安倍晴明の子孫、土御門家の陰陽師所縁の地を訪ねて(4)天社土御門神道本庁/神奈木流 体バランス法 | 神奈木流 体バランス法

神奈木流 体バランス法

神奈木有紀(かんなぎゆき)大阪市で広告ディレクターから2014年に独自理論による神奈木流体バランス法を作りセラピストに転身。



小浜市から京都へ抜ける

国道162号線沿いにある

この地域点在する名所に

不思議なお導きを感じ

土御門家の墓所を後にして

調べてみたら

福井県おおい町名田庄納田終が

陰陽師ゆかりの里だとされている


陰陽師とは、朝廷の役所

「陰陽寮」に仕える役職で、

古代中国の陰陽五行説に基づき、

天文・暦・占いなどを司る、

今でいう公務員です。

その教えを今でも守っている

重要な場所を知ることになり

墓所から徒歩5分位の場所に

天社土御門神道本庁

に辿り着いた。


中国泰山の神であり、

日本では陰陽道の神とされる

「泰山府君」を祭祀している

国内唯一の神社です。

天文学や暦学を受け継いだ

安倍氏の嫡流が

土御門の称号を賜り

現在の名田庄納田終に

下向・定住したことから、

陰陽道宗家、安倍神道の

本社としても知られています。

天社宮に入ると

四神の鳥居に守られた天壇は

荘厳な印象を感じます。



古代中国で祀った北極星と

北斗七星を崇める鎮宅霊符信仰、

北極星を宇宙の主神として

伊勢神宮でも密かに行われていた

「太一」信仰などそのすべてが

陰陽道の秘儀とされるという

土御門家の人々はこの名田庄に

移住した後も朝廷における

陰陽寮の長官として、

都と名田庄を頻繁に往来し、

朝廷や将軍家のための占術、

伊勢神宮・斎宮斎女に関わる

天文占いなども行ってきました。

由緒あるお勤めです。






儀式の場である天壇には

北に黒い鳥居 玄武神

南に赤い鳥居 朱雀神

東に青い鳥居 青龍神

西に白い鳥居 白虎神


この地で陽と星を読み、

自然との調和を読んでいた

その証を私なりに推理してみた


自分の生まれ月による

吉方位から入ると予想

私は4月生まれだから

青龍から入りそれぞれの

鳥居に手を合わせてみた。


まずは天壇から真北に

天社宮では無く微妙にズレている

その違和感から

朱雀から玄武を観ることにした。


朱雀鳥居から見たら磐座、祠、磐が一直線に繋がる


朱雀鳥居から観る磐

磐が陽を照らし祠に通じる

祠の横には磐船があるということは

つまりはこの奥に何かある

害獣避けの柵の向こうには

大きな磐座があり天壇まで

磐を通して一直線に繋がっている。


(左)磐船 (右)祠

磐座


青龍から白虎にかけては

太陽の通り道で陰陽がある

玄武から朱雀にかけては

山から里に至る陰陽がある

そう考えるとあの天壇に

陰陽道が一つになっている

私なりの勝手な解釈でありますが

そう考えると背筋がゾクゾクする。

この神域に訪れたとき

荘厳に思えた理由がそこにあった

そんな気がします。

磐座から天壇を望む


ただ調べてみると

近世この地を守る方々がご高齢で

この習わしもやがては

消えてゆく可能性も大きいという

なんだかとてもやるせい

そんな気持ちにもなります。

便利になった現代にあって

科学によって失った感覚も多く

便利だからこそ忘られたモノがある


科学に頼らずとも

この地域には自然と共存する

ヒントが隠されている

そんな気持ちで

名田庄シリーズ最終回です。




天社土御門神道本庁

てんしゃつちみかど

しんとうほんちょう

福井県大飯郡おおい町


安倍晴明を祖とする陰陽道宗家・安倍氏嫡流の土御門家とは歴史的に関わりの深い教団ではあるものの、陰陽道そのものではなく、一般に神道系と見なされる団体である。また、現在の関係者は土御門家の末裔ではなく、本庁の管長を担う一族は先代管長藤田乾堂以来、藤田家が担っている


天社宮・泰山府君社跡

日本一社(室町時代~明治41年まで奉祀)中国・泰山の守護神「泰山府君尊神」を祀った社跡。歴代中国の皇帝がこの神を信仰した。遣店留学生として唐に学んだ安倍仲麿が、吉備真備に託して安倍家の守り神として日本に伝えたもの。

 奈良朝・平安朝頃から、朝廷や上流貴族たちの信仰が厚く、一般庶民の信仰は許されなかった。宮中と安倍家だけに祀られていたが、正中の変・応仁の乱により京の都は兵火に見舞われ、公家たちはそれぞれ難を逃れ、安倍家も勅許の御倫旨を得て、すでに安倍家の荘園であった。この地に居城を構え泰山府君を奉祀し、伊勢神宮の諸祭儀・朝廷と国家の安穏・五穀豊穣等を訴願した。


土御門家居城跡

 安倍(土御門)家が、この名田庄と関わりを持ち始めるのは、土御門文書によると正和6年(1 3 1 7)12月13日に花園天皇より「泰山府君祭料地」として安倍有弘に御綸旨を賜った事により始まる。慶長年間までこの地に在居する。

土御門史蹟保存会



葛の葉稲荷神社

ご祭神 葛の葉姫大明神

 葛の葉姫大明神とは、安倍晴明公の母君とされ、和泉の国信田の森にご本宮は鎮座されている。

 この白矢の土御門館跡に祀られているのは、土御門家が在住されていた頃ここに祀られていた社で、京都へ移住のとき、京都唐橋の新邸内に社を建立し奉祀されていたもの。

 その後、都が束京へ遷都された明治の始め、土御門家も束京へ移住することとなり、京都の邸内から東京青山の新邸内に移されていた

やがて、太平洋戦争で東京大空襲にあい、ご本殿は焼失したが、その御霊を再びこの地にお祀りするようになった。不思議なことに此のあたりに昔、白狐が住んでいたという言い伝えがある。

恋しくば たずねきてみよ 

和泉なる 信田の森の   

うらみ葛の葉

 この歌に知られるように、信田の森の葛の葉物語は、人と狐の細やかな愛の物語としていつまでも語りつがれている。昔々、村上天皇の頃(9 5 5年頃)のお話です。

土御門史蹟保存会


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
Profile     神奈木有紀(かんなぎゆき)
大阪市で広告ディレクターから2014年に独自理論による神奈木流体バランス法を作りセラピストに転身。
神奈木流の成果
********************

元気に自然に、ノーファンデ宣言。
エステティックサロン
le grenier  [グルニエ] 
公式ホームページ