今日は、”リミッツ・オブ・コントロール”の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という指令を受けた、ある孤独な男は、任務を遂行するために一切他人を信用せず、計画の目的など謎に包まれたまま、スペインの様ざまな街をめぐる。ありのままの現実と、夢の中をさまようかのように非現実的な光景が交錯する男の旅。男は自身の意識の中をもさすらう…。
この男、エスプレッソ2杯、携帯ナシ、仕事中のセックスはナシという決め事を、徹底して守り通し、任務の遂行に挑む。
というお話かな。

ジム・ジャームッシュ監督の新作で話題らしいのですが、すみません、私は、”ブロークン・フラワーズ”しか観たことなくて、ちょっと理解に苦しむ映画だなぁって思っていました。
今回も、感動する人は、感動するのかなぁ。観ていて、確かに、映像は、超美しいなぁって思いました。映像学の授業に出てくるような、美しい構図と陰影の使い方でした。大学の時、授業で黒澤監督の”乱”を見せられて、構図やら陰影やら、色々説明されたのですが(ほとんど寝てましたが・・・)、その授業で使われそうな感じでしたね。本当に、基本に忠実で、美しかったです。
でもね、内容がよくわかんない・・・。
殺し屋は解るし、組織があって、対立する組織のボスを殺すっていうのも解るんだけど、美術館の絵とか、謎の言葉”宇宙に中心も端もない”とか、”生きる価値など無いも同然”などなど、謎ばかりで、よーわからん・・・。
バーとかカフェで、おしゃれに流す映画としては、ぴか一かもしれませんが、ストーリーを追ってしまう私には、辛かったです。

これは、映画通の方には、良いのかもしれませんね。映像などは素晴らしいので、ストーリーに対してこだわりを持たなければ、観ていられると思います。
子供には、ちょっと無理だと思います。お好きな方は、どうぞ・・・。