今日は、お友達に誘っていただいて、”誰も守ってくれない”の完成披露試写会に行って来ました。
この映画は、踊る大捜査線の君塚さんが監督・脚本を手掛けた作品です。モントリオール世界映画祭で、最優秀脚本賞を受賞しました。
舞台挨拶は、佐藤浩市さん、志田未来さん、松田龍平さん、柳葉敏郎さん、石田ゆり子さん、佐々木蔵之介さん、佐野史郎さん、そして、監督の君塚良一さんでした。ワイドショーでやると思うけど、皆さん、重い内容の映画だったけど、現場は楽しかったと話していらっしゃいました。あ、司会は、フジテレビの笠井アナウンサーでした。
松田さんが最後の撮影の日に遅刻をしたらしくて、その事で、責められていましたよ。ちょっとカワイイっ
犯罪の容疑者の家族の保護をテーマにしていjます。容疑者家族がマスコミやネットなどで容赦なく糾弾され潰されていく姿と、そんな容疑者家族を保護する人間たちの内面などを描いています。
セミドキュメンタリー撮影という手法を使って撮影しているので、現実に起こっていることのように見えました。きっと、現実もこうなのでしょう。本当に怖いです。マスコミは、ゴキブリのように沸いて出てきて、どこまでも付いてくるし、ネットの掲示板では、すべての人間が争うように情報を開示していき、自分を誇示しようとして、ネット人間すべてマスコミと化すような感じで、恐ろしいなぁと思いました。
でもね、殺人者は悪いけど、家族には罪は無いって言うんですけど、やっぱり未成年の犯罪は、親の責任があると思います。だって、どう考えても、すべての人間が殺人をする訳ではないでしょ。それは、親の教育だと思うんですよ。よく”どうして殺人してはいけないの?”という質問が問題になるけど、そんなの理屈じゃなくて、やっちゃいけないことなんだよ!!って親が躾けることでしょ。そんなもん、理屈も何も、人間として生きる為には当たり前の事だって教えないと・・・。
話外れちゃいました。
えー、この映画で、こういう犯罪が起きたとき、家族が、どんな手続きで、どんな風に生活を送って行くのかという事を知って驚きました。あー、こんな手続きして、学校はこんな風にしてって・・・。ネタバレになるから言えないけど、見ると驚くと思いますよ。私、ビックリしました。あと、ネットの掲示板の凄さ!!あんなに個人情報をバンバン出して、酷い中傷をして、人間、顔が見えないだけで、これほど下品になってしまうのかという怖さが描かれていました。もちろん、映画内では、個人情報を出したりした人は逮捕されていましたけど。
この映画、ぜひ、皆さんに観て欲しい作品だと思います。
被害者の家族の気持ちも、加害者の家族の気持ちも判って、どうしていいのかジレンマに陥りますが、これは自分がどちらの立場にも立つ恐れがあることなので、とても考えさせられると思います。
そして、それを周りから野次馬となって、興味本位で騒ぐマスコミの問題点も良く描いているので、マスコミに踊らされないように、自分の見る目を養わないといけないなって思わされます。
お勧めです。ぜひ観に行ってください。
2009年1月24日公開です。まだ先ですけど・・・。