今日の2本目は、”パブリック・エナミー・ナンバー1”でした。上映時間が246分で、2部に分かれていました。途中、15分の休憩。シアターコクーンだったので、椅子が良くて絶えられたのですが、試写会に使われている会場では、椅子に耐えられなかったでしょう。
この映画は、伝説的なギャングで、公共の敵ナンバー1と呼ばれていた”ジャック・メスリーヌ”の生涯です。
ジャックをヴァンサン・カッセル、ジャックがギャングになる時に最初に出会うボスをジェラール・ドパルデューなど、フランス映画スター総出演です。
徴兵から帰ってきて、その国の判断に納得の行かないジャックは、まともな仕事が続かずにギャングを始めます。彼がギャングになるところから、死に至るまでの生涯を刻々と描いていきます。なんか、捕まっては脱走して、姿を変えるところが、ルパン三世みたいだなぁと思いました。彼も、貧しい人からは搾取せずに、金がある所から搾取するというスタンスを崩さないんです。ちょっと違うところは、殺人も平気でやるところですかね。でも、とても魅力的な人なんです。悪い人なんだけどね・・・。
映画は長いのですが、どんどん話が進んでいくし、ぼやぼやしていると置いて行かれてしまうので、寝る暇もなく、見入ってしまいました。彼の動きに引き込まれます。どんどん強盗や殺人、逮捕、脱獄を繰り返していくので、目が話せません。観終わった後は、結構、疲れました。でも、心地よい疲れです。満足できる作品でした。
でも、これは大人の映画なので、子供はダメ。大人でも、血生臭いのが嫌いな人は、止めたほうがいいかも。
残酷なギャング映画が好きな方(?)には、お勧めです。日本のやくざ映画みたい。
私は、好きなタイプでしたよ。
今回は、監督も出演者も来日されませんでした。残念です。
明日は、いよいよ映画祭もクロージングです。クロージングイベントに行ってきます。