今日は、”重力ピエロ”の試写会に行ってきました。
舞台挨拶があり、加瀬さん、岡田さん、吉高さん、監督の4人がいらっしゃいました。
加瀬さんが、まず、インフルエンザに負けないくらい、ヒットして欲しいっておっしゃって、同じように、吉高さんも、すっ飛んで、ヒットして欲しいと話していました。仙台では、一足先に公開されていて(撮影地なので。)、ジブリに負けないくらいヒットしているそうで、監督も、良い感触を受けていますとのこと。
仙台でのキャンペーン中、みんなで食事とかに行ったんですが、吉高さんは、何故か、マンガ喫茶でゴロゴロしていたそうです。加瀬さんは、すごくサディストで、吉高さんは虐められたそうですよ。岡田くんは、イケメンでイケイケそうなんだけど、まったく普通で、吉高さんは、仲良くさせていただきましたとのこと。監督が、現場でも3人とも楽しそうだったとおっしゃっていました。
加瀬さんが、ハルのセリフで、”深刻なことこそ陽気に伝えるべきだよ。”っていうセリフが深くて、重要で、好きですとおっしゃったら、岡田くんも、僕も好きですと言った後に、なんだか、岡田くんの解釈が違っていて、笑えました。吉高さんは、お父さんの”楽しくしていれば重力だって感じない。”っていうセリフが好きでしたとのこと。
3人とも、顔が、超ちっちゃくて、監督だけ、普通の体型?なので、顔が大きく感じてしまいました。ホントに岡田くん、顔がツルツルで、美しいですね。吉高さんも、カワイイ。加瀬さんは、もう、大御所っぽくて、かっこよかったです。すごく近くだったので、しあわせ~でした。
映画の感想ですが、原作を読んだときも、ラストに、ちょっと納得がいかなかったのですが、映画でも、やはり引っ掛かりました。映画は、全編、本当に考えさせられる内容でしたよ。犯罪者って、再犯することも多いし、どうやって裁いていくのが正しいのか解らないという問題、そして、被害者なのに、加害者のような扱いを受けてしまう現実を、描いていて、心にグッとくる内容でした。正に、楽しくしていれば、重力という、人間の社会のしがらみや重さを感じなくてすむのではないかと感じる反面、楽しくするには、精神的な強さがすごく必要だし、心の中に不満を抱え込んでしまうことが多いのだろうと感じました。
人間社会の暗い部分を、鋭く描いている作品だと思います。
でも、でも、ラストに納得が出来ません。
この現実世界に、正義の味方として何でも許される人間は居ないんです。確かに、正攻法では裁けない悪人って居るので、裏で退治するとかは解るんですが、それを正当化してはいけないんだと思うんです。必殺仕事人だって、裏で悪い事だから、隠れてやっているんですよ。
伊坂さん、あれだけ、ガンジーの言葉やらなんやら出してるんだから、旧約聖書の親殺しやカインとアベルの話なども使って欲しかった。そして、罪の意識を描いて欲しかったです。