先回、ポリアンナが、説教できつい事を言うので嫌われてる牧師さんを訪ねて、行動を起こしたことを書きました。
ポリアンナは、どんなことを言ったか?
それは、前の記事をご覧下さい。
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そして一連の話をして帰ってしまいます。
「それじゃあ、私帰ります、さよなら、牧師さん」
それでは、牧師さんは、どのような行動を起こすでしょうか?
その後、ひざをつき、うずくまって考え込む、牧師さん。
彼はそこで数時間を過ごし、そして涙を流します。
「私は何も分かってなかった。 神よ、お許しを!」
それが傲慢なのさ!
次の日曜日の教会。
また暗い話を聞かされるのかと暗い顔で、村の人たちは牧師さんの説教を待つ。
「また、あの説教を聞かされるのか!うんざりだ!」
牧師さんは壇上から人々に、話始めます。
「今日は皆さんにお詫びをしなければなりません。
私はここに来てからの4年間、皆さんのことを何も分かってなかった。
知ろうともしなかった。
皆さんが普段、どんな良い行いをしたか、どう神の恵みを受け取っているかを知りません。
心から、お詫びします」
ざわめく人々、牧師さんは続けます。
「昨日1人の少女が教えてくれました。聖書には800の喜びが載っていると。
でも、それは間違いです」
ポリアンナがちょっと不安そうな顔をすると、
牧師さんは大きな声で、
「正確には、826です。
夕べ徹夜で数えました。
826もの神の喜びが載っているのです。
これからは、毎週1つずつ、それを皆さんにお話したいと思います。
15年以上かかる計算になりますが、こうしようと決めました!」
やっぱり、嬉しい話がいいよね。
改心してもやっぱり細かい牧師さんですが、それにしてもうまく行きましたね。
しかし、人を変えるって本当に難しいものです。
人を変えようと思ったら本人が、悩んでいたり、困っていたりする問題から入って行かないと難しいでしょう。
ポリアンナは、牧師さんの悩みに焦点を当てることができました。
彼女のお父さんが「人々の心をつかめずに悩んでいた」ことを話し、自分のお父さんも同じ問題を抱えていてそれが解決したことを示したのです。
もし、
「村人があなたの説教を嫌がっています。どうにかしていただけませんか」
なんて直接言ったら、牧師さんも聴く耳を持たなかったでしょう。
また、ペンダントに注目させて、牧師さん自らそれを読んでもらった。
この話で注目できることは、
ポリアンナは、牧師さんを全然責めてもいませんね。
人は責められると警戒感を持ってしまいます。
自分のまわりにバリアーを貼ってしまう可能性がある。
でも、牧師さんは、責められないので、警戒感を持つこともなかった。
このようにしてポリアンナは、牧師さんを変化させたのです。
さて、ここから人を勇気づけ、変化を起こさせるために何が学べたでしょうか?
ポリアンナのこの事例から、人間関係をよくする上で、いろいろな学びを得られることと思います。
ぜひ、どんな点でポリアンナが牧師さんを変化させるのに成功したか考えてみるのはいかがでしょう。