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看護教員応援ブログ

看護教員に役立つ記事、看護教員の頑張る姿を記事にしてお届けしています。

 

看護の仕事って、ほんとうにハードですよね。
夜勤もあるし、委員会や研究発表もある。
「やっと一段落!」と思ったら、もう次の役割が待っている…。

そんな日々だからこそ、
「もっと楽な職場があるかも」と転職を考えるのは自然なこと。
実際、医療現場では転職はめずらしくありません。

でも、ここで見落としがちなのが 「退職金」 です。


転職で目減りする退職金

退職のたびにまとまったお金が入ると、
どうしても「少しだけご褒美」と手をつけてしまいますよね。

けれど、その繰り返しで最終的な退職金は大きく減ってしまいます。
老後に「残りいくらあるだろう」と心配しながら過ごす未来…。
想像するだけで不安になりませんか?


しんどさを乗り越えるカギは「副業」

「このまま勤め続けた方がいい」と分かっていても、
職場がしんどいと気持ちは揺れ動くもの。

そこでおすすめしたいのが 副業 です。

副業を始めた人からはこんな声がよく聞かれます。

  • 「副業をきっかけに本業の視野が広がった」

  • 「副業で学んだことが昇進にもつながった」

  • 「副業があると思うだけで気持ちに余裕が出た」

副業は自分が選んだやりたいことだからこそ充実感があり、
その学びや経験は本業にも活きてきます。


副業があれば退職金も守れる

「いざとなったら副業がある」という安心感があれば、
本業を続けやすくなり、結果的にしっかりした退職金も手にできます。

転職したいと思ったときこそ、
まずは副業という選択肢を考えてみてください。

何歳からでも遅くありません。
私自身も副業を通して、本業に対する見方、取り組みが変わりました。

あなたの未来が少しでも安心で充実したものになるよう、応援しています!

成功する副業への扉はこちらからどうぞ

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看護師国家試験の出題基準は、数年ごとに改訂される看護教育の「地図」のような存在です。

講義や実習を担当する教員にとって、この基準を外すことはできません。


きっと皆さんも、担当科目の中で取り上げながら授業を展開していることでしょう。

 

しかし、いざ国家試験を前にした看護学生からは、こんな声がよく聞こえてきます。


「なんか前にやった気がする…」
「そんなの、習った覚えがない…(汗)」

教員としては「いや、授業でやったでしょ!」とツッコミたくなりますよね(笑)。


学生が「覚えていない」のはなぜ?

原因のひとつは 学習と試験対策のタイムラグ です。

1年次や2年次に学んだ内容は、試験直前にはすっかり薄れてしまいます。


特に必修問題は、基礎分野から幅広く出題されるため
学生が体系的に振り返るのが難しいのです。

 

私自身も
試験対策の時期に1年次の教科書をあれこれ引っ張り出し
「これじゃ要領が悪すぎる!」と頭を抱えた経験があります。


効率的に必修問題を攻略する方法

そこで私がたどり着いたのが、出題基準を「順番」ではなく「教科書別」に整理していく方法 です。

 

例えば「看護学概論」。
授業で使う教科書に対応する必修出題基準を事前にチェックしておきます。

学生には隙間時間を活用して、その基準を 付箋やノートにまとめさせる

 

国家試験が近づいている学年であれば、1年次よりも真剣に取り組むので、短時間でも定着度が高まります。

 

この積み重ねで自然と
必修問題の出題基準を網羅したオリジナル資料 が完成していくのです。


実践ステップ

  1. 科目(教材)ごとに出題基準を確認
     例:「基礎看護概論」「公衆衛生」「栄養学」などの基礎分野

  2. 学生に小単位でまとめさせる
     付箋・ノート・ワークシートを活用(10分程度で書ける程度とする)

  3. 隙間時間の活用
     「今日は概論のこの項目だけ」と絞ることでハードルを下げる

  4. (学年をまたいで)連続性を持たせる
     初学時と試験直前で同じ資料を活用できるようにする→受験前学年で取り組んでも効果的です


まとめ

必修問題の出題基準は「点」で学んでしまうと整理が難しいですが、科目ごとに紐づけて学ぶと「線」になり、学生の理解が加速します。

 

教員の工夫次第で
学生は「やった記憶がない」から「ちゃんと覚えてる!」

へと変わります。

もちろん、まとめさえた箇所の小テストもお忘れなく
(小テストの効果はこちらの記事で)

 

 

良かったら試してみてください。

応援しています!

実習に行く度に

「申し出が少ない」「言ったことを取り入れられない」

との指導を受ける看護学生がいます。

 

病棟スタッフは

適切な関わりや指導をしてくれているにもかかわらず
おどおどした態度がいつまでも続き

患者さんに必要なことがほとんどできないまま

実習がすぎていってしまう・・・。

 

教員も話を十分にきいて心理状態を分析しつつ、不足点を少しでも改善できるようなアドバイスを施しても、行動に変化がみられない。

私が出会った一人の学生も、まさにそうでした。


知識は不十分、技術も遅れがち、主体性も弱い。


いわゆる「ダメ学生」と思われても仕方がない。


温和な指導指導者たちも生じた怒りを抑えるためか、

ひきつった顔が真っ赤になってしまう。

 

こんなにたくさんの人が指導をしても

どうして変化がみられないのか。


そして、どうしたらよいものかと悩める日々を経験しました。


実習前に加えた“シミュレーション”

当然、そのまま、その学生を次の実習に行かせることはできない。


そこで私は、実習に入る前にできる限りのシミュレーション演習を取り入れることにしました。

 

内容は特別なものではありません。

  • バイタルサイン測定と報告

  • 患者との会話とその展開

  • 陰部洗浄など、行う機会の多い看護ケアを手際よく、など

しかし、事前に練習の場を設けることで、
学生の 「できない部分」だけでなく「できる部分」 

にも気づけたのです。

 

そのとき私は、こう声をかけました。

  • 「観察の視点が増えてきたね」

  • 「患者さんへの声かけが丁寧にできていたよ」

  • 「会話の中で疑問に思えたことを声にすることで大事な部分が聞けていた」

  • 「手際がよくなってきた」

ほんの一言でしたが

この小さな認めが学生の表情を変えました。


実習本番での変化

そして迎えた実習。
果たしてシミュレーションの成果が発揮できるか
ハラハラしながら見守る教員の前で
学生はシミュレーションで練習した通りに落ち着いて患者に声をかけ観察を始めました。

 

まだぎこちない部分はありますが

以前より自信を持って行動しているのが伝わってきました。

 

実習後

「今日は患者さんに自分から声をかけられたね」と伝えると

学生は照れくさそうに笑いながら「はい、頑張ってみました」と答えました。


その笑顔は、これまでにはなかった前向きさに満ちていました。

 

また、実習の後半になると実習指導者より
「以前と比べると患者とよく接しているし報告がスムーズになりました」
「的を得た相談をしてこれたので驚いています」など
学生が変化したことを認めてくれる評価があったのです。


“ひとつの認め”がもたらす力

この頃から学生は大きく変わり始めました。

  • 受け身で指示待ちだったのが、自分から「次は何をすればいいですか」と動くようになった。

  • 「難しいです」と下を向くのではなく、「工夫してみます」と前向きに取り組むようになった。

もちろん、すぐに完璧になったわけではありません。


けれど、不足ばかり指摘されていた頃の消極的な姿勢は消え、
成長への大きな一歩を踏み出した
のです。

 

私は気づかされました。
“できた”を認めることが、いかに大きな変化をもたらすかを。


教員としての学び

この経験から学んだのは、次の2つです。

1. 不足を補う仕組みをつくること

実習前のシミュレーションを取り入れることで、学生が課題を事前に把握しやすくなり、臨床での不安を軽減できる。

2. 小さな成長を認めること

「できていない部分」ばかりに目を向けるのではなく

「できた一歩」を言葉にして伝える。これが学生の自信とやる気につながる。

 

この二つは、まさに教育の両輪です。

どちらか一方では学生は伸びません。

そして

学校として学生に対しどう関わっていくか

実習前に何をしたか

その結果はどうであったかについて

実習指導者と共有することも看護教員の大切な役割です。


まとめ ― 未熟さを前提に、変化を認める

看護学生は未熟であって当然です。不足だらけに見えるのも自然なこと。

 

しかし、そこに補う工夫(シミュレーション)と認める言葉を加えることで、学生は自分の力に気づき、前に進む勇気を持つのです。

 

臨床指導や教育の現場に立つと、どうしても欠点が目につきます。

けれど、その奥には必ず小さな成長が隠れています。

 

あなたの学生にも、きっと同じ可能性があります。
その小さな変化を見つけて、ぜひ認めてあげてください。
――その一言が、学生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

 

先生方、頑張って下さい。
応援してます!

はじめに

看護師の仕事は安定しているし、
周りからは「いいお仕事だね」と言われます。

でも現実には、子育てをしながら仕事に行くのは本当に辛いものでした。

小さな子どもを寝かしつけてから仕事に向かうのは
何度やっても慣れなかった。

運動会や参観日といった行事に参加できなかったときは、
胸が締め付けられるように痛みました。

「もう少し収入に余裕があれば、夜勤を減らして子どもとの時間を増やせるのに…」

そんな看護師さんたちのために、
子どもと向き合う時間を副業で確保することについて綴ってみました。


看護師が大家業に挑戦するメリット

大家業と聞くと「お金持ちがやること」と思われがちですが、実は看護師だからこそ始めやすい副業の一つなんです。

安定した副収入になる

中古アパートでも入居者さんが居てくれれば毎月家賃収入が入ってきます。夜勤の回数を増やさなくても家計にプラスが生まれるのは、とても心強いです。

看護師は融資に強い

看護師は社会的信用度が高いため、
金融機関からの融資が通りやすい職業です。
私も「え、こんなにスムーズに?」と驚いた経験があります。

 小さく始められる

いきなりアパート経営なんて無理…と思うかもしれませんが、
最初は小さめの中古アパートからで大丈夫。
管理を外注すれば、忙しい看護師でも十分に運用可能です。

もちろんリスクはあります。空室になれば収入は減るし、
修繕費もかかります。
でも、知識をつけて計画的に取り組めば、
長期的に安定した収入の柱を作ることができます。

できたら夫婦で取り組めると不動産の情報集めや経営がうまくいきます。


情報ビジネスで「知識」を収益化する

もう一つの可能性が 情報ビジネス
これは、自分の経験や知識を教材やコンテンツとして提供し、
収入を得る方法。

看護師の知識は“商品”になる

例えば…

  • 看護学生向けの国家試験対策

  • 実習で役立つノウハウ集

  • 臨床スキルをまとめた動画講座

  • ママ看護師としての子育て×仕事の両立術

私たちが日々の仕事で当たり前にやっていることでも、
同じ立場の人にとっては「お金を払ってでも知りたい情報」なんです。

 在宅でできる

子どもが寝たあとにパソコンを開いて記事を書いたり、
休日の午前中に教材を作ったり。
在宅で完結するので、通勤やシフトに左右されずに進められます。

 初期費用がほぼゼロ

noteやブログなら、アカウントを作るだけでスタートできます。
教材作成もCanvaなど無料ツールがあれば十分。投資額が少なくて済むのは大きな魅力です。


収入アップは「時間のゆとり」につながる

ここで一番お伝えしたいのは、収入を増やすことそのものよりも、
収入アップが時間のゆとりを生む という点です。

  • 収入が安定すれば、夜勤を減らす選択ができる

  • 教育費の不安が減り、子どもに安心して習い事をさせられる

  • 経済的に余裕があると、家族との時間を心から楽しめる

「ママ、参観日来れる?」と聞かれて、
笑顔で「うん、行けるよ」と答えられる。

そんな日常を増やせることこそ、
副業で収入を得る一番の価値ではないでしょうか。


副業を始めるときのポイント

  1. 小さく始める:いきなり大規模な投資ではなく、まずは1物件や1記事から。

  2. 学びながら進める:本やセミナーで知識を得つつ、実践で経験を積む。

  3. 本業を大切に:副業はあくまで本業を支える存在。看護師としてのキャリアがあるからこそ、副業の信用も生まれます。


少しでも気になる方はこちらを見てみてください。

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まとめ

看護師の収入は安定していますが、夜勤や残業に頼らずに副収入を得る方法は確かにあります。

  • 大家業 で資産収入を得る

  • 情報ビジネス で知識を収益化する

  • そして得られるのは「お金」だけでなく「子どもとの大切な時間」

小さな一歩を踏み出すだけで、未来の生活は確実に変わります。
「もっと子どもと過ごしたい」と思う方は、
ぜひ自分に合った方法から始めてみてください。


 最初の一歩は本当に小さくて大丈夫です。
「不動産投資の入門書を1冊読んでみる」
「noteで500字の記事を書いてみる」
それだけで未来の選択肢は広がります。

応援しています!

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「演習ではうまくいくのに患者さんと会話になると固まってしまう…」

看護教員として、こんな学生の姿を見たことはありませんか?
知識や技術はしっかり身についていても、いざ患者さんと話す場面になると声が小さくなったり、会話が続かなかったり…。

「どうやってコミュニケーション力を伸ばせばいいのか」
「評価はどうすれば客観的にできるのか」
そんな悩みを抱えている先生も多いと思います。


DVD教材の「3つの限界」

これまで授業や実習前指導で広く使われてきたDVD教材ですが、やはり限界もあります。

  1. 見るだけで終わってしまう
    → 学生が声を出して練習する場にはなりません。

  2. 場面が決まっている
    → ケースが固定されているので、現場の多様な状況に対応できません。

  3. フィードバックがない
    → 学生が発言しても、その場で改善点を知ることはできません。

つまりDVDは「理解」には役立っても、**実践的なコミュニケーション練習」にはつながりにくいのです。


AI画像教材がもたらす「4つの効果」

1. 無限の会話パターン

学生が声をかけるとAI患者がリアルに反応。
しかもその反応は毎回同じではなく、学生の言葉に合わせて無限に変化します。
これによって、マニュアル通りではなく「状況に応じた柔軟な対応力」を育てることができます。

2. 多様な症例を体験できる

高齢者、小児、外国人患者、緊急時など…DVDでは難しかったケースも再現できます。

3. すぐにフィードバックが返ってくる

AIが「共感が伝わったか」「説明がわかりやすいか」などを解析し
学生にコメント。
自分の強みと改善点がすぐ分かるので学びが深まります。

4. 教員の負担を減らす

学生はAIと自習で繰り返し練習。
教員は学習履歴を見て、必要な部分だけをピンポイントで指導できます。


新しい仕組み:サブスク型で常に最新教材を

ここで注目したいのが、AI教材はサブスク(定額制)で利用できる という点です。

DVDのように「一度買って古くなる」ということがなく、常にアップデートされた教材を使えます。
学校の予算にも組み込みやすく、利用人数や規模に応じて柔軟に使えるのも大きな違いです。

つまり、教材の中身だけでなく「導入の仕組み」そのものも、教育現場にフィットした形に進化しているのです。


実際に導入してみた教員の声

ある看護学校のA先生はこう話しています。
「学生が積極的にAIと会話練習をするようになり、実習に出る前から“声のかけ方”に自信を持つ姿が増えました。
それに、教材が常に更新されているので、“今の時代に合ったケース”を取り入れやすいのもありがたいです」


まとめ

DVD教材の「3つの限界」を超え、AI教材は「4つの効果」で看護教育を次のステージに進めます。
さらにサブスク型で導入できることで、常に最新の教材を使いながら、学生と教員双方にメリットのある学び が実現できるようになりました。

コミュニケーションにおける看護教育は「基本を知り、場面をみて声掛けを考える」から「対話を通してコミュニケーション力を育てる」時代へ。

AI教材は、その新しい学びを支える存在になりつつあります。

この記事が動画教材の取捨選択や導入に迷っている先生方のお力添えになったら嬉しいです。
応援しています!

看護学生の中には、休み明けになると欠席や遅刻が増える学生がいます。
背景に心身の不調、休むことへの慣れ(怠け心)や将来への不安等・・・。

ですが、登校を続けることは単なる「出席」以上の意味を持つ。
それは 仲間や先生からの信頼を得ること、そして 責任感を育てること
社会人でもそうですよね。
看護学生はその先に社会人デビューが必ず待っています。

今は休みがちであっても、教員の関わり方次第で「学校に来ることの価値」に学生が気づき、行動を変えていくことができます。


登校を続けることで得られるものを整理

  • 信頼関係が築かれる:「この人は来てくれる」という安心感

  • 責任感の芽生え:出席や課題提出が「役割を果たす練習」となる

  • 社会人基盤の育成:やむを得ない場合を除き、勤務に穴を開けないこと自体が看護師としての責任

 などです。休みがちな学生に関わる際に何を伝えるのか整理しておくことは大切です。


変化のストーリー:休みがちな学生が信頼を得た例

ある2年生の学生は、成績不振の不安からしばしば欠席し、
「どうせ自分なんて役に立たない」と感じていました。

そんなとき担任は、彼女に「小さな役割(グループワークの記録係)」を任せました。
最初は戸惑いながらも、「自分がいないと進まない」と感じ、次第に出席するようになりました。

さらに先生がチームとなり
「あなたの頑張りでグループも助かっているよ」と伝え合いました。

学生は「来てよかった。自分も信頼されている」と実感し、
次第に登校が安定。
後に本人は「小さな役割が自分を変えてくれた、先生に感謝です」と語りました。

このように
“来ることが信頼になる”と体感させることが、変化のきっかけになります。


休むことに慣れてしまった学生への関わり

「休むのが当たり前」になってしまった学生には、自覚を芽生えさせる工夫が必要です。

  1. 客観的なデータを示す
    「この1か月で◯回欠席。〇曜日が〇回。その分の〇〇が不足している」と事実を伝える。

  2. 損失をイメージさせる
    「〇〇が不足していることでの自分への影響は何?」など、休むことによる自分の損失を学生に言語化してもらう。

  3. 損失をどう補ってきているのか気づかせる
    休みがちな学生はその分を他者に頼ることで補おうとする傾向がある。ノートをみせてもらう、教えてもらうなど。そのことを休んだ日数分、繰り返している自分に気づかせ、その自分をどう思うか言語化させる。

  4. これからどうしていくか
    あらためてどんな自分でいたいのかを言語化させ、その自分に近づくために何をする必要があるかを自分で整理させていく。

1~4の過程は叱るものではありません。休みがちな学生は叱れ慣れをしている場合もあります。だから、教員が本気で心配していることが伝わるように支持的に関わってください。


悪循環をどう断ち切るか

多くの学生が陥るのは、
「休む → 注意される → 行きづらい → また休む」 というループです。

教員の工夫で断ち切る方法

  • 登校したことを評価する:「来れて良かった」とまず受け止める

  • 過去より今に焦点を当てる:「休んだ日」ではなく「今日来られたこと」を強調する

  • できる力があると認める:「やっぱりね」「ほらね、できる」など、もともと力があるのだと認めていく

このように、 学生にとって学校が「怒られる場所」から「認めてもらえる場所」に変わると、悪循環が断ち切られます。


まとめ

休みがちな学生への対応は、登校を促すこと自体が目的ではありません。
登校を続けることで信頼を得て、責任感を育てることに気づかせることが教育のゴールです。

  • 出席を「信頼」として伝える

  • 小さな役割を任せて責任を体感させる

  • 継続の成果を言葉で評価する

  • 休みに慣れた学生には影響を具体的に示す

  • 「休む→怒られる→行きづらい」の悪循環を断ち切る

学生が「登校は自分の未来につながる」と気づいたとき、行動は自然と変わっていきます。
その気づきこそが、看護師として社会に立つ力を支える土台になるのです。


保護者・実習指導者へのメッセージ

休みがちな学生を支えるのは、学校だけの役割ではありません。

  • 保護者の方へ:欠席を責めるより、「行けた日」を一緒に喜んであげてください。家庭での安心感が、次の登校のエネルギーになります。

  • 実習指導者の方へ:学生が実習に来られたときには、「来てくれて助かったよ」と声をかけてください。現場でのその一言が、学生に大きな意味を持ちます。

学校・家庭・実習先が同じ方向を向き、「来ることの価値」を伝え続けることで、学生は自分の行動の意味に気づいていきます。


おわりに

休みがちな学生への関わりは長期戦となり、教員側もしんどいときがあります。
でも教員が消耗してしまうことは避けなければならない。
私はシンプルに
「これは仕事のひとつ」「もともと、私ひとりで解決できることではない」と、思うようにいかないときほど割り切ってきました。

力を入れすぎないように関わることが最初はできなくもありますが、
経験が増えるほど上達します。

先生である自分を責めずに頑張ってください。
応援してます!

「これって私たちの仕事ですか?主任の仕事じゃないんですか?」

ある日、職員室で後輩がぼそっと言いました。
そのときの顔は、落胆と苛立ちが入り混じり。

 

主任は、実習病院側の反応を気にするあまり
早めに実習病院に報告した方がよい事案に対する判断が遅く
部下が矢面に立つことになる事案が少なくなかったのです。

最初は我慢していた後輩たちも
同じことが繰り返されるうちに不満が膨らみ、
何をするときもため息や怒りが目立つように…。

 

でも、それは私を始めとするベテラン組と言われる教員が
主任の仕事ぶりを諦めていたことで生じたかもしれない。

自分たちを客観視したとき浮かんできたのは
「この空気が学生に伝わったら大変」という思いでした。

だから
反省しつつ、調べてみながら次のようなことをしてみたのです。


1. まずは不満の“熱”を下げる

感情が高ぶったままぶつかってもただの衝突で終わります。
相手が誰であろうが。

だからまず、個別に後輩や同僚と話をしました。
「どんな出来事があった?」「そのときどう感じた?」

感情と事実を分けて話してもらい、感情を受け止めると
まだ前向きになれなくても、ほとんどの場合、冷静になってくれます。

そして、それぞれの仕事への価値観の違いが浮き彫りになるのです。

信頼を損なってはいけない。
質を落としたくない。
無責任な対応はできない。

 

など、表現は違うけれど
それぞれが、ちゃんと働きたいという思いが根底にあることが
みえました。


2. 共通のゴールを思い出させる

価値観の違いに目が向くと、「誰が正しいか」ばかりが焦点になります。

 

後輩にとっては、主任は信頼を損なう人。
質を落とす人。
無責任な人。
そう映っていて、主任は悪との見方が生まれてしまっていた。

でも、私たちの仕事は
学生が安全に、そして安心して看護を学べる環境を守ること。

そこが共通点であり、毎日の目標であることを後輩と共有しました。

集中すべき点はどこなのかを思い出すことで
気持ちのどれかに折り合いをつけられ、苛々のスパイラルを軽くする効果がありました。


3. 上司に伝えるときは上司が気にしがちな点を入れる


後輩の不満をそのまま主任に伝えれば、亀裂ができる。

だから私は伝える際、感情を表す表現は避け、
今後、予測される出来事に上司が気にしがちな点を織り込んで

伝えるようにしました。

 

「このことは主任が早めに先方に伝えた方が相手側の反応は保てる、逆に遅れるとお詫びにいくことになるかもしれないのが心配です」
「私もこの資料を読みましたが、~~が気になります。先方から質問がきたら主任にお返事してもらうことになりそうだけど大丈夫ですか?」

 

・・ちょっと、けしかけてるような文言ですが
出来事に潜むリスクを伝えているだけなので

意外と楽に伝えられました。


4.ひとりで解決しようとしない

後輩に助けを求められるような局面では頼られていることが嬉しくて
「よし、私が何とかしてあげる」と思いがちです。

 

でも、ひとりで立ち回ると大概うまくいきません。


他人の行動をひとりで変えるはそもそも無理な話。

 

だから、協力者をつくっていくのです。

上司に3.のようなことを伝えるとき

敢えて他の人がいる時にいいます。

 

すると同意する人は頷く。
それが協力者です。

 

ひとりでも居てくれると

単独で話を持ち込むより事態は変化しやすいです。


おわりに

頼りない上司と不満を抱えた後輩。
どちらかを変えるのは難しいけれど
何を大事にすべきかが共有できると現場は落ち着きを取り戻します。

学生は常に教員をみています。敏感に察します。

苛立ちを抱えたままよりも、動いて少しずつ変える方が、
自分も周りもずっと楽になり、学生にとって安心して学べる環境を守ることができます。

 

この記事が先生方のお役に立てば嬉しいです。
応援してます!


こちらの記事では、頼りない上司のタイプによる立ち回り方を紹介しています

 

 

「この人が主任で大丈夫かな…」
そんな不安を感じたこと、ありませんか?

私もあります。


ある年の実習前打合せ。
実習先との最終調整が必要なのに主任は

「もう少し考えましょう」とだけ。
結局、先方への連絡が遅れて、「どうなってますか?」と聞かれる始末。

そのとき思いました。
「この人を変えようとしても、自分が疲れるだけだ」と。


1. 判断が遅い・優柔不断な上司への対応

実習のスケジュールや学生対応は、タイミングが命。
でも、上司がなかなか決めてくれないと困りますよね。

 

そんなときは、「どうしますか?」ではなく

「このケースはA案で進めたいですが、よろしいですか?」
結論をセットで持っていく。

 

さらに、
「〇日までに決めないと病院側の調整に影響が出ます」
と期限を添えると上司も動きやすくなります。


2. 経験不足・知識不足な上司の場合

新任の主任や、現場経験が浅い上司だと

判断がブレることもあります。


以前、統合実習事例のシミュレーション準備を

していたときのこと。


主任が「これ、もう少し簡単なケースに変えた方がいいかも」と言い出し、直前でプランが変わる危機に。

そんなときは、
「以前、簡単なケースにしたときこのような支障が出ました」
と、短く事例を共有。

 

ただし、けなす感や助けてあげる感は出さないこと。
あくまでもみんなのメリットのためにという

雰囲気を意識します。


3. 指示があいまいな上司への対応

指示が二転三転するのでは、現場は混乱します。
例えば、打合せ資料の修正を指示通りにしたのに
結局主任が別の方針を出してきて二度手間になったことも…。

 

だから私は必ずこう確認します。


主任の前回の~~した方がいいとの指示はどうしましょう」

 

その場で確認できないときは、メールで送ります。
記録があるだけで、後の食い違いがかなり減ります


4. 「影のリーダー」として動く

頼りなさが続く場合、上司を変えるより、
自分が現場をコントロールする方が早いことも。


実習先の看護師長さんから「次もぜひ先生にお願いしたい」と言われたときは、心の中でガッツポーズしました。


信頼関係を築くことで

上司もスムーズに動けるようになります。


5. 自分の気持ちを整える

苛立ちがたまると、学生への接し方にも影響します。
私はこう割り切るようにしています。

「上司の能力は私には変えられない」
「その分、学生と現場を守る力に変えよう」

すると、感情に振り回されず、冷静に動けるようになりました。


おわりに

看護教員の現場は、チーム戦です。
頼りない上司も、その一員。
苛立つ側から、操縦する側に立ち位置を変えると
現場も気持ちも驚くほどラクになります。

今日の話が、少しでもあなたの現場で役立てばうれしいです。
応援しています!

 

看護教育の現場で時々聞くことのある
「この学生は看護師に向いているのか?」という言葉。

 

学生が学内や実習の際に見せる態度や行動が
将来看護師として活躍するかどうかを

決める基準だと考えがちですが
それだけで「向いている」「向いていない」と判断するのは
正しいのでしょうか。

A学生とB学生の違い

例えば、A学生とB学生の事例を見てみましょう。

A学生:実習で輝く姿

A学生は学内では少し抜けがあり
知識の面ではまだまだ成長が必要な部分があります。

しかし、実習になるとまるで水を得た魚のように輝き、
患者さんに向き合って一生懸命にケアを届けようとする姿が
見受けられます。
その積極的な姿勢や熱意に周囲の教員も驚き、褒めることが多いのです。
A学生は、学内では冴えないかもしれませんが、実習での姿勢が評価され、看護師としての可能性を感じさせます。

B学生:努力の過程が見えづらい

一方、B学生は成績優秀でクラス委員にも立候補するような
学内では積極的に活動しているタイプ。
しかし、実習の場では主体的に行動できず
指導を受けても同じような失敗を繰り返し
積極性も失われてしまっている様子です。

このようなB学生を担当する指導者からは
「この子が看護師になるんですか?」
「学校はこんな子でも国家試験を受けさせるんですか?」
という言葉が聞かれ、
時に看護師には向いていないという評価を

受けることがあります。

 

そう思うようになった背景には、指導者が

たくさんの時間をその学生に費やしてきたのだということが

推察できます。
途中からしんどくなって

あきれる感情を抑えてきたことでしょう。

看護師に向いている、向いていないは誰が決める?

多くの指導者や教育者は、B学生のような傾向がある場合、
「やはり向いていないのでは?」と感じるかもしれません。

しかし、指導がしんどくなっても、重要なのは、
学生がどのように課題と向き合い、

成長していくかという過程に目を向けることで

それには多くの時間がかかるのとだと知ることです。

 

元々、
教育の場は学生の可能性を高める場であって
向き不向きをジャッジする場ではないのです


B学生は、もしかしたら自分に自信が持てなかったり
実習で自分の限界を感じているかもしれません。

それでも、学校や実習に来るのであれば、
「頑張りたい」「もっと成長したい」「認められたい」
という意志がある証拠。

 

そのB学生に対して指導をしている自分を
少し離れたところから眺めたつもりになってみてください。

 

この子は看護師に向いていないと本当に結論づけられる
指導だったでしょうか。

 

「だって、指導しても変わらないし」
「毎日同じことを言ってきたんですよ」との声が

聞こえてきそうですが
自分ひとりの指導で学生が大きく変わると思っているのなら
そもそも、それが間違い
なのです。

ヒューマンケアの視点から

実はA学生にも難点はあります。
知識の低さから、

自分がやっていることの意味がわからないという危うさを抱えて患者さんの前にたつことです。
看護師デビューをした後に知識の低さが様々な場面で露呈されてしまうことでしょう。

 

ですが、
A学生もB学生も、それぞれに成長の過程があり
どちらも将来の看護師として活躍できる可能性を秘めています。

 

指導者側の基準でジャッジするのでは教育は成り立ちません。
うまくいかない学生を前にしたときには
ヒューマンケア的教育の視点で関わっていくことはできないでしょうか。

 

ヒューマンケア的教育の成果を出すには
指導者ひとり、または数人ではどうにもならない時があります。
時には家族も巻き込んで、その学生を知っているみんなで

成長過程を捉える必要があるのです。

 

まとめ

看護師に向いているか向いていないかの基準は
実は誰にも正確にはわかりません。

看護師として活躍するためには

知識や技術はもちろん大切ですが
それ以上に重要なのは、患者さんと向き合い続ける意志や
困難を乗り越えようとする気持ちです。

 

学生がどんなにできなくても
指導者や学校がその成長を信じて支え続けることが
最終的には看護師としての能力を高めることにつながります。

 

ですので、
思うように変化しない学生を担当するのは困難を伴いますが
「看護師に向いている、向いていない」を決める権利は
誰にもないということを認識し、
指導の幅を広げる機会としてヒューマンケア的教育を展開していきましょう。お互いに!

 

看護教員として、私たちは日々、未来の医療を担う人材を育んでいます。

その使命感ゆえに、常に研鑽を怠らず

最善の教育を追求する姿は、まさに灯台のように

学生たちの進むべき道を照らしています。

 

しかし、灯台もまた
荒波にもまれ、嵐にさらされることがあります。

 

新しい教育手法の導入、デジタル化への対応、組織の壁、
そして個人的な悩み…。

 

私たち看護教員は、時に孤独を感じながら
その重責を担っているのではないでしょうか。

 

例えば、電子テキスト導入という、一見些細な出来事。

しかし、その裏には、学生と保護者の経済的負担を考慮しつつ
最良の選択を模索する先生方の真摯な姿がありました。

 

そして
先行導入校への視察で得られた

教科書だけでは得られない生きた情報。


それは、まるで暗闇に差し込む一筋の光のように
希望と勇気を与えてくれました。

 

「直接会って、いろいろなお話を聞く機会を宝のように感じました」

 

この言葉に、私たちの渇望が凝縮されています。

 

授業、実習、行事、模試、研究、ルーブリック、
使用しているアプリ、デジタルコンテンツ…。

 

日々、無数の課題に直面する私たちにとって
経験者の知恵は、何よりも貴重な羅針盤となるのです。

 

大学、専門学校、高校看護…。
それぞれの現場で、情熱を燃やす看護教員たちがいます。

 

真面目で一生懸命な私たちだからこそ、抱える悩みや課題は尽きません。
組織の壁、経験の差、立場の違い…。

様々な要因が
私たちを孤立させ、足踏みさせてしまうこともあるでしょう。

 

だからこそ、私は強く願います。

看護教員同士が、肩の力を抜いて
ざっくばらんに語り合える場を。

 

成功事例を共有し、互いの技を伝授し、洗練できる場を。

大学、専門学校、高校看護の垣根を超えて
手を取り合える場を。

 

看護教育の灯台を灯し続けるには、役職や経験年数だけではない
様々な立場からの生きた情報をエネルギーとして光に変える必要がある。

 

私は、そんな想いを込めて、
看護教員のためのコミュニティサロンを創りたいと思っています。

 

ここでは、誰もが気軽に質問し、意見を交換し、
互いの経験から学び、刺激を受け、成長することができるでしょう。

 

まるで、灯台同士が光を交わし、互いの存在を確かめ合うように
私たちは繋がり、支え合い、高め合えるのです。

 

予定しているサロンは、単なる情報交換の場ではありません。

共に悩み、共に喜び、共に成長する、
看護教育を愛する仲間たちの温かい居場所になるはずです。

 

同じような思いを抱いている先生方に出会いたいです。

看護教育の灯台を灯し続けるために学び合いの海へ漕ぎ出しませんか。