今日は、やっと”天使と悪魔”を観てきました。
ヤフーのレビューを読んでいったとおり、まー、そんなもんでしょっ、ていう印象です。
もう、公開されているし、あらすじを書くのは辞めます。ちょっと今回ネタバレしちゃうかも。ごめんね。
予告どおり、表向きは、反物質を閉じ込めたカプセルを使ってヴァチカンを壊そうとイルミナティが企んでるって話なんですが、以前も書いたとおり、まず、反物質をカプセルに固定出来るのかということも問題だし、爆発したら、量に関わらず、ブラックホールが出来てしまうかビックバンが起きてしまうかという事なので、なぜにそんなに簡単なの?ということです。マジ、爆発したら、核爆弾よりすごいから、そんなんじゃ終わんないよ。
謎はとっても軽くて、”イタリア巡り殺人事件 なぜ4人の枢機卿は囚われたのか!教授と博士の珍道中”的なタイトルが付いていそうで、ああー、これって、熱海でも良いんじゃないの~って思いました。イタリアの名所をラングトンとヴィットリアが、走り回って、有名な教会、彫像などを紹介。ぜひ、観光地へお越しくださいってこと?
原作だと、何故イルミナティなのか、何故反物質だったのか、宗教と科学は相容れることが出来ないのか、何故”天使と悪魔”という題名なのか、そして、犯人である”彼”の心の闇がキチンと時間をかけて書かれているのに対して、映画だと、ホントに、いや~、2時間枠のサスペンス劇場ですねって感じなの。泣けました・・・。
確かに、”ダヴィンチ・コード”より、解りやすいですよ、もちろん。だって、サスペンス劇場なんだもん。でもねー、映画って、自分の脳のシナプスを、どんどんつなげて欲しいじゃないですか。少しは、脳の活性化をさせて欲しいんですよね。
今回の”天使と悪魔”には、知的な物って一切無いに等しくて、せめて反物質について掘り下げてくれるか、または、ヴァチカン市国の掟というか決まり事を詳しく教えてくれていれば良かったんだけど、表面上のものだけで、何故、死んだ法王を地下に収めるのかとか、ラングトンが教会で排水口に落ちたとき、頭蓋骨が山ほどあったのは何故かとか、色々説明が欲しかったなぁ。あの地下カタコンベの頭蓋骨は、異端とされた科学者達のものも含まれているとか、そんな話があったりしたら、また、ちょっと調べてみようかなとか思ったのに・・・。
それに、昨日に引き続き、これも親殺しという罪が入っているので、それも描いて欲しかったな。
とにかく、とっても軽い仕上りで、悲しかった・・・。原作を読んでいる分、期待してしまったのがいけなかったですね。ダン・ブラウンの作品は、普通の推理小説とはちょっと違うので、一般の方に受けるように作ってしまうと、こんな感じになってしまうんですかね~。残念です・・・。
最後に、ローマ警察、スイス軍、ヴァチカン警備、弱すぎ~!! あの程度のスナイパーに、そんなに沢山やられてどうすんのっ!!ありえないよっ!!訓練しましょう。