今日は、”ガマの油”の試写会に行ってきました。
株のトレーディングで儲けて大豪邸に住む、矢沢一家。一日に何億も稼ぐが、めちゃくちゃな父親と優しい妻、そして、真面目な息子。そんな平穏な日々の中、息子が友人を少年院に迎えに行く途中で交通事故に遭い、意識不明になってしまう。息子の友人、息子の彼女、色々な人間から息子の事を聞いて、自分が良く見ていなかった息子の姿が見えてくる。そして・・・。
というお話です。
役所さんがトンでもない父親を好演していて、面白いです。自分で監督も遣られているので、目いっぱい楽しんで遣っているようでした。息子役の瑛太さんも、とってもステキで、優しい息子を演じていました。そんな2人を優しく見守る母親を小林聡美さんが、包むような、菩薩のような感じで、良かったです。
出演者はとても上手いのですが、ちょっとお話が、しつこいというか、まどろっこしいというか、途中で面倒くさくなってしまいました。悲しみを消すために笑うのも解るし、人生を見直すのも解るけど、長いんですよね~。あの長さにする必要があったのかなぁ。もう少し、コンパクトにしても良かったのではないかと思いました。
いやな事が一つ。拓也(瑛太)の彼女役の女の子の笑い方が、あまりにも技とらしくて、酷いんです。観ていて、イライラ、ムカムカ。超、気分が悪くなりました。役者を変えてほしかった・・・。
うう~ん。役所さん、次回、映画の撮影をすれば、もっとシンプルに、洗練された作品が作れるのではないかと思います。まだ、ちょっと、ギスギスしているというか、途中で話がつまづいたりがあって、気持ちよく映画を観終わる事が出来ない感じだったんです。
次回作、期待しています。