夜は、”ノーボーイズ・ノークライ”の試写会に行ってきました。
脚本は日本人、監督は韓国人の、共作ですね。
ストーリーは、
韓国から、ボロいボートで、密輸品を運んでくるヒョングは、密輸品を受け取りに来る男 亨 と知合う。あるとき、ヒョングは、拉致してきたマフィアからお金をくすねた男の娘を運ぶ仕事を押し付けられ、仕方なく、娘を日本へ運んでくる。その娘を亨と一緒に、監禁するのだが、その娘が目を覚まし、どんどん泥沼にはまっていく・・・
という話です。
結構、楽しい展開や、悲しい昔話などが織り交ぜられていて、金の為だけに動いているのに、だんだんと友情が芽生えてくるんです。
実は、あんまり期待していなかったのですが、結構、展開があって、楽しめました。ただ、ちょっと、余分な部分が多くて、もう少し、短くしても良かったんじゃないかなぁって思いました。
この映画を観ると、日本人と他の国の違いをやっぱり感じます。妻夫木君の昔の彼女(貫地谷さん)が出てきて、おばあさんにおつりを返し忘れて、とても気に病んでいる場面があるのですが、確かに、日本人って、おつり渡し忘れたりすると、”ああー、悪かったなぁ。”って思うと思うのですが、その考え方って、日本人だけの感覚なのかなって思いました。どんどん悪い考え方が入ってきて、自分の得だけしか考えていない人が増えてきていて、こういう日本人らしい人って減っているのかも知れませんね。気高い日本人なら、やっぱり、自分の得より、正直な方を大切にすると思うんだけど・・・。もちろん、私だって、おつりをたくさん貰っちゃったりして、そのまま黙ってきちゃう事もあります。でも、やっぱり、なんとなく、気になるんですよね~。そういう罪悪感を持っているって、必要な事じゃないかしらん。罪悪感があるからこそ、やっぱり、今度こそ、誰かを助けてあげようとか、味方になってあげようとか、色々生まれてくるんじゃないかと思うんです。そんな大切な気持ちを忘れないように、がんばれ日本人。
と言う訳で、この映画、まあまあお勧めです。でも、暴力シーンなどがあるので、子供には不向きですね。
カップルでも、夫婦でも、一人でも、この映画は、良いと思います。妻夫木くん、カッコイイよ。ハ・ジョンウさんは、カッコイイんだけど、私には、ちょっと、大鶴儀丹さんに見えてしまいました。ファンの方、ごめんなさい。