今日は、2本観ました。まず、1本目は、”MILK(ミルク)”です。
1970年代、同性愛者は、迫害されていて、そんな境遇に立ち向かい、負けても負けても立ち上がり、市政執行委員というところまで登り、ゲイの為に尽くした政治家”ハーヴィー・ミルクさんの生涯のお話です。
私は、こんなに近い時代に、これほどに自由が無かったということに驚きました。だって、ゲイだっていうだけで、警察に追い回されて捕まえられていたんですよ。もー、ビックリです。今は、テレビとかで、ゲイだろうと、なんだろうと、堂々と出演しているし、市民権もあると思うんです。でも、ちょっと前までは、ゲイというだけで、こんなに変な目で見られていたなんて、信じられません。だって、みんな同じ人間でしょ。ゲイの方が、よっぽど常識があって、ノーマルがロリコン変態だったり、強姦魔だったり、DVをしたり、とんでもない人間がたくさんいるじゃないですか。もちろん、ゲイで変な人がいることもあるだろうけど・・・。でも、こんな”プロボジション6”とかいう、同性愛者やそれを指示する人達から職を奪うような法律を制定させようなんて、とんでもないですよ。アメリカって恐い。
日本は、織田信長の時代から、小姓の森蘭丸とか、新撰組の同性愛の噂とか、色々あったから、アメリカほど酷い迫害は無かったんじゃないかな。トップに立つ人間は、両刀使いって話が実しやかに囁かれてたんですもんね。確かに、トップに立つには、色々な事を試してみる必要もあるのかも知れません。男性同士で仲良くなられると、女性としては、ちょっと寂しいですけど・・・。
映画としては、選挙に当選するために演説するとか、途中、ちょっと眠くなったりするけど、歴史の映画として観れば、ま、いいんじゃないでしょうか。
子供には、退屈な映画だと思います。でも、大人は、こんな政治家もいたんだなぁとか、今もこのミルクさんの関係の方が政界に関わっているので、そういうことを考えるために観てみても良いと思います。あと、ショーン・ペンの演技がすごい!本当のミルクさんの写真が最後に出るのですが、すごく似てるんです。そのゲイの演技を見るだけでも、面白いんじゃないかな。
最後に、最近、この時代のアメリカを描いた映画が多いので、全部をツリーにして考えて観ると面白いかも。ウォッチメン&フロストxニクソン&ミルク&チェ・ゲバラなどなど。