看護教員応援ブログ

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看護教員に役立つ記事、看護教員の頑張る姿を記事にしてお届けしています。

授業準備に時間をとられ、気づけば就業時間を過ぎている…。
そんな日が続くと、授業作りそのものが負担になってしまいますよね。

 

その強い味方として、多くの教員が利用し始めているのが AIの授業案作成


「どんな教員が」「誰に」「どのテーマで」「何分授業するのか」
これらを伝えるだけで、導入・展開・まとめまで一瞬で提示してくれるAIの便利さは本当に魅力的です。

 

しかし、ここに知っておくべき落とし穴があります。
この記事では、実際に授業をする教師だからこそ気をつけるポイントを落とし穴としてまとめました。

 

落とし穴1:AIは学生のリアルな反応を読めない

AIで授業案を作ったことのある先生は、すぐに気づくはずです。

AIは、学生のレディネス・これまでの履修内容・意欲のばらつき・
クラスの空気感・雰囲気の変化を正確に読み取ることはできません。

AIはあくまで「指示された条件」から最適と思われる提案を返すだけ。
そのため、一見まともだけど、学生の動きが想像されていない授業案 になりやすいのです。

さらに、AIの提案が整っているほど、
気づかぬうちに一方通行の授業に偏ってしまうというリスクもあります。

「このクラスの雰囲気なら、ここで一度ワークを挟もう」
「この学生にはあえて質問してみよう」

こういった現場感覚は、AIでは補えません。

 

落とし穴2:教員の経験・ひらめき・工夫が盛り込まれない

授業を魅力的にするのは、教員の経験から生まれる小さな工夫の積み重ねです。

どんな発問を投げるか、どうやって指名するか、眠くなりがちな学生をどう巻き込むか、時間が余った時の「引き出し」、逆に時間が足りない時の切り上げ方・・・

これらへの対処はすべて、その教員の経験知から生まれています。

しかしAIは、個人の経験を折り込んだ授業案を作ることができません
どれだけ指示を細かくしても、返ってくるのは「専門書」「一般論」といったAIが学習した画一的な型に近い内容です。

だからこそ、AIの案は「素案」に過ぎず、
最後に創造性を吹き込むのは教員 なのです。

同じテーマの授業でも毎年深みが増すのは、教員が積み重ねてきた経験があるからこそ、です。これはAIにはできません。

 

落とし穴3:学生にとっての、その授業の意味、までは読み取れない

授業はカリキュラムの中の一コマ。
学生にとって、どんなタイミングでその授業が行われるのか、は意味合いが異なることになります。

テストを控えているのか、実習の前なのか後なのか、就職活動の真っ最中なのか、疲労が溜まりやすい時期なのか、国家試験の前の復習なのか・・・

こういった「文脈」は、AIでは推し量れません。

たとえ「テスト前の学生向けに」と指示しても、
返ってくる案はあくまでAIが学習した一般論の中から組み立てられたもの。

だからこそ、
学生にとって、今、この授業がどんな意味を持つか、が判断できるのは教員だけです。

 

まとめ:AIは味方。でも舵を握るのは教員自身

AIは教員の授業準備の負担を大幅に減らしてくれます。
しかし、授業を構築し、最終判断をして、学生に届けるのは教員自身。

AIで効率化できるところは効率化し、
教員でしかできない部分に時間とエネルギーを注ぐ。

そのバランスが取れたとき、
より短い準備時間で、より質の高い授業を届けることができる
はずです。

AI時代の授業づくりは、
「AIに任せる部分」と「教員が担う部分」を見極める力が求められています。

私もAIとの共生は試行錯誤中です。
でも、学生が待ち望んでくれる授業ができるよう楽しんで使っていきます。

年末が意識できるようになる時期には、多くの受験生が
国家試験に向けた勉強を本格化させていることでしょう。

臨場感が増すがゆえに
解けない問題に出会うと焦りや不安が募る。
自分もそうだったので、その気持ち、とてもわかります。

そして、教員になって20年近く、毎年そんな受験生を見てきました。

自分の不安を乗り越えて目標をつかみとる学生。
あとちょっとというところで悔しい思いをした学生。

同じような焦りや不安を抱えていながら
目標の達成・未達成を分ける要素があるとしたら何か。

その要素としてあげるなら
勉強以外のものによる影響がある、と私は感じています。

そこで今回は、この時期を過ごす受験生に生じがちな
焦りや不安を乗り越える効果的な取り組みを3点、ご紹介します。

①何から始めたらよいかわからない

わからない問題を前にすると
学習をどう進めたらいいか悩むかもしれません。
実際、この相談はよく受けます。

そういうときは
残り時間を見据えても、何から始めるかにこだわる時期でもないし
これから始めると良い、という正解はないと腹をくくりましょう。

とにかく、解けない問題があったら調べて覚える、それしかないのです。
悩む時間をそちらへ回すことができれば埋没された時間を有効活用できる。そのように捉えることで合格にグンと近づきます。

②集中力が続かない

取り組み始めても、ついスマホに手が伸びてしまう。
スマホで調べものをしていたら気になっていたアイテムが目に留まり、
まんまと時間を奪われた。
4時間勉強しようと思ったのに、1時間ももたなかった。

わかります。
人間とはそういうものです。

そうなってしまうのは、脳が休憩したいというお知らせに従ったまで
と捉えましょう。
 
ひとつのことに集中して時間を費やすことができれば
何でも良い結果が得られるのでしょうが、人間はそんなに合理的にできてはいません。

だから、仕組みを変えるしかないのです。
脳が休憩したい、というのであれば休憩を取り入れるしかありません。

30分やったら5分休む、のような自分流システムに従って取り組む。
どうしてもスマホをいじってしまうならば
あえて絶対に勉強してはいけない時間を作り
スマホ限定時間を設ける、などのように。

または5分だけ勉強しよう、のように。
(始めることができたら5分では終わらないから不思議です)

受験生でありながら勉強を絶対してはいけないと決めることは罪悪感に苛まれますので、そのうちスマホの使用限定時間は短くなるはずです。

ちなみに、ふと気になってスマホのお知らせをみた場合、
平均して24分は奪われているとの報告もありますので
これを知っておくだけでも有利にはたらくでしょう。

③不安や焦りが募るとき

不安や焦りが募るときにお勧めできることはふたつ。

まず一つ目は、それを言語化して誰かに打ち明けること。
これは必ずやって欲しいです。

打ち明けることで協力者が現れますし、実は他の人もおんなじということがわかって気が楽になるからです。

自己開示が恥ずかしい、かっこ悪いと思ううちは
合格はやってこないと思ってください。

不安な気持ちとともに「助けて」と言えばいいんです。
「助けて」は意外と強力です。
自己開示する受験生ほど、不思議と解ける問題が増えていきますよ。

そして二つ目は、焦りや不安を消そうとしないことです。
なぜなら、焦りや不安はダメなことではありません。
その正体は「原動力」です。

焦るならやらなきゃ、不安だったらやらなきゃ。
その思うことができたらしめたもの。

少し怖いかもしれませんが、焦りや不安は押し込めようとせず、
感じ始めたら感じたいだけ感じる=今は焦ろう、今は不安でいよう、
と受け入れる。
そうした瞬間から、焦りや不安は少し姿を変えます。
気づいたら勉強できている自分がそこにいるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
国家試験の受験となるとハードルを高く感じることもあるかもしれませんが
今回、ご紹介したことに取り組み、どうにかして前に進む状態をキープできさえすれば、合格はおのずと近づいてきます。

どんな状態の自分であっても受け入れ、
自分は頑張ってきたし、今も頑張っている、と
自分をとことん認めてあげてください。

すべての受験生頑張を応援しています!
祈!合格


必修が伸び悩む、という人はこちらもどうぞ

 

 

 
 

看護師国家試験が近づくと、模試の結果に一喜一憂しますよね。


一般問題や状況設定問題は少しずつ伸びているのに、
なぜか必修問題だけが伸びない。

 

「40点に届いたと思ったら、また1点足りない」
「やってるのに、なんで上がらないんだろう」

 

そんなふうに焦っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、国家試験を20年近く指導してきた立場から、
“必修が伸びない学生の共通傾向と、その対策”をお伝えします。

傾向①:暗記が苦手

酸素ボンベの色は「黒」
左心室から血液を送り出すのは「大動脈」

このように、決まっていることがなかなか覚えられないという学生がいます。

 

「理屈がわからないと覚えられないんです」とよく聞きますが、
実はここにヒントがあります。

 

理屈がわからないなら、自分で調べて納得すること

たとえば、
「ボンベの色は高圧ガス法で決められていて、取り違え防止のために酸素は黒になった」
というように、背景を調べて自分の言葉でメモしてみましょう。


すると、記憶の定着度がぐっと上がります。

 

また、名称が覚えられない場合は、
「機能+名前」でワンセットにするのがおすすめ。

「左心室から血液を送り出す血管の名前=大動脈」
このように、自分の中で“意味づけ”をして覚えると効果的です。

傾向②:不安や焦りを言えない

必修問題は「知っていて当然」と言われる分野。
だからこそ、点が伸びないと焦ります。

「また40点に届かなかった」
「みんなはクリアしているのに、私はどうして…」

 

そんな不安や焦りを感じても、
口に出せず、一人で抱え込んでしまう学生が多いです。

 

でも、ここで大事なのは「さらけ出すこと」。

「不安です」「焦ってます」「やっても点が伸びません」


そんな気持ちを言葉にするだけで、
同じように悩んでいる仲間や、励ましてくれる人が必ず現れます。

人とつながることで、心が軽くなり、結果として点数も伸びていくのです。

傾向③:頑張れば自然に伸びると思っている

「努力していれば、いつか点数は上がるはず」
──そう信じている人も多いですよね。

 

でも、必修問題は少し違います。

範囲が広く、出題傾向も多様。
ただ頑張るだけでは、なかなか結果につながらないのです。

 

だからこそ、「必修は“細部を大切にする力”が伸びを決める」

と意識を変えてみてください。

 

問題文の言い回し、選択肢の微妙な違い、制度の根拠…。
細かい部分を丁寧に見直す力こそ、合格へ一歩近づく鍵になります。

傾向④:考えすぎてしまう

「間違えたくない」と思うあまり、
正解がわかっているのに違う選択肢を選んでしまうこと、ありませんか?

 

これは、プレッシャーが強い人ほど起こりやすいです。

そんなときは、こうしてみてください。
「もし、考えすぎている友達が目の前にいたら、何と声をかけますか?」と考える。

 

「大丈夫、それでいい」
きっとそんな言葉が浮かぶと思います。

 

その言葉を、自分自身にもかけてあげてください。
それだけで心の緊張が少しゆるみ、
本来の力を発揮できるようになります。

まとめ:必修が伸びないのは「努力不足」ではない

必修問題が伸びないとき、
それは「やっていないから」ではなく、
やり方と心のバランスが少しずれているだけです。

  • 覚え方が合っていない

  • 不安を抱えたまま進んでいる

  • 勉強の方向性がずれている

  • プレッシャーで自分を信じられない

この4つのどこかに気づくだけで、
点数は少しずつ上がっていきます。

 

焦らず、一歩ずつ。
点数のための勉強ではなく、
「理解を深める学び」に切り替えていきましょう。

 

それが、合格への一番近い道です。
全受験生を応援してます!

看護実習。
学内のシミュレーションとは違い、毎日が戸惑いの連続ですよね。

患者さんがあまり話してくれない。
断られて傷ついた。
「もう来ないで」と言われた。
スタッフが忙しそうで声をかけられず、「消極的」と言われた。
睡眠を削って記録を書いても、ダメ出しが続く。
よかれと思ったことがうまくいかない。
勘違いから、スタッフを困らせてしまった。

 

そんな経験をして、涙をこらえた夜もあったのではないでしょうか。

でも、それはあなたが「本物の現場」に立っている証拠です。


「本物」の臨床は、毎日が予測不能

臨床の現場は、いつも流動的。
昨日と同じ1日なんて、ありません。
予定は次々と変わり、思うようにいかないことの方が多い。

けれど、その中で柔軟に動き、患者さんに必要な看護を届けようとする。
 

それが、看護師の仕事です。

だからこそ学生のあなたは、
「うまくいかない自分」を責めるのではなく、
“複雑な現場を理解しようとしている最中”だと捉えてください。

 

目の前の患者さんを通して、
変化に気づき、行動を少しずつ変えられるようになる。


それが、看護師としての成長の第一歩です。


患者さんには「人生」がある

患者さんの一言に傷つくことがあるかもしれません。
でも、その言葉の裏には、必ず“理由”があります。

 

もう少し休みたい。
話したいけど聞き取れない。
治療に専念したい。
今の自分を受け入れられない。

 

そんな思いが、強い口調やそっけない態度に変わって表れるのです。

 

むしろ、笑顔で看護学生を迎え
どんな質問にも答えてくださる患者さんの方が、
「我慢」をしてくださっているのかもしれません。

 

看護学生にとっての「ありがたい患者さん」は、
痛みや不安を隠しながら、支えてくださっている存在なのです。

 

我慢をしながら関わって下さる患者さん。
自分に正直にものを言っているだけの患者さん。

 

いずれにしても、
相手はご病気やケガをもっています。


あなたが感じた「つらさ」は、学びに変わる

実習での「つらい瞬間」は、ほんの一部分です。
心の中で何度も再生してしまう出来事も、
実際には数秒の出来事だったりします。

でも、
その数秒があなたの“看護観”を形づくるかもしれません。

「どうしたらよかったのか」を考える時間が、
あなたを強く、優しく、現場に通用する看護師に育てていくのです。


「本物」の場でしか育たない力を信じて

患者さんは、病気やケガによって変わった身体を受け入れ、
今日も治療という戦いを続けています。
あの、あまり広いとはいえないであろう空間の中で。

 

その方々の前に立てるあなたは、立派な“看護の担い手、後継者”です。

 

「本物」の現場でしか見えないものがある。
「本物」の患者さんと出会ってこそ、考えられることがある。

それを一つひとつ受け止めながら、
明日の実習に向かってください。

きっと、今日までとは違う景色が見えてくるはずです。


まとめ

看護実習がつらいとき、
「自分は向いていないのかも」と思う必要はありません。
むしろ、その苦しさの中でこそ、
看護師としての“本当の成長”が始まっているのです。

あなたの努力は、必ず誰かの支えになります。
焦らず、誠実に、一歩ずつ。
あなたの看護の道を歩いていきましょう。

はじめに

「国家試験合格」——
看護教員にとって、そして学生にとっても大きな目標です。

でも、ある時ふと気づいたのです。


“合格”だけを目指していた頃、学生たちはどこか不安そうで、
指導する側の私も常に焦っていたことに。


転機

そんな私が「国家試験合格は“最低目標”」と捉えなおしたのは、ある年度の終盤でした。

合格率を上げるための指導に必死になるあまり、
学生一人ひとりの「看護を学ぶ意味」や「看護師としてどう生きたいか」を見失っているように感じたのです。

 

「このまま“受かるだけの指導”をしていていいのだろうか?」
そんな問いが、私の中に生まれました。


指導を「合格のため」から「成長のため」へ

次の年度から、私は指導の軸をこう変えました。

 

  • 「国家試験に合格すること」は”最低目標”、
  • 「看護を通して人を支える力を育てること」を“最終目標”に

たとえば、国試問題の解説のあとには必ず
「この知識は現場でどう活かされると思う?」
「もし現場の看護師だったら、どんな声かけをする?」
そんな問いを投げかけるようにしました。


学生の変化

すると、学生たちの雰囲気が変わったのです。

  • 「覚える」ことだけに集中していた学生が、「知識を理解して使う」ことに興味をもつようになった

  • グループワークでも「どうすれば患者さんに伝わるか」「どうしたら患者さんが楽か」を自然に話し合うようになった

  • 何より、教員と学生の間に“合格のため”ではなく“成長のため”の会話が増えた

気づけば、教室の空気がやわらかくなり、笑顔が増えていました。


結果

不思議なことに、「合格は最低目標」と言い出した年、
全国模試の結果が飛躍的に伸び、過去最高になりました。

 

それだけではありません。
国家試験では連続全員合格を達成し、
さらに驚いたのは、本試験でボーダーラインぎりぎりでの合格ではなく、最低得点の学生でさえボーダーラインより15点も上の得点だったことです。

 

“合格だけ”を追うより、“成長を軸にした学び”のほうが、
結果として学生の力を確実に引き上げる——
そのことを、これらの数字がはっきりと示してくれました。


おわりに

看護教員にとって「合格」はもちろん大切な目標です。
でもそれは、学生の人生のほんの入口にすぎません。

 

教員が“どこをゴールと捉えるか”で、
学生の目の向きも、教室の空気も、まるで変わります。

 

今日も、あの時の気づきを胸に——
私は「合格の先にある看護」を、一緒に見つめる指導を続けています。

教員の思い・覚悟が学生を変えます。
応援しています!

 

「看護教員って、どんな仕事なんですか?」
この質問、現役の看護師さんや
教員に興味のある学生さんからよく聞かれます。

 

私は臨床で16年、そして看護教員として17年、
あわせて30年以上“看護”に関わってきました。


その中で強く感じるのは、
看護師と看護教員は同じ「看護」を語りながら
まったく違う使命を持っている
ということです。

今日は、その違いをわかりやすく整理してみます。


① 目的の違い

看護師の目的は、「いま目の前の患者さんの回復と安寧を支えること」
一方で、看護教員の目的は
「未来の患者さんを支える“看護師”を育てること」

 

つまり、
看護師は“直接的に”看護を届ける人
看護教員は“間接的に”看護の質を支える人

同じ“看護の専門職”であっても、時間軸がまったく違うんです。
看護師は「今ここ」を見つめ、教員は「未来」を見つめています。


② 必要な力の違い

臨床現場で求められるのは、観察力・判断力・技術力。
患者さんの変化を瞬時にキャッチして行動する「実践力」です。

一方で、教育現場で必要なのは、授業設計力・評価力・学生理解力・コミュニケーション力など、“教える力”と“支える力”の掛け算

臨床経験が豊富でも
教育の現場ではそのままでは通用しないことも多いです。
「答えを教える」よりも「考えさせる」ことが求められるからです。

このギャップに戸惑う新人教員は多いですが
ここを乗り越えると“人を育てる楽しさ”に出会えます。


③ やりがいと難しさの違い

看護師のやりがいは、患者さんの回復・感謝を直接感じること、
看護教員のやりがいは学生の成長を通じて社会貢献を実感することにあるといえます。

看護師の難しさ・忙しさには、患者さんに対する責任・ひとつの業務中に中断や再調整が発生・チームで動くからこその人間関係・交代勤務のため体力が必要・家族や友人と過ごす時間確保などがあげられ、


看護教員の難しさ・忙しさには、やっていることの成果がすぐに見えないことやアイデンティティの不一致などに悩む学生への関わり・一人に任される時間が多い分、ひとりで考え準備をしなくてはならないことの多さや責任などがあります。

 

看護師は「ありがとう」と言われる瞬間が、
教員は数年後に「先生が言っていたことを日々思い出してます、本当に大事なことです」などと言われる瞬間が宝物です。

 

時間差はあっても
どちらも“誰かの成長を支える”という点でつながっています。


④ 共通して大切なのは「寄り添う姿勢」

看護師は患者に寄り添い、
看護教員は学生に寄り添う。

対象は違っていても「相手を信じ、成長を信じて見守る姿勢」は
共通しています。


寄り添いながらも、依存させない距離感。
これは、看護にも教育にも共通する“プロフェッショナリズム”だと思います。

 

そしてもうひとつ共通しているのは、「全体を把握する力」です。
看護師は、担当する患者全員の状態を把握しながら
個別性をもってケアを提供します。

同じように、看護教員も担当する学生一人ひとりを理解することが大切。
学生の思考や行動のくせ、過去の出来事や家族背景などを把握しておかなければ、その学生に合った支援や声かけができません。

全体を見渡しながらも、一人ひとりに丁寧に関わる——
その姿勢が、学生の“よりよい成長”をもたらします。


⑤ 看護師から教員へ ― キャリアのバトンをつなぐ仕事

臨床で得た経験を、次の世代につなぐのが看護教員の役割です。
一人の教員が育てた学生が、臨床の現場で何人もの患者を支える。
その連鎖が、看護の世界をより豊かにしていきます。

看護師も教員も、どちらも“看護を支える大切な仕事”。
どちらかが上ということではなく、
看護のバトンをつなぐリレーのような関係なのです。


おわりに

もしあなたが、
「看護教員って大変そうだけど、やりがいがあるのかな?」
「学生にどう寄り添えばいいかわからない…」
そんな気持ちを抱えているなら——

一度、自分の“教員マインド”をゆっくり見つめ直してみてください。

現在、「看護教員マインドチェックシート」をじっくり制作中です。


看護師から教員へと立場が変わるとき、どんな視点や考え方が必要なのか。
これまでの経験を丁寧に言葉にして形にしたいと思っています。

少し時間はかかるかもしれませんが、
“現場のリアルと教員の想い”の両方に寄り添う内容にしたいので、完成をゆっくり見守っていただけたら嬉しいです。

 

かなりの時間を要するかもしれませんが
出来上がったら必ずお知らせします。
よかったらフォローしてお待ちください。

 

あなたは看護師と看護教員、それぞれの“ちがい”をどう感じますか?コメントで教えていただけたら嬉しいです。

 

きれいなことだけじゃない、リアルな現場だけど

「将来の夢は?」と聞かれたとき、
あなたが思い描く仕事。
でも、その仕事は10年後も今と同じ形であるでしょうか。
AIやロボットが驚くスピードで“人の仕事”を置き換えている今、
「人にしかできない仕事」はどれくらい残るのでしょう。

看護師という仕事は、“人にしかできない仕事”です。
人の命を支え、思いに寄り添う。

でも現場は、決してきれいごとだけではない。

夜勤があったり、体力的にきつい日もある。
汚物の処理をしたり、つらい別れを経験することもある。
想像していたよりずっとハードで、泣きたくなる日だってあります。

それでも私はこう言い切れます。
看護師という資格に、随分と救われてきたな、と。


資格は、あなたの人生を守る“最強の武器”

看護師の資格は、一度取れば一生使えます。

病院、介護施設、企業、保育園、学校、訪問看護、海外。
働く場所も働き方も、自分で選べます。

「手に職を持つ」というのは、どんな時代にも通用する安心の保証です。
AIやロボットが進化しても、人の痛みに寄り添う仕事はなくなりません。

行動経済学では、人は「損を避けたい」生き物だといわれます。
その意味で、看護師という資格は、いわば“失わない未来”を持つ選択。
その選択は、景気にも社会の変化にも負けない、鋼のリスク回避です。


”戻れる”という自由と、戻った後の変化

看護師の資格のすごさは、“戻れる”ことにもあります。


結婚や出産、病気で一度離れても、
留学がしたくなってしたとしても、また働ける。
地元に帰っても、どこでも通用する。
焦って探さなくても、待ってくれている職場がある。


それは、資格がある人だけが持てる自由です。

 

しかも、ブランクの間に経験したことは全て活かされ
提供する看護が、より深く温かいものに変わっていくのです。

 

自分のライフスタイルに応じて職場に”戻れる”、ということが
人生の中でどれほど大きな安心と深みを増すか、
後々になって実感する時が訪れます。


経験が判断力と冷静さを育てる

看護師として働いていく中で、
経験を積めば積むほど、自分の中に“確かな軸”が育っていくのを感じます。

緊迫した状況での判断、わずかなサインから危険を察知する感覚。
命に関わる現場では、一瞬の迷いが大きな差を生むことがあります。


だからこそ、日々の経験がすべて“実戦的な学び”になるのです。

 

最初は先輩に助けらなければ自信がなかった判断も、
いつの間にか自分がチームを導く立場に変わっていく。
そこに自、分の成長を実感します。マネジメント力が増します。

 

看護師という仕事は
冷静さ・判断力・人を見る力を磨ける職業です。
それは、どんな職種にも通用する「人間力」として一生の財産になります。


「損をしたことがない」と言える仕事

看護師として働いてきて、
つらい夜も、泣きたくなる日もありました。
でも、そのどれもが、自分を強くしてくれた時間です。

 

振り返るたびに思うのはただひとつ。
看護師になって、損だと思ったことなんて一度もない。

 

この資格は、自分の未来を守る盾であり、
誰かの命を支える武器。
そして、自分自身の生き方そのものになります。


未来のあなたへ

最初はみんな「私にできるかな」と不安です。
でも「やっぱり看護師になってよかった」と笑顔で言います。

 

あなたの“やさしさ”は、誰かの希望になる力です。
そのやさしさに、資格という力をかけ合わせたとき、
あなたはどんな未来にも負けない人になれます。


看護師になって損をしたことなんて、一度もない。
それが、たくさんの先輩たちの声です。

看護師の資格は”強い”です。

 現場で感じる「なんで…?」の連続

臨地実習に送り出した学生が思うように動けていない。
あれだけ準備したのに、基本的なことができていない。
そんな場面に直面して「どうして?」と感じた経験は、
多くの看護教員にあるのではないでしょうか。

 

実習指導計画を練り、学生一人ひとりの弱点を補うよう準備し、
現場シミュレーションまで重ねて臨む。
「今回は絶対に良い実習になる」と信じて送り出す。

 

しかし、ふたを開けてみると――
忘れ物、報告・連絡・相談の不足、挨拶や言葉遣いの欠如など、
“基本的なこと”が次々と表面化する。

「あれだけ指導したのに、なぜ?」
そう思えば思うほど、がっかりする気持ちは強くなります。


■ 感情を押し込めると、心が疲弊していく

「先生なんだから冷静でいなければ」
「学生の前では笑顔でいないと」

そう自分に言い聞かせ、がっかりした気持ちを抑えて対応する。
でも、どこかで無理をしている自分がいる。
冷静さを保とうとするほど、心のエネルギーは消耗していくものです。

 

学生を責めたいわけではなくても、
「これまでの努力は何だったのだろう」と虚しさを感じる瞬間がある。
その気持ちを抱えたまま、実習の報告を受け続けるのは辛いものです。

がっかりした気持ちを「感じてはいけない」と押さえ込むほど、
教員としての自信も少しずつ揺らぎます。


■ がっかりの中にある「気づきの芽」

とはいえ、時間がたつと少しずつ見えてくるものがあります。
「あの時の声かけは学生に届かなかったかもしれない」
「もっと違う方法があったのでは」
そう内省できる瞬間が訪れるのです。

 

不思議なことに、この“気づき”は、
がっかりした感情をきちんと受け止めたあとにしか生まれません。

 

つまり、落ち込むことそのものが、
次の指導に向かうための準備段階なのです。


■ 正直な気持ちは、学生に伝わる

学生は、先生が自分たちをどう見ているかを敏感に感じ取ります。
「実はこの結果は先生も残念だった」と、率直に言葉にしてみる。


その上で「でも、前より成長している部分もある」と伝える。

 

そのように“本音で向き合う姿勢”は、
学生の心に確実に届きます。

 

がっかりした先生が、もう一度前を向いてくれている。
それだけで、学生の行動や意識は変わります。

見せかけの励ましよりも、
本気で向き合う姿勢のほうが何倍も伝わるのです。


■ がっかりした先生こそ、次を変えられる

がっかりするというのは、
「学生に期待していた証拠」であり、
「教育に真剣に向き合っている証拠」です。

 

感情を否定せず、そのまま受け止めること。
それが結果的に、教育の質を高める第一歩になります。

 

臨地実習は、学生だけでなく教員にとっても成長の場。
がっかりを経験した先生ほど、次の指導は確実に深みを増します。


■ おわりに

看護教員の仕事は、人を育てながら自分も育っていく仕事です。
完璧を求めすぎず、感情も学びの一部として受け入れてください。

「がっかりする」ことは悪いことではありません。
むしろ、学生に真剣に向き合っている証です。

今日も臨地実習の現場で奮闘している先生方を、心から応援しています。

看護師国家試験で全員合格。
これはどの養成所でも、毎年なんとしても達成したい大きな目標です。

 

模試の結果がふるわない学生に、あの手この手で関わっている先生方の姿が目に浮かびます。


でも、頑張っているのに成果につながらず、「どうしたらいいの?」と焦りや悩みを抱えていませんか。

 

かつての私たちもそうでした。
けれど今は、「おそらく今年もいける」という確信に近い気持ちを持てています。


それは、過去の悔しい経験をバネに、やり方を見直し、効果のある方法にたどり着けたからです。

 

実はそこに至るまでには、「やってはいけないこと」をたくさん経験しました。


この記事では、その中でも特に避けたい6つをお伝えします。


やってはいけない1:過剰な残業での学生指導

放課後の個別指導は有効ですが、長時間やりすぎるのは逆効果。
就業終了時間から1時間以内を目安に。疲労でやる気が下がってしまっては本末転倒です。


やってはいけない2:週末の休日返上指導

11月以降、土日もなしに学校に来させる…ありがちな光景ですが、効果は限定的。
むしろ「指導には限りがある」と学生が理解した方が伸びます。先生も学生も休養が必要です。


やってはいけない3:ひたすら過去問を解かせる

過去問は大事。でも、解けない問題が積み重なるだけでは意味がありません。
学生のペースと教員が関われる時間数をふまえて、問題数を調整することが重要です。


やってはいけない4:仮卒を設定する

全員合格を目指すなら、最後まで「全員参加の講義形式」を維持しましょう。
講義中に学生同士で思考をシェアする時間を設けると、理解が深まります。


やってはいけない5:学生だけでの自由学習

自由学習だけでは、成果はなかなか出ません。
短期目標を設定し、計画を共有し、PDCAを回す。先生がしっかり関わることが全員合格につながります。


やってはいけない6:模試のやり直しを「提出させるだけ」

やり直しは提出させて終わりではなく、その方法や変化を拾うことが大切です。
「やらされ感」ではなく「気づき」が生まれる指導を意識しましょう。


まとめ

今回ご紹介した6つは、すぐに取り組めることばかり。
大切なのは「これまでのやり方をやめる勇気」を持ち、先生方がチームで変化を起こすことです。

その姿勢は必ず学生に伝わり、結果につながります。
ぜひ明日から取り入れてみてください。応援しています!

「iDeCoって、本当にやる意味があるの?」
「お金を国に預けるようで不安…」

そう感じて一歩踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
かつての私も同じでした。

けれど、令和2年にiDeCoを始め、数年経った今では、子どもたちに向かってこう言っています。
「働き始めたらできるだけ早くiDeCoを始めて!」

その理由を、実際に運用して実感した3つのポイントからお伝えします。


理由その1:自分だけの年金をつくれる安心感

iDeCoは「60歳まで解約できない」というルールがあるため、自由に引き出せるお金ではありません。
ですが逆にそれが強みです。
途中で使ってしまう心配がなく、掛け金×掛け月×掛け年数がそのまま老後資金に直結します。

万が一のことがあっても、遺族が受け取れる仕組みがあるので安心です。


理由その2:複利の力を最大限に生かせる

iDeCoで選べる商品(定期預金や投資信託など)の運用益は、自動的に再投資されます。
たとえば100万円を年利5%で運用すると翌年は105万円が元本に。
翌年はさらに増えた額を基準に運用され、雪だるま式に資産が膨らんでいきます。

「60歳まで解約できない」という制約は、裏を返せば複利の力を最大限に味方につけられるということです。


理由その3:最強クラスの節税メリット

iDeCo最大の魅力は、なんといっても節税効果です。
掛け金は全額所得控除になるため、収入に応じて税金が軽くなります。

例えば毎月1万円積み立てると、年間約2.4万円の節税に。
30年間続ければ70万円以上もの税金を払わずに済む計算です(税率により変動あり)。

「国に税金として納めるか、自分の将来に投資するか」
迷う必要すらない選択だと思います。


今の日本だからこそ「自分年金」が必須

令和7年現在、日本人の平均賃金はこの30年ほとんど上がっていません。
社会保障費や税負担が増え続ける一方で、老年人口率はさらに高まります。

こうした状況の中で、「自分のお金を自分の未来のために守る」仕組みを持つことは不可欠です。
私自身、運用を始めてから数年で80%を超える運用成果
を得られました。
「もっと早く始めたかった!」と心から思います。


まとめ:お金を“自分のもの”として育てよう

iDeCoは、ただの年金制度ではなく、

  • 強制的に老後資金を確保できる仕組み

  • 複利で資産を育てるチャンス

  • 強力な節税メリット

この3拍子が揃った、数少ない制度です。

「始めるかどうか迷う」時間こそが最大の損失。

お金の正体を知り、iDeCoを入口にして「自分のお金を自分のものとして増やす力」を、ぜひ今から身につけてみてください。

応援してます!

 

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