今日は、昨日に引き続き、問題作を見てきました。「青い鳥」といういじめ問題に取り組んだ映画の試写会です。
ある中学の2年生のクラスに、新任の先生がきます。そのクラスの担任の先生が事情があって休んでいるからです。そのクラスでは、前の学期にいじめがあり、いじめによって自殺未遂をした生徒が出ました。自殺未遂をした生徒は転校してしまいましたが、クラスの生徒達は、その事件から抜け出せないまま学校生活を続けていて・・・という内容です。
学校側は、なんとか早く事件を隠蔽してしまって、何も無かったようにしたいと思っていて、親たちも、ただただ、その事件を忘れさせることしか考えてないんです。映画を観ていて、これも、結構、現実を表現しているのだろうと思いました。だめだなぁ、教育委員会。
いじめをしてしまった子供は、ちゃんとその事実と向き合い、責任を取らなければ、大人になれないということを、この映画は、きちんと描いています。
昨日も書きましたが、いじめは、子供の世界だけでなく、大人の世界でも起きています。会社でのパワハラ、ネットによる中傷、マスコミによる過激な報道、どれもいじめです。映画の中にも出てくるセリフですが、人には好き嫌いがあって当然で、それはいじめではない。でも、集団になって一人を糾弾するのはいじめだとあって、確かにそうだよな~と思いました。集団心理で、いじめが起こるんですよね。一人じゃないって、本当に卑怯ですよ。
私の子供の頃も、クラスでいじめたりいじめられたりがありましたが、一人を追い詰めるまでやることは無くて、ある程度で、反対にいじめられる方になったり、それぞれバランスを取っていたと思います。先生も、やられたらやり返せくらいの事を言っていたように思うので、相手の気持ちも解ったりして、大事にならなかったと思うんだよなぁ。それに、集団ではなくて、最後にはタイマン勝負をしたと思います。今の子供も、大人も、タイマン勝負する度胸が無いのかなぁ。もちろん、タイマン勝負って、限度が解っている人のみやって良い戦いですから、よく判らない人は止めてくださいね。ま、出来ればそんな事やらないのが一番なんだけど・・・。
原作は、直木賞受賞作家の重松清さんなので、静かな穏やかな映画です。映像を深く読み取って、感じてください。この映画、学校とかで上映して欲しいけど、無理なんだろうなぁ・・・。