ヤン・リーピンを知ったのは
2010年のお正月。
息子は、離婚した夫の祖父母宅に行ってたので
私はぼぉ~~~っとテレビの正月番組を見てた。
その時
ヤン・リーピンの『シャングリラ』の公演の
コマーシャルをやったのだ。
この頃の私は
チベットのお経のCDでトランス経験はしてたけど
十一面観音ドカンの前です。
でも、
行くっ!!!
と、即決してパソコンへ向かった。
3月公演で
すでにチケット販売中だから
もう良い席はないだろうなぁ~なんて思いながら
チケット予約の席を選ぶ画面になったら
あら?
ぽっかり空いてるじゃない。
ここ。(S席 舞台から8列目のど真ん中)
周りはびっしり埋まってるけど
ここだけ、ぽっかり空いてたのだ。
最低賃金のバイトで働いてた私には
(シングルマザーは、雇用キビシイのよ)
この金額はむちゃくちゃ痛いけど
こりゃ~ここに座るしかないでしょう!!
ふんがぁ~!!!(バンジージャンプ並の覚悟)
と、ポチっとクリック。
観ているあいだ、涙涙涙でした。
なにをどう感動して泣いたのか
自分でもわからないけど
魂が震えるっつ~のかしら・・・
これ↓シャングリラのDVD紹介YouTube動画
観てみて♪
.
その翌年
2011年・・・蔵謎 クラナゾ。
もちろんチケット予約。
しかし
3・11の震災が起きた。
いろんな海外アーティストが公演中止する中
ヤン・リーピンは、変更なし。
こんな時だからこそ、生きる希望を☆
この蔵謎のテーマは、まさに、『生』
地球に命あるものすべて
男女があり陰陽があり明暗がある。
それを受け入れながら
良心に添って生き抜く・・・
この★『女性であること』の記事★に
蔵謎の中の舞踏のYoutubeがあります。
この後は、来日がなかったんですねー。
そして今年。
ヤン・リーピンが世界的に有名になったきっかけの
ピーコック・ダンスを新たに演出しなおした作品
行こうかどうしようか
悩んでました。
すると、たしか、美容室でヒマつぶしに観た雑誌で
紹介されてたんです。
ヤン・リーピンの姪が、『時』の役で
公演中、ずっと回りっぱなしだと!
こちらのYouTube↓は、
休憩中は撮影可
とのことで、私が撮ってきたものです。
左側でくるくる回ってるのが、『時』
右側に立ってるのが、『神』
神は、すべてを見守り、包括する。
神は時々そこからいなくなるけど
『時』は、ずーーーーーーーーーーーーーーっと
回っています。
休憩は20分で、その間、みんなが寄ってきて
写真撮りまくり。
始まりから終わりまで、2時間半です!!
回転する舞踏として
スーフィーダンスという
宗教的な踊りがあります。
回転し続けることで、忘我の境地になり神に近づく
というものです。
★詳しくは、この動画を★
★こんなんもあるよ★
『時』の彼女が回転し続けることを
どこかの批評に、虐待じゃないかと書かれたとか・・・
でも、ヤン・リーピンは
「姪は、小さい頃から回るのが好きな子で」と
笑っていたという。
叔母ちゃんの姿を見てたら、そうなるよね~
きっと、叔母ちゃんみたいになりたいんだろうし。
表現者になるには
この、無表情で回転し続けるということも
大事な経験だろうと思う。
すべての物事は両端がある。
両端を知ってこそ、
バランスが取れるのだ。
(★『やじろべえの法則』★の記事)
まさに、『無=静』の境地を知り
『在=動』を体現することができるんじゃないかな?
ヤン・リーピンの舞踏は
ひらひら
ふわふわ
キラキラだけの舞踏じゃない。
神に与えられた命は
美しいだけではない。
時に、滑稽であり
時に、醜悪でもある。
美しくもあり、不気味でもある。
常に、そういう
泥臭さを作品の中に入れている。
地球に命あるものすべて
男女があり陰陽があり明暗がある。
それを受け入れながら
良心に添って生き抜く・・・
今回のストーリーは
孔雀の美しさにあこがれたカラスが
つがいの孔雀を引き離し
孔雀の羽根を手に入れる。
羽根を奪われたオス孔雀は息絶え
それを追うようにメス孔雀も・・・
神はすべてを見て、すべてを包む・・・
一緒に行った私の連れが
「ヒーラーになりたいって思うのも
孔雀の羽根を欲しがる
カラスのようなものなのかも・・・」
と、ぼそっと言ってました。
ヒーラーは、孔雀じゃないよ。
★幸福の王子★ の、ツバメかも・・・