今日の2本目。”いのちの戦場-アルジェリア1959-”を観てきました。
この映画は、いままで封印されていた歴史を描いた映画です。
フランスは、植民地としていたアルジェリアが1954年~1962年に独立をするために起こした紛争を長い間認めずに来たが、1999年に法改正により、アルジェリア戦争として認めるようになった。
そんなアルジェリアであった戦争でなにが起きていたのかを描いた映画が、この映画です。
ブノワ・マジメルが主役の中尉を演じていて、その中尉がアルジェリアの戦線に赴任する。中尉は、とても正義感が強くて、戦時下にあっても正しい事を通そうとする。しかし、きれい事では済まない戦争の修羅場が立ちはだかる。
フランスが、自分の国がどんなことをしたのかというのを、映像に残すことが必要と感じたブノワが協力者を募り、制作した映画だそうです。自分たちの国の恥を、キチンと認識して、でも、戦っていた兵士達は、普通の人間であって、戦争が彼らを残虐非道な行動に導いてしまったということを、克明に描いています。
この映画を観て、日本も、正しい歴史を認識し直して、受け継いでいったほうが良いと思いました。他の国に何と言われようと、正しい歴史を伝えていけば、誰が正しくて誰が間違ったことを言っているか、理解していけると思うんです。朝鮮戦争や第二次世界大戦で、何があったのか。もちろん、今までも映像化はされているのですが、どうも、日本は他の国に配慮したりとか、くだらない建前を立てて、あまり触れないようにしているように見えます。キチンと、やった事はやった、やっていない事はやっていないと、ハッキリ言うべきです。もちろん、相手が何と言おうと、ハッキリ言えば、自国民は納得するし、キチンとした認識をすると思うんです。フランスも認めたんだから、日本だって、正しい歴史を伝えていける様に努力が必要だと思います。
話が逸れましたが、この映画、戦争の恐ろしさを克明に描いているので、善悪の見境が付いたきちんとした大人に観てほしいと思います。