今日は、まず、1本目。”ゼラチン シルバー ラブ”を観ました。
24時間撮られる女、女から一時も目を離さない男、他は謎に包まれ、二人の間にある空気が濃密さを増していく、という映画です。
ストーリーとしては、そんなに難しい話ではなくて、単純なんですが、その状況での男と女の心の動きというか、時間経過とともに、普通が崩れていく感じが、とても良く表現されています。
私は、こういう、空気が澄んでいて、ピンと張り詰めたような雰囲気を与える作品、とても好きです。
その上、映像が超キレイです。美しいです。どの場面も、一枚の写真作品のようで、ヒーリングビデオとして流しても良いぐらいの美しさ・・・。
東京都写真美術館のシアターで見たのですが、写真美術館で上映するのがとても合っている作品でした。
映画としても、写真としても、私は好きな作品なので、お勧めします。
でも、子供が観る感じではないですね。ちょっと、美術が好きで、映画も好きという方に良いと思います。
宮沢りえさんの美しさと妖艶さ、永瀬正敏さんのカッコよさと狂気に向かう妖気、この二つが見所だと思います。