幸せな国に暮らしている人間として、必要なのではないでしょうか。